台詞集

失われし約束の地




シタン
「エリィ!?▽

フェイ
「馬鹿野郎っ!
 どうして来たんだっ!▽

フェイ
「奴は、カレルレンはお前を!
 俺達のことはいい!
 早く逃げろ!!▽

エリィ
「言われた通りに来たわよ。
 あなたにとって必要なのは
 私だけでしょう。▽
 彼等は関係ないわ。
 さぁ、フェイ達を解放して!▽

カレルレン
「りりしいな、エレハイム。
 まるで“昔の光景が現在に
 よみがえった”ようだよ。▽
 そうか、ギア・バーラーで来たか。
 それも『彼女の機体』。
 ふむ……。
 ならば一つ確かめさせてもらおう。▽

カレルレン
「この二人を倒すことが出来たなら、
 この者達の処遇、
 考えてやってもいい。▽
 どうかな? エレハイム。▽

フェイ
「よせっ!
 奴は何かたくらんでいる!
 受けるんじゃない!▽

シタン
「そうです!
 この男が甘言を呈する時は
 必ず腹に一物ある時です!▽
 有言実行とはおよそこの男とは
 無縁の言葉。
 それにその者達はカレルレンに
 よって造られた戦闘機械。▽
 その戦闘力は計り知れないんです!
 あなた独りでどうなるもんじゃない!
 誘いに乗ってはだめです!
 逃げて!!▽

カレルレン
「……やれやれ、
 ひどい言われようだな。
 私はそこまで人非人ではないよ。▽
 さあ、どうするエレハイム?
 今更逃げ出したところで
 この包囲網からは
 そうそう逃げ切れるものではない。▽

カレルレン
「それよりはわずかな可能性、
 奇跡とやらに希望を賭けてみる方が
 得策ではないか?▽

フェイ
「止めろっ!▽

エリィ
「わかったわ。▽

カレルレン
「よろしい。
 それでこそ私の小鳥だ。
 やれっ!▽


エリィ
「私が戦うことで、たとえ
 わずかでもフェイ達に
 脱出の可能性があるのなら……▽
 この命、失っても構わない!!▽

エリィ
「は、速いっ!!▽


エリィ
「こんなにも力の差があるなんて。
 ギア・バーラーに乗っている
 のに……▽
 でも……このままじゃ……▽

エリィ
「負けられない!!▽


エリィ
「な、なんとか……
 動きを……
 止めなくちゃ……▽


エリィ
「止まった!?
 今ならっ!
 はぁぁぁっ!▽


エリィ
「やった!?▽

エリィ
「そ、そんな!?
 手応えあったのに……▽

「この小娘、いてぇじゃねぇか!
 ゆ・る・さ・んんーーっ!!▽

「我々の力、あなどってもらっては
 困りますよ。 お嬢さん。▽


エリィ
「ぐふっ……

エリィ
「ぐっ……!
 はぁ…はぁ…▽

「ううむ、実に手応えがない。
 仕方ありません、テンポウ。
 そろそろトドメをさして
 あげましょう。▽


「グヘヘヘ、落ちたかぁ!?▽

「無理もない。複雑骨折に出血多量
 恐らくコクピットの中は
 血の海でしょう。▽

「下手すりゃ死んでるかも
 知れんなぁ!
 ゲヘゲヘゲヘ!!▽

「ま、まさか!?
 あのダメージで
 立ち上がれるはずが……▽


「テ、テンポウ!!?▽

「お、おのれ!
 よくも私のパートナーを!▽


フェイ
「エリィが……。
 まさか……。▽

カレルレン
「真の覚醒……それとも……
 主を護ったか。▽
 いずれにせよ、私の求めていた
 存在<はは>であることに
 間違いない……。▽

カレルレン
「よし、機体の回収をしろ。
 搭乗者の確保が最優先だ。
 搭乗者の生命維持を!▽

カレルレン
「では、この娘はいただいていく。
 お前達はそこで己の無力さでも
 かみしめているといい。▽

グラーフ
「……哀れよな。▽

グラーフ
「一人の女すら守れんとは。
 ふぬけたお前なぞ、
 止めを刺す価値すらないわ。▽


エリィは連れ去られた……。
そして、俺達は奴の言葉通り
生かされた……。

カレルレンは約束を守ったのだろうか……。
……だがそれは違っていた……。

俺達が止めも刺されずに生かされていた
本当の理由……。

それは……


「神の肉体の
 回収もなった……▽

「アニマもアニムスを
 得られた……▽

「後は我等がアニムスに
 取って代わり、
 母の仮面<ペルソナ>と
 一つとなるのみ……▽

カレルレン
「……それは、違う。▽

「何?
 どういう事だカレルレン。
 今なんと?▽

「な、何をする!
 カレルレン、
 血迷ったか!?▽

「メモリーバンクを
 なんとする!?▽

「それに触れるな!
 それが無くなれば
 我等は……▽

カレルレン
「鍵はお前達でなければ
 作動できなかったからな。▽
 だが、その発動なった今、
 お前達の存在価値はない。
 お前達には消えてもらう
 ことにするよ。▽

「何だと!▽

カレルレン
「“私”の目的遂行の為の、
 唯一の障害であった
 カインは、もういない。▽
 私達“ヒト”に対して
 絶対的行使力を持った
 カインは私の障害だった。▽
 カインを消し去ることが
 出来るのは、カインのみ。▽
 その為に創り育てた
 “カインのコピー”
 ラムサスは思惑通り動き、
 そしてカインを消去してくれた。▽
 “私”を止める者は最早ない。
 それに私は、貴様らの求める
 権力なぞには興味がない。▽
 お前達は、自己意志決定を
 しているつもりか?
 システムに縛られしモノ達よ。▽
 所詮、お前達などは、
 侵略制圧兵器として創られた
 端末でしかないのだよ。▽

「我……等は神に……
 なれるのだぞ!
 そ……れを……▽

カレルレン
「神?
 誰が神になるというのだ?▽
 おこがましいことを言う。
 私達はヒトだ。
 神の端末として生成された
 貴様らとて、それは同じこと。▽
 “ヒトは神になれぬ”のだよ。
 私達に出来ることは、
 ただその身を神に
 委ねることだけだ。▽

「ば……カな……
 母ノ……意……しに
 ハン…す……コト……
 をし…………▽

カレルレン
「反してはいないさ。
 これはもう一人の彼女の
 意志でもある。▽

「我……が消失……て
 ……カミの……ふっか…つが……
 なせ……ると……
 オモ……ウのカ……▽

カレルレン
「それが、出来るのだよ。▽
 崩壊の日々の後、
 世界を存続させる為に
 放った貴様らの遺伝子は
 ヒトの中に息づいている。▽
 器<アニマ>と
 同調者<アニムス>……。
 そして<ペルソナ>……。▽
 それらと私のナノマシンを
 結合させることによって、
 ヒトは貴様らと同等の
 存在となる。▽
 いや、それ以上の、
 神の端末に相応しい
 存在となる事が出来るのだ。▽
 貴様らの存在価値は最早ない。
 神<デウス>は結果のみを
 求めている。
 過程なぞ、どうでもいいのだ。▽
 それが私の
 “方舟計画”。
 即ち<プロジェクト・ノア>。▽

「カれ……ル……れ……▽

カレルレン
「もう、これで
 わずらい悩まされる
 こともなかろう。▽
 一足先に心静かに
 お休み。
 ヒトの始祖達よ……▽

カレルレン
「これで私は、あなたと……
 ソフィアよ……
 これで……▽


  俺は無力だった……。

連れ去られていくエリィの姿を、
なすすべなく、ただ見ていることしか
出来なかった……。

   俺は……
     無力な俺は……


ワイズマン
「そこで何をしておる?▽

フェイ
「あんたか……。
 俺は……グラーフに
 勝てなかった……。▽
 奴の足下にも及ばなかった……。
 そりゃあそうだよ。▽

フェイ
「あんな化け物みたいな機体に
 乗ってる奴に、勝てるわけが
 なかったんだ……。▽
 だのに……
 エリィは馬鹿だ……。▽

フェイ
「あれ程来るなと言ったのに……。
 逃げろと言ったのに……。
 ワナだと判っていたはずなのに。▽

ワイズマン
「……ふむ。▽

ワイズマン
「たしかにそれでは勝てんな……。
 お前がそんな気持ちで
 戦っていたのではな。▽

フェイ
「…………?▽

ワイズマン
「お前が奴に敗れ、あの娘が
 連れ去られてしまったのは、
 ひとえにお前の慢心から。▽
 制御出来るとおごり、
 さっかくした『イドの力』、
 機体の力に頼り切って
 いたからなのではないか?▽
 グラーフの力の源はなんだ?
 機体か? 技能か? 経験か?
 違うな……。
 ……それは想いだ。▽
 奴の心は、この世界全てに
 対する怒りに支配されている。
 その怒りの想いこそが
 奴の力の源なのだ。▽
 お前には、そのグラーフに対抗する
 だけの想いがなかった。
 だから奴に勝てなかったのだ。
 それが強さだ。▽

ワイズマン
「本当の強さが何か解らないまま、
 戦っていたのでは
 無理もなかったな……。▽

フェイ
「ワイズマン……。▽

ワイズマン
「あの娘は……。▽
 お前達を助けたい一心で
 恐怖心を振り払い、
 あの機体に乗ったのだぞ。▽

ワイズマン
「その想いがあったからこそ、
 結果として、お前達は
 生き残った……私はそう思うよ。▽
 たしかにお前は敗れた。
 だが、これで終わった訳ではない。▽

ワイズマン
「お前は彼女の想いにどう応える?
 今度はお前が彼女を助ける番。
 ……違うか?▽

フェイ
「…………。▽

ワイズマン
「さあ、お前はこれから
 どうするのだ?
 ……フェイよ。▽


フェイ
「俺は……。
    俺は……。▽



    

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