台詞集
天帝暗殺 マハノン浮上!!
天帝カイン
「何用だ……
ラムサス……▽
ラムサス
「お前……
お前さえいなれければ……私は……▽
だから……
消し去って……やる……
お前を……▽
奴に勝つために…………▽
天帝カイン
「何の真似だ?
ラムサス……▽
天帝カイン
「馬鹿な!
私の力を中和するだと……!?▽
カレルレン
「当然だ。
そのように創ったのだからな。▽
天帝カイン
「カレルレン……!?
よもやあやつらと!?▽
カレルレン
「まさか。▽
単なるSOL-9000上のデータと
なり果ててまで、
生にしがみつこうとしている
老人達の事などどうでもいい。▽
お前の存在は、私の目的成就の
障害となる。
単にそれだけだ。▽
天帝カイン
「ヒトの未来の為に、
ヒトを生き長らえさせる為に
動いていたのではないのか?▽
その為に私はお前を……▽
カレルレン
「ああ、その通りだよ。
私は“私のやり方”でヒトを
導こうとしている。▽
それに変わりはない。▽
天帝カイン
「カレルレン、お前は……!?▽
カレルレン
「殺れ、
“ラメセス”。▽
ラムサス
「うおおおおっ!!▽
「カインが、
死んだな……▽
「ああ。▽
「永きに渡り肉体に
縛られた者の末路か……▽
「我等のような論理性が
奴にもあればな……▽
「不要な肉体に支配されて
いたが故の結末。
よくやった、カレルレン。▽
カレルレン
「…………。▽
「これで、
我等の目的遂行を
妨げるものは、
ない。▽
「“アニムス<同調者>”を得て
目醒めた“アニマの器”。
地上人と同調した
ダン、ヨセフ、ガド……▽
「ヒュウガのアシェル、
ラムサスのゼブルン、
カレルレンのユダ、
ソフィアのディナ……▽
「500年前、
既に同調を果たしている
ルベン、シメオン、レビ、
そしてイサカル……▽
「そして、
グラーフのナフタリ……
全ての“アニマの器”は
起動された。▽
「“母”の仮面<ペルソナ>の
存在も明らかとなった。▽
「刻は、来たれり。▽
「神の肉体とその知恵を
得る為、今こそ神の国への
扉を開こう……▽
「真の目醒めの時……
我等を新たな地平へ……
福音の刻、来たれり……▽
「さあ、ヒトよ。
神の目醒めを称えるのだ。▽
突如そのほうこうは起こった。
それまで異形化していなかった人々までもが
ウェルスへと変異。
何かを呼ぶかのような雄叫びをあげはじめた。
それは、ラムサスを操り、天帝を暗殺。
その歯止めがなくなった法院の発動した
『ゲーティアの小鍵』の効果……
神によって運命られた人々の変異現象だった。
神によって運命られた人々は、
地上人、ソラリス人を問わず、
次々とその姿を変えていった……。
そのほうこうは地に満ちた人々が
神を呼ぶ声だったのだ。
『ヒトが地に満ちたとき、
神はその永き眠りから目醒める……。
そして天空の楽園マハノンも目醒める……』
法院の語った言葉の真の意味、
伝承の正体がやっと理解できた。
『ヒトが地に満ちる』ということは、
こういうことだったのだ……。
やがて、人々の呼び声に呼応するかのように、
神の眠る地『マハノン』が、
その永き眠りから目醒め、浮上。
俺達の前にその威容を現した……。
ソラリス-ガゼルの法院は
『神と神の知恵』を得るため、
そこに大軍勢を差し向けた。
……だがしかし、
既にソラリスという国も
ゲブラーという組織もそこには
存在していなかった。
そこにあるのは
……無数の兵器群だけだった。
ほとんど全てのソラリス人は
兵器へと変容されていた……。
ガゼルの法院はその統率者として
君臨していた。
神と神の知恵を法院に渡す訳には
いかなかった。
俺達は持てる総力を結集させ、
マハノンへと向かうこととなった。
危険な戦いだった。
生きて帰れる保証もなかった。
決行は明朝。
だから俺は、一つの決意を固めた。
あいつを……
エリィ
「ちょっと待って!
私に残れってどういうこと?
行くわ、私も!▽
フェイ
「だめだ。
危険過ぎる……。▽
エリィ
「何故? 危険な目になら
今まで何度もあってきたわ。
今回だけじゃない!▽
フェイ
「だめだと言ったらだめだ!
お前を連れていく訳には
いかないんだ。▽
解ってくれ!▽
エリィ
「いやよ!▽
エリィ
「私達、ずっと一緒に戦ってきた
仲間でしょ!?▽
それを急に『行くな』だなんて
納得出来ない!▽
フェイ
「ただの戦いじゃないんだ!
神の創造した知恵を巡っての戦い。
生きるか死ぬか。▽
これを制した者が、
この世界の真の支配者になるかって
戦いなんだぞ!?▽
法院だって今回の戦いに
最大限の戦力を割いてくることは
目に見えている。
生きて戻れる保証はない!▽
エリィ
「だからこそ私も一緒に……!▽
フェイ
「お前、何も解ってないんだな……▽
エリィ
「何を解ってないっていうの!?▽
フェイ
「敵が法院と只の機械兵なら
まだいい。▽
だが奴等の軍団を構成する
そのほとんどが、
もとは俺達と同じ
人間なんだぞ!?▽
!▽
フェイ
「あの施設で見た、
人から創られたギアなんだ。
ハマーと同じ奴等なんだ……。▽
今のお前にそれが破壊出来るのか!?
自分達が生き延びる為に、
かつての仲間を、人を殺せるのか!?
どうなんだっ!▽
エリィ
「そ、それは……▽
フェイ
「そういう決断が迫られる戦いに
人一人殺せない奴が
混じってたんじゃ……、▽
かえって足手まといなんだよ。▽
!?▽
フェイ
「邪魔な……だけだ。▽
バルト
「なぁ、いくらなんでも
言い過ぎじゃねぇか?▽
シタン
「彼女の気持ちは当然ですよ。
それ位くんであげないと。▽
フェイ
「エリィの気持ちなら
知ってるさ。ずっと俺達と
一緒に行動してきたんだ。▽
ただ来るなって言っても
聞かないだろう。
だから、ああでも言わないと……▽
フェイ
「ニサンに集まった人達には
エリィが必要だ。▽
今のエリィは、自分がいかに
人の寄る辺となっているのか、
もっと知らなきゃいけないんだ。▽
危険な目にあわせる訳には
いかないよ……。▽
マルー
「でも言い方がちょっと冷たいよ。▽
ビリー
「何もあんな突き放す様な
言い方しなくても。
泣いてたよ? エリィさん。▽
フェイ
「しかし……。▽
シタン
「そういうことは
彼女も解っていると思いますよ。▽
バルト
「そうそう。
解ってないの、
実はお前の方なんじゃねぇの?▽
フェイ
「解ってない? 俺が?▽
マルー
「女心……かな?▽
ビリー
「彼女、行きたいんですよ。
“フェイと一緒に”。
最後まで。▽
うん。▽
バルト
「俺ならこう……
ガシッと抱いてだな、
『俺についてくるか?』▽
……って具合に。▽
マルー
「ホント?▽
バルト
「あ、いや……、
その、だな……▽
メイソン
「若、ご無理は
なさらない方が……。▽
う、うるせいやい。▽
バルト
「ま、なんだ。
フォローって奴?
してこいよ。▽
一緒に行くにせよ、
行かないにせよ。
ちゃんと言葉で
説明してやらにゃあ、な。▽
解らんだろ?
そういうの。
お前がそんだけ彼女を
大切に想っているんなら尚更だ。▽
シタン
「想いは言葉に……ですか?▽
フェイ
「お、俺は別に……!▽
バルト
「何を今更。
バレバレなんだよ、お前は▽
シタン
「素直じゃないですね。▽
マルー
「そうそう。▽
エメラダ
「フェイ……、
ちゃんと……、
言うの。▽
マルー
「さ、早く後を追って。
ね?▽
シタン
「フェイ……、
そろそろ自分の気持ちに
素直になったらどうです?▽
バルト
「ガッと行け、ガッと!
な?▽
リコ
「俺はそういうのは
よく分からんが……。▽
あいつはよく
『女性にはやさしくするべきっす!』
って言ってたな……。▽
ビリー
「全く、女性の扱いというものを
知りませんね。▽
マリア
「ああいう言い方は
よくないと思います。▽
エメラダ
「フェイ……、行く……。▽
チュチュ
「あたチュのことは
気にしないでいいでチュから
早く行ってあげるでチュ!!▽
マルー
「ブッキラボーなのは
きらわれちゃうぞ!▽
メイソン
「残念ながら恋愛指南の本は
あつかっておりませぬ。▽
▼左の船室以外に行く
シタン
「機関室になんか行ったら
オヤジさんに
なぐられますよ!!▽
バルト
「おいおい、ボケてんじゃねぇ!
隣りの部屋だろ?▽
マルー
「逃げるなんて
男らしく無いぞ!!▽
フェイ
「その……さっきは悪かった……。
ごめん……。▽
でも、解って欲しいんだ。
今、地上人、ソラリス人を問わず、
初めて人々の心が一つに
まとまってきている。▽
だけど、皆が皆、この船のクルーや
シェバトの人みたいに
強い人間ばかりじゃない。▽
俺達だって行く先が見えなく
なりかける事があるのに、
普通の人なら尚更だろ?▽
だから、人々にはお前のような
寄る辺が、光が必要なんだよ。▽
この数百年間、法院の道具として
利用されるしかなかった人の心を、
その呪縛から解放したのは
エリィ、お前なんだ。▽
エリィの身体は、
もうお前一人だけのものじゃない。
危険にさらす訳にはいかない。▽
俺は、もうエリィを
戦わせたくないんだ。▽
……不思議ね。▽
え?▽
エリィ
「私達、もとは敵同士だった
はずなのに、今はこうして
一緒にいるなんて……。▽
エリィ
「私ね、最初はあなたに
自分を投影していた。▽
私と似たような境遇のあなたに
自分自身を重ねていた。▽
あなたと一緒にいる時だけは、
孤独も、不安も感じることは
なかった。▽
だから、私はフェイのことが
好きなんだなって、思ってた。
でも、それは違ってた。▽
私には本当の自分を見つめる勇気が
なかっただけ。
あなたの中に逃げていただけなの。
それを愛情と勘違いしていた。▽
エリィ
「でも、今は違う。
正面から自分の境遇と向き合える。
私は私……、あなたはあなた。▽
それが、ハッキリと解ったの。
そして、私にはやっぱりあなたが
必要なんだって改めて気付いたの。▽
自分が不安から解放されたいから
あなたが必要なんじゃない。
あなたを愛してるから、
だからあなたが必要なの。▽
エリィ……。▽
エリィ
「フェイの言ってること、
よく解るよ。▽
私の身を気遣ってくれてるのも
知ってる。
でもね、私……恐いの。▽
もうこれで二度と
会えなくなるんじゃないかって……。
そんな予感がするの……。▽
フェイ
「大丈夫、俺は死なないよ。▽
エリィ
「そうじゃない……、
そうじゃないの。▽
もっと違う何か……。
抗えない何かに引き裂かれて、
私が私でなくなって……。▽
たとえあなたが戻ってきても……
もう……。
それが、たまらなく不安なの。▽
だから、あなたと一緒に行きたい。
片時も離れていたくない。▽
フェイ
「俺だって同じさ。
樹海で出会ってから
ずっと感じていたこと……。▽
それは多分エリィが
感じてたことと
同じなんだと思う。▽
俺もエリィの中に
逃げていたんだ。▽
だけど俺の問題は、俺自身の力で
解決しなくちゃならない。
エリィには
背負わせちゃいけないんだ。▽
フェイ
「俺の中にはもう一人の俺、
<イド>がいる。▽
いつかイドに覆い尽くされるかも
しれないって恐怖に
押しつぶされそうになる。▽
そんな不安定な俺が
こうしていられるのは
エリィのお陰さ。▽
エリィがいつも側に
いてくれたから、
俺は俺自身を保てるんだ。▽
フェイ
「俺、絶対に、必ず戻ってくるよ。▽
だから……その……、
エリィには、何としても
生きて戻るんだっていう目標に……
帰るべき家になって欲しいんだ。▽
エリィが帰りを
待っててくれるのなら、
所は違っても側で見ててくれるなら
俺、頑張れるから……。▽
フェイ……。▽
行くの?▽
フェイ
「ああ、すまない。
起こした?▽
エリィ
「平気。
ずっと起きてたから……。▽
ずっと?▽
エリィ
「うん。
あなたの寝顔眺めてたら
朝に……。▽
……。▽
フェイ
「そ、それじゃあ行くよ。▽
エリィ
「行ってらっしゃい。
気をつけて……。▽
フェイ
「ああ……。
! そうだ。
これ預かっておいてくれないか?▽
エリィ
「何?
これは……ペンダント?▽
フェイ
「それ、誰の物かは判らないんだ。
俺がラハンに担ぎ込まれた時には
もう持っていたらしい。▽
俺の物なのかもしれないし、
もしかしたら……▽
もしかしたら……?▽
フェイ
「いや、いいんだ。
頼めるかな?▽
エリィ
「わかった。
預かっておくね。▽
フェイ
「すまない。
……それじゃ。▽
あ……、フェイ。▽
え?▽
エリィ
「ありがとう……。▽
マルー
「いいの?
エリィさん。
ホントは側にいたいんでしょ?▽
エリィ
「そうね……
でも、信じてるから。▽
常に寄り添っているだけが
愛情じゃないでしょ?▽
マルー
「でも……勝手だよ、
男の人って……。▽
大事な時になると、
危険だ……、ついてくるな……
とか言っちゃって
女を弱いものみたいに扱って。▽
マルー
「たしかに今のボクじゃ
若達の役には
立てないかもしれないけど……▽
エリィ
「それは違うわ。
みんな、大切な人に
待っててほしいのよ。▽
自分の帰るべき場所を
守っていてほしいのよ。▽
そうしないと
不安でいてもたっても
いられないから……。▽
エリィ
「だから精一杯強がって……。
かわいいよね、男の人って。▽
マルー
「そうか、
そうだね……。▽
エリィ
「さ、私達は私達の
やるべきことをしましょう。▽
そして、みんなが無事に
帰ってくるよう祈りましょう。▽
マルー
「神様に?▽
エリィ
「……ううん。
みんなを信じている自分自身の
内なる想いに……▽
エリィ
「どうしたの?▽
マルー
「やっぱりそうか……。
うん、そうだよ!▽
エリィ
「何が?▽
マルー
「エリィさん、みんなが
言うようにソフィア様の
生まれ変わりに違いないよ!▽
ニサンの教義しらないはずなのに
エリィさんの言うことって
ソフィア様の遺されたお言葉と
同じなんだもん。▽
エリィ
「そうね……。
そうかもしれない。▽
エリィ
「初めてここを訪れた時、
何か不思議な感じがした。
エリィ
「懐かしいような……、
悲しいような……、
夢の中で何度も訪れたような……。
エリィ
「どこに何の部屋があって、
そこに何があるのかも判っている。
きっと遥か昔、自分はここに
居たんだろうって……。
エリィ
「以前なら、そんなこと
あるはずないって笑って
済ませていただろうけれど……
今は何となくそう思える。
エリィ
「あの時果たせなかったことを、
今果たそうとしているのかも
しれない……。
マルー
「果たせなかったこと……?
エリィ
「……そう。
果たせなかったこと……。▽
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