台詞集

君が呼ぶ 哀しみのメルカバー




俺達はエリィを救い出す為、
   その行方を必死になって探した。

そして、それが判明したのは2週間後だった。

カレルレンはラジエルから得たデータと、
自らのナノマシンによって、神の方舟
『メルカバー』の建造に着手しており、
その完成は間近に迫っていた。

  俺達はその起動を防ぎ
     エリィを救い出す為、
   メルカバーへと向かった。


フェイ
「お前達……?
 お前達も行くというのか?▽

ドミニア
「勘違いしないでもらおう。▽
 天帝という存在を、消去する
 目的の為だけに存在させられていた
 閣下は、ミァンとカレルレンに
 よって、その心を操られている。▽
 私達はその呪縛から、
 閣下をお救いしたいだけだ!
 世界の為でも……、
 エレハイムの為でもない!▽

ドミニア
「貴様らとの共同戦線を張ろうなど
 とも思っていない!▽

フェイ
「……ああ。
 俺達は俺達の、お前達にはお前達の
 戦いがある……それでいいさ。▽

フェイ
「ただし……、
 途中でやばくなったら戻れよ。
 後の全ては俺達が引き受ける。▽

ドミニア
「……ふん。
 その言葉、そのまま返してやるよ。▽


メルカバー内部へと突入した俺達は、
ナノマシンによって自己再生してくる
兵器群を打ち倒しながら
その中心部を目指した……。

   そして……

俺達の前にまたしてもラムサスが
         立ちはだかった。


待ちわびたぞ、
フェイ!!▽

フェイ
「ラムサスか!?▽

ラムサス
「フェイ……
 貴様さえいなければ……▽
 俺は……
 俺は……!
 今日こそ、決着を
 つけてやる!!▽

フェイ
「止めろラムサス!
 俺達がこれ以上戦って
 何の意味がある!▽
 お前は誰の為に戦っている!
 何故そこまで俺に
 こだわるんだ!
 教えてくれ!!▽

ラムサス
「全ては貴様がいたから……
 あの時……俺は……
 貴様さえいなければ……▽

俺は……カレルレンの研究室の
リアクターの中で生を受けた。
全てのヒトの超越者としての生を……。

だが……


カレルレン
「ほぉ……。
 “今度の”体は若いな。▽

「……前の体は
 古くなっていたのよ。▽

カレルレン
「……名前は?▽

「カレン……。
 でも私にとって個体の名前は
 意味をなさないわ。▽

カレルレン
「……で、わざわざ
 ここにくるとは何用だ?▽

カレン
「このリアクター内の
 ものは例の?▽

カレルレン
「ん? ……ああ。
 識別コード、
 0808191-“ラメセス”。▽
 天帝には人工接合者の
 ヒナ形と伝えてある。▽

カレン
「状態はどう?。▽

カレルレン
「いわゆる第一次成長期に
 入ったところだ。▽
 後の成長、固着するまでは
 常人の倍の早さとなる。
 だが、いささか精神の
 コントロールが難しい……。▽

カレルレン
「……複製なのだから
 当然と言えば当然だがな。▽

カレン
「動いている……。
 聴こえているのかしら?▽

カレルレン
「……ああ。
 これに意志は既に存在している。▽

カレン
「そう……。
 ならいい方法があるわ。
 捨てましょう。▽

カレン
「これは必要ないわ。
 私の子供がいるから。
 今年で4歳になるわ。▽

カレルレン
「お前が子を生すとはな……。
 余程のことか。▽

カレン
「……ええ。
 調べてわかったのだけど、
 “接触者”に間違いないわ。▽

カレルレン
「名前は?▽

カレン
「“フェイ”。
 それが私の子の名前。
 だから……わかるでしょう?▽

カレルレン
「対となる存在が……▽

カレン
「……ええ。
 恐らくはどこかに
 生まれているはず。▽

カレン
「……最後のね。▽

カレルレン
「ならば、
 ……こいつは塵だ。▽

カレン
「塵ね。▽

カレン
「フフフ……
 追いかけなさい、“坊や”。
 いくら求めても得られない愛を。▽

その刻まで……。


ラムサス
「貴様が存在したおかげで、
 この俺は廃棄処分と
 されたのだ……!▽
 天帝の力を持ち、神の
 代弁者として、絶対的な
 行使力をもった存在として、
 俺は生まれるはずだった。▽
 なのに……、
 すべて貴様のせいで!!▽

フェイ
「お、俺の母さんが……?
 何故……そんなことを……
 ラムサス……▽

ドミニア
「閣下!
 もうおやめ下さいっ!▽
 閣下のおっしゃった事が
 事実であるというのならば、
 尚更、閣下が戦われる理由は
 ないのです!▽
 閣下はカレルレンらに
 たぶらかされ……▽

ラムサス
「だまれっ!!
 貴様、貴様までこの俺を
 攻撃するのか!?▽
 被験体となりかけていた
 ところを救ってやった
 この俺を!!▽

ドミニア
「それは違いますッ!
 私達は閣下の御身の為を
 思えばこそ……▽

ラムサス
「黙れっ!!
 所詮、俺には、俺しかない!
 俺は俺によってしか癒されない!▽

ラムサス
「行くぞ、フェイ!!
 これが最後だっ!!▽


ラムサス
「ぐわあッ……!!

フェイ
「これは……?▽


フェイ
「ここは……?▽

カールの生まれた場所。
そしてあなたへの憎しみが
育まれた場所……▽

フェイ
「誰だッ!?▽


フェイ
「こ、ここは……?
 ……!!
 あれは、エリィ!!▽


フェイ
「エリィ!!▽

カレルレン
「よくぞここまで……
 と言いたいところだが……。
 それも徒労に終わったな。▽
 神<デウス>の復活は間近だ。
 その娘をいけにえとして、
 神は復活する。▽

フェイ
「ふざけるな!!
 どうしてエリィが
 いけにえなんかに!?▽

カレルレン
「お前達が知る必要はない。
 お前達はここで
 終わるのだからな……。▽

フェイ
「くッ!?


ミァン
「フフ……
 さよなら、ぼうや達……▽


ミァン
「あら、強いわね……▽


ミァン
「フフ……
 さあ、もう一度最初からよ。
 今度は勝てるかしら?▽

フェイ
「そんな馬鹿な……!?
 倒したハズなのに……!?▽

カレルレン
「ナノマシンによる自己修復能力を
 手に入れたものには
 通常の攻撃は無意味だ。▽
 原子にまで
 分解しない限りな……▽


ミァン
「さあ、おおいなる
 目醒めの刻が、
 はじまるわ!▽


▼各キャラ反応

バルト
「な、なんだ、
 こりゃ!?▽
 か、体が……、
 バラバラに
 なっちまいそうだ!!▽

リコ
「ぐあッ……!?
 な、なんだ、
 この痛みは……!?▽

ビリー
「くっ……!?
 引き裂かれる!?▽

マリア
「うッ……!!
 何、これ……!?▽

チュチュ
「……?
 どーしたでチュか!?▽


▼バーラー乗り

シタン
「まさか、これは……、
 ギア・バーラーが!?▽

バルト
「ヤ、ヤツに……
 引きずり込まれるような
 感じだぜ……!!▽

リコ
「ヤツか!?
 ヤツが俺たちを飲み込もうと
 してやがるのか!?▽

ビリー
「あの物体が……!
 あいつがボクらを……、
 食べようとしてる!?▽


フェイ
「ちくしょう、一体、何が
 起こったっていうんだ!▽
 はッ!?
 あれは………!?▽

フェイ
「バーラー……?
 いや、ちがう!!▽
 あれは……
 アニマの器か!?▽


▼シタンがいる/いない

シタン
「ギア・バーラーから
 アニマの器が、分離しようと
 しているのか!?▽

フェイ
「デウスに……
 取り込まれるのか……!?▽


フェイ
「アニマの器が……、
 デウスに飲み込まれる!?▽


▼バーラー乗り

シタン
「………。
 アニマの器は、敵の手に
 わたってしまったようですね。▽

バルト
「どうしちまったんだ?
 ギア・バーラーが……
 動かねえ!?▽
 まるで、死んじまった
 みたいだぜ……!▽

リコ
「ちいッ、どうなってやがる?
 ギア・バーラーが動かないぜ。▽
 こいつぁまるで……
 死んじまってるみたいだぜ。▽

ビリー
「どうなっているんだ?
 ギア・バーラー……
 動かない。▽
 まるで死んでしまった
 みたいだ……。▽


ミァン
「これこそがアニマの器の真の意味。
 アニムスを得てペルソナへと還る。▽
 アニマの器の真の姿とは、
 さだめられた者と同調することに
 よって本来の機能を取り戻す、
 神<デウス>を構成する部品の一つ。▽
 アニマの器の抜けたバーラーは、
 もはやただのでく人形。
 中身の失われた、入れ物にすぎない。▽

カレルレン
「そしてこの娘も、
 生まれた時から、神の一部と
 なることをさだめられた存在。▽
 神の部品なのだよ、
 エレハイムも……。▽

フェイ
「なんだって!?▽

カレルレン
「お前達は、我々のために、
 部品をわざわざこの場まで
 運んでくれたという訳だ。▽
 おめでたいヤツらだよ。
 まるで、道化だな……。▽

ミァン
「過去、私とガゼルの法院に
 よってねつ造された創世の
 伝承に従ってね……。▽

フェイ
「そんな……!?
 そんなことって……。▽

ミァン
「別行動をとり、まだ内部を
 さまよっているおまえたちの
 仲間のバーラーも、死んだ。▽
 過去わかたれた神の部品。
 その全てが、今ここに
 集まったのだ。▽

カレルレン
「ああ。
 今こそ我等の神が
 復活する刻だ。▽

な、何だったんだ……
俺のやって来たことは……▽


フェイ
「ラムサス!?▽

カレルレン
「ふん……。
 貴様か……。▽

ミァン
「そこで何をしているの?
 カール。▽

ラムサス
「それでは、俺は……
 俺という存在には……、
 一体何の意味があったんだ?▽

ミァン
「あなたの存在意義はただ一つ。
 天帝カインを消すこと。▽
 カインはヒトとしての意志が
 強くなりすぎていた。
 ヒトにこだわり過ぎていた。▽
 神の復活というその当初の
 使命を忘れてね。
 だからあなたを創ったの。▽
 私達の障害となるカインを
 消す為だけに、
 あなたは創られたのよ。▽
 原初生命体として
 絶対的な力を持つカイン。▽
 カインに抗敵させるには、
 あなたの精神を一点に集中させる
 必要があった。▽
 しかし、人工生命体である
 あなたの精神状態は不安定だった。
 だから……フェイという
 存在を利用したの。▽
 憎しみ……それがあなたの
 力の源……。
 あなたは見事私達の期待に
 応えてくれたわ。▽
 でもね……あなたはもう
 用済みなのよ?
 解っているかしら?
 もうあなたの出る幕はないの。▽
 あなたは塵なの。
 塵は塵らしく、
 この場から退場なさい。
 ふふふふ。▽

ラムサス
「俺は……俺は……、
 何のために生まれ、
 何のために生きてきたのだ?▽

カレルレン
「愚かな生命よ。
 おまえは人ですら、ない。▽
 くくく……。
 ハハハハ……!▽

ミァン
「さあ、後はあなた達の
 処遇だけど……。▽
 そうね、ただ殺すには、
 あなた達は本当、色々と役に
 立ってくれたわ。▽
 だから、せめてものお礼よ、
 神のいけにえとして、
 この娘と一緒に吸収してあげ……▽

ミァン
「うぐッ……!?

フェイ
「ラムサス!!▽

ミァン
「そう……、それでいいのよ、
 カール……。▽
 私は、自らを滅することは、
 出来ない運命……。▽
 これで……全て……の
 願いが……かな……う。
 あなたと……▽

ラムサス
「………。
 ミァン……。▽

ラムサス
「う、うわぁぁぁぁぁっ!!▽


▼PT外キャラ:バルト>リコ>シタン

シタン
「すみません、遅くなって。
 途中でバーラーが
 動かなくなってしまって。▽
 さあ、はやくエリィを
 助けてあげましょう!▽

バルト
「フェイ、
 すまねえ、遅くなった。▽
 途中でギア・バーラーが
 いかれちまってよ。
 はやいとこ、エリィを
 助けてやろうぜ!▽

リコ
「遅くなった。
 途中でバーラーが
 おかしくなっちまってな。▽
 はやいとこ、エリィを
 助けてやろう!▽


フェイ
「ああ、
 わかってる。▽

フェイ
「待ってろ、エリィ。
 今すぐおろしてやるからな。▽


フェイ
「ぐはっ!▽

シタン
「フェイ!
 しっかりして下さい!▽

ビリー
「ぼ、僕の銃で……!?▽

バルト
「な、何故、
 エリィ……?▽

シタン
「エリィ!?
 どうしてしまったんですか!?
 何故こんなことを!?▽

バルト
「まさか……洗脳!?▽

洗脳では
ないよ……▽

カレルレン
「私の身体はほとんどが
 ナノマシンの群体で
 構成されている。▽
 延命……そして
 “母”との合一の為にな……。
 この程度の損傷などすぐに修復
 出来るのだよ。▽

シタン
「母との合一ですって……?▽

カレルレン
「その娘……エレハイムは
 我々の“母”なのだ。▽

エリィ
「そう。
 私は全てのヒトの母……▽

フェイ
「エリィ……!?▽

バルト
「何を訳の解らないことを!
 目を醒ませ!
 エリィ!!▽

エリィ
「相変わらずにぶいのね……。
 でも、無理もないわね……。▽
 いいわ。
 全てを教えてあげる。▽

エリィ
「あなた方に神と呼ばれている
 デウス……。▽
 それは太古の昔、異星の人間に
 よって創造された
 “星間戦略兵器システム”。▽
 自らの意志で行動し、
 対象となる惑星を制圧する目的で
 創られた自動兵器。▽
 それはラジエルの記録で見て
 知っているでしょう?▽
 デウスは、その試験運転の時、
 暴走。
 その力を解放し、一つの惑星を
 まるごと破壊したの。▽
 計り知れない戦闘力を持つ兵器、
 “デウス”に脅威を抱いた
 創造者達は、デウスを
 強制的に起動停止状態とした。▽
 そのコア毎に分解し、暴走原因の
 調査の為、星間移民船に載せ、
 他の星系にある惑星に
 移送しようとした。▽
 分かたれたデウスは抵抗した。
 移送途中にその星間移民船を
 乗っ取ろうとした。▽
 でも予期せぬ創造者の抵抗にあい、
 船は大破。
 そして、この星に墜落したの。▽
 墜落の際、大破もしくは地表との
 衝突による消滅を免れられないと
 結論したデウスは、その動力炉
 “ゾハル”から中枢部分を分離。▽

フェイ
「ゾ……ハル……?▽

エリィ
「“ゾハル”……。▽
 全てのギアを駆動する、
 スレイブジェネレーターの
 親機であり、あなた達の使う、
 エーテル力の源。▽
 事象変移機関という、未来の
 可能性事象……エネルギーの変位を
 自在に創り出すことの出来る
 無限エネルギー機関。▽

バルト
「俺達のエーテル力の源だって!?▽

シタン
「すべてはその動力炉から得られる
 力だというのですか!?▽

エリィ
「ゾハルから分離した中枢……
 “生体電脳カドモニ”は
 原始のこの惑星に着陸した。▽
 そして、来るべき日、
 再びデウスが復活するよう
 その生体素子維持プラント
 “ペルソナ”を使用。▽
 そこから人間が創造された。
 それが天帝カインと
 ガゼルの法院達……。▽

リコ
「天帝とガゼルが、デウスから
 生まれた人間だと言うのか!?▽

エリィ
「何故、ガゼルの法院はアニマの器と、
 あなた達の肉体を求めたのか解る?▽
 それはね……、
 法院の肉体は、ヒトとなる前は
 “デウス”を構成する中枢回路の
 生体素子の一部だったのよ。▽
 アニマと呼ばれるメス型と
 アニムスと呼ばれるオス型の
 生体素子。▽
 それはデウスの端末兵器として
 対象となる機械と融合、機動端末
 としての能力も兼ね備えていた。▽
 つまり、あなた達の使用していた
 ギア・バーラーはその一形態なの。▽
 アニムスであった法院は、
 神の復活の刻、分かたれたアニマと
 合一するはずだった……。▽
 でも、500年前の戦いで、
 その肉体は失われてしまった。▽
 そこで、自分達の子孫である
 ヒトの遺伝子内に息づく、自分達の
 因子を取り出そうとしたの。
 アニマと一つになる為にね。▽

マリア
「子孫ですって!?▽

バルト
「それじゃあ、
 俺達は……!?▽

エリィ
「そう、あなた方ヒトは、
 全てカイン達の子孫……。▽
 ペルソナから生まれたカイン達は
 子を産み、増やしていったの。▽
 いつの日か再び、大破してしまった
 デウスを復活させるという
 プログラムに命じられるままね。▽

シタン
「では、この世界の人間は、
 全てデウスを復活させる為に
 創造されたというのですか!?▽

エリィ
「そうよ。
 単にデウスを修復する
 だけじゃない。▽
 兵器デウスは、その構造の大半が
 生体部品で構築されていた。
 変異した人間達が居たでしょ?▽
 彼等はデウスの部品となるべく
 運命られたヒト達だったのよ。▽

ビリー
「僕達人間が……
 神の部品……。▽

エリィ
「そう、ほぼ全てのヒトは、
 デウスの部品となるべく
 運命られているのよ。▽
 でもあなた達は違うわ。
 代を重ねることによって
 その本来の運命から解放されたヒト
 ……と言ってもいいかしら……。▽
 実際デウスの部品は
 足りなかった……。
 でも、それを補ってくれたのが
 カレルレン。▽
 彼の創りだしたナノマシンは
 代を重ねることによって
 希薄化した部品……
 ヒトの因子を補うだけでなかった。▽
 新たな機能も付加してくれた。
 デウスは兵器として完璧な
 ものへと進化したの。▽

フェイ
「エリィ……
 お前は一体……?
 何故、そのことを……知って……▽

エリィ
「私はミァン。
 刻の管理者。
 神<デウス>の代弁者。▽
 ヒトをデウス復活の為、あるべき
 方向へと導く道標として
 生み出されたのが私なのよ。▽

バルト
「馬鹿な!
 ミァンはさっき……▽

エリィ
「理解力にとぼしいのね……
 ミァンの因子はね、全ての女性の中に
 息づいているの。▽
 世代を超越し、ヒトを管理する者。
 前任者が死ねば、どこかで後任の
 ミァンが覚醒する。▽
 そうなるように遺伝子にプログラム
 されているの。
 誰がその跡を継ぐかは確率の問題。
 フェイ。▽
 私も、そこのミァンも、
 全ては同一の存在。
 デウスの部品。ヒトの管理者なのよ。
 解るかしら?▽

エリィ
「お話はこれくらいに
 しておきましょうか。
 デウスは目醒めたわ。▽
 私はデウスを構成する
 部品の一つ。
 だから一つにならなくては
 ならないの。▽

シタン
「エリィ!
 何故それがあなたでなければ
 ならないんです。▽
 ミァンがデウスの部品ならば
 もっと以前に……▽

カレルレン
「彼女の覚醒では
 不完全なのだよ。▽
 彼女はミァンであっても、
 “彼女そのものでは
 ないのだから”な。▽

シタン
「“彼女そのものではない”……?▽

エリィ
「行きましょう、カレルレン。▽
 後は、この星の文明を消し去り、
 元の場所へと還り、最後欠片、
 原初に地に墜ちた動力炉……▽
 “事象変移機関ゾハル”との
 合一を果たすだけ……。▽

シタン
「文明の根絶ですって!?
 そんなことに何の意味が
 あるというのですか!?▽

エリィ
「さあ……?
 神を創造しうる存在は、
 いずれ障害となる。▽
 だから消去する。
 私にはそうプログラムされて
 いるだけよ……。▽

カレルレン
「さあ……
 真の“母”のめざめの刻だ。▽

フェイ
「待って……くれ……
 エリィ……▽

エリィ
「さよなら……フェイ。
 安らかな“めざめ”を……。▽


フェイ
「エリィ!!▽

シタン
「待ちなさい!!
 フェイ!▽
 システムを解放しては
 いけない!!▽

バルト
「待てッ、先生!!
 こっちまで危ない!
 ここは、ひとまず脱出だ!!▽



    

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