台詞集
天上の楽園 ソラリス潜入!
地上の3つの障壁<ゲート>を
破壊したことにより、ついに
ソラリスの姿が、地上からも
確認できるようになりました。▽
しかし、ソラリス本土にある
最後のメーン・ジェネレーターを
破壊しないかぎり、障壁<ゲート>を
完全に取り去ることはできません。▽
シタン
「そこで、マリア。
あなたとゼプツェンの
出番になります。▽
障壁<ゲート>の力の弱まっている
今なら、ゼプツェンの
重力子砲で空間を歪曲させれば、
短時間なら障壁を中和できます!▽
ソラリス潜入後は、人目を
ひかぬよう、少人数で
行動する方が無難でしょうね。
まあ、できればここは……▽
エリィ
「はい……。
ソラリス内部は……
私が、案内します……。▽
フェイ
「俺も、一緒に行く。
どうも、エリィじゃ
心配だからな。▽
エリィ
「なんですって?
ちょっと待ってよ。
べつにあなたの……▽
シタン
「わかりました!▽
それでは、エリィ、
フェイ、そして私の
3人で行動することに
しましょう。▽
残りは、別グループで潜入。
マリア、あなたは
ゼプツェンと外で待機、
というかたちになりますが。▽
マリア
「仕方ありません……。
わかりました。▽
シタン
「それでは、一度
解散しましょうか。▽
出発の準備ができたら、
ここに集まってください。
それでは……。▽
ユイ
「行くのですね……、
ソラリスへ……。▽
シタン
「ええ……、
自分で決めた道です。▽
もう、あともどりは
できません……。▽
ユイ
「傷つくわ……。
彼らも……、
あなたも……。▽
シタン
「そうですね……。
しかし、私には他にとるべき
道を見つけられなかった……。▽
もしも私が、闇の想念に
とりこまれてしまうような
ことにでもなったら……、
その時には、私はもう……。▽
ユイ
「それ以上なにも
言わないで。
承知しています……。▽
ユイ
「さあ、これを。
あなたの剣です……。▽
どうぞ……、
どうぞ、ご無事で!▽
シタン
「あなたも……。
ミドリをたのみます。▽
おい、ヒュウガ。
俺も行くぜ、
ソラリスへ。▽
ジェシー
「かんちがいするなよ。
別に、おまえたちに力を
貸すってわけじゃねえ。▽
きさまが何を考え、
何をなさんとしてるのかは
知らねえ……。▽
しかし、きさまが向こう側に、
敵にまわるなら、俺は迷わず
きさまを撃つぜ。
たとえ背後からでも、な。▽
シタン
「ええ……。
その時は、よろしく
お願いします。▽
ジェシー
「けっ……、
張り合いのねえ……。▽
メイソン
「私達はおとも出来ませんが
ご武運を祈っています。▽
準備はいいですか?
→行こう!
※下記の 「よろしい。 の台詞へ
→まだ、ダメ
シタン
「急いで下さい。
準備ができしだい
出発しますから。▽
シタン
「よろしい。
それでは、
出発しましょう。▽
シタン
「お願いします、
マリア。▽
ゼプツェンで、
我々をソラリスへ
運んで行ってください。▽
マリア
「はい!
ゼプツェンは、
いつでも出発できます!▽
マリア
「ゼプツェン
発進!!
マリア
「いま行くわ、
ソラリス……!▽
わたしとゼプツェンが、
おまえたちの『死』を運ぶ、
黒い翼になってやる!!▽
マリア
「これが……、障壁!!
お願い、ゼプツェンっ!!▽
マリア
「重力子フィールド、局所展開!
空間歪曲補正開始しますっ!▽
バルト
「固まって行くと危険だ。
俺達は別ルートから潜入する。▽
シタン
「了解しました。▽
ハマー
「情報屋のおれっちがいるから
大丈夫っす!!▽
リコ
「てめぇ、ヤジウマ根性で
ついて来やがって!!
足手まといにだけはなるなよ!▽
ハマー
「おれっちはウマじゃ
ないっすよ!!▽
シタン
「マリア。▽
マリア
「はい。
なんでしょう。▽
シタン
「ゼプツェンによる
ゲート強行突破時の空間の位相の
乱れが回復しつつあります。▽
ソラリスの索敵網が
再び機能しだす前に、
あなたは若くん達を降ろして
急いでここから退避して下さい。▽
後は私達に。▽
マリア
「わかりました。
気をつけて下さい。▽
フェイ
「なんだか……、
天地が逆さになってて
気持ち悪いんだけど……。▽
エリィ
「ソラリスの重力は
地上とは逆になってるの。▽
難しい説明は省くけど
じきになれるわよ。
私たちも地上に降りてすぐは
ちょっと気持ち悪いもの。▽
フェイ
「で、ここは一体どこなんだ……?▽
エリィ
「多分、物資の集積分配場みたいな
ものじゃないかしら。▽
私もよくは知らないんだけど、
地上で採れた作物、資材、燃料
なんかを用途、目的地別に
振り分けているらしいの。▽
つまりフェイ達地上の人が
技術や製品と引き替えに『教会』に
納めていたもの……
ということになるのかしら。▽
シタン
「とりあえず情報収集と
行きますか……。▽
フェイ
「これがエリィが
さっき言ってた物資輸送の
コンテナかなんかか?▽
エリィ
「さぁ……分からないわ。
でもなんか見た事
あるような気がする……。▽
フェイ
「調べて……見るか?▽
エリィ
「何言ってるのよ、
今はそれどころじゃないでしょ?
早くここを抜け出さなくちゃ。▽
フェイ
「さっき情報集めるって
言ってたじゃないか。▽
こいつに隠れて
潜入できるかもしれないぜ?▽
わっ!!
フェイッ!
フェイ!!
エリィ
「……!!▽
??▽
フェイ
「一体どこに
運ばれちまったんだ……?▽
い、いやだぁ!!
もうこんなのはいやなんだぁ!▽
お、お前達どうかしてるぞっ!
来る日も来る日も、
ただ機械人形の様に働かされて…。▽
自分の意志なんて
あったもんじゃない!
こんなのが生きてるって
ことなのか!? こんなの…こ…▽
やめろっ!
はなすんだっ!▽
うわああぁぁぁぁぁぁぁ!!
エリィ
「フェイ!?▽
フェイ
「エリィじゃないか!!▽
エリィ
「フェイったら全然
用心しないんだから。▽
敵地に潜入するんだから
もっと慎重にならないと……▽
フェイ
「すまない……。
で、ここは一体?▽
エリィ
「“ソラリス第3級市民層
Fブロック”。▽
全体で約20のブロックがあって
その各ブロックごとに地上人達が
住み分けされているの。▽
私たちソラリス人には
あらゆる個人情報……、
簡易DNA組成状況までもが
分子レベルで刻印されているの。▽
その中には市民クラスも……。
ここに住んでいる人達が、
なんて呼ばれているかわかる?▽
いや…。▽
エリィ
「“働きバチ”。
その居住区画の形状から
ついた名前よ。▽
彼らは重要な労働力となって
ソラリスの根幹を支えているの。▽
昔、見学で来た時は
私には関係のない生活だと
思っていたけど……。▽
まさかこんな形でここに入るとは
思ってもみなかった……。▽
フェイ
「ってことはエリィは
ここがどの辺りだか
知ってるんだな?▽
エリィ
「なんとなくはね。
まずはなんとかここを
脱出しないと……。▽
フェイ
「そうだ、先生は?▽
エリィ
「あなたの後を追って別のポッドに
入ったんだけど……。▽
もしかしたら他の区画に
出てしまったのかも。▽
フェイ
「まいったな……。
離ればなれか。▽
エリィ
「先生なら心配ないと思う。
この都市の構造については
私よりも詳しいはずだから。▽
フェイ
「バルト達は無事に潜入
出来たんだろうか。▽
エリィ
「向こうもジェシーさんが
ついているからきっと大丈夫よ。▽
フェイ
「だといいんだが……。▽
エリィ
「とにかく行きましょ。▽
フェイ
「ティ、ティモシー!?▽
残念ながら俺は
ティモシーとか言うやつじゃねぇ。
サムソンってんだ。▽
だがな、おめぇさんのことは
知ってるぜ……!▽
フェイ
「なっ、なんで
俺を知ってるんだ?
お前は一体……?▽
サムソン
「アヴェの大武会さ……。
俺は残念ながら一回戦負けだったがな。▽
故郷の村に帰る途中、
いきなり気を失っちまって……。▽
で……?▽
サムソン
「気付いたらこんなとこに
ぶち込まれてたのさ。▽
他の奴は“アレンジ”と呼ばれる
洗脳をされてて
昔の記憶がねぇらしい。▽
けど、オレはなぜかそれが
失敗したらしくて
昔の記憶が残ってる。▽
フェイ
「ひょっとして
さっきのやつも……?▽
サムソン
「ああ、あいつもだ。
無駄死にしやがって……。
あいつも数少ない仲間だったのに……。▽
俺はあんなやり方はしねぇ。
この横に監視塔があるだろ?▽
俺はそこを通って第2級市民層へ出たら
軍港に忍び込んでこのソラリスから
脱出するつもりだ。▽
フェイ
「そんなことが出来るのか?▽
サムソン
「ああ、使役許可証があるからな。
俺は軍港で働かされているんだ。▽
使役義務がない時以外は
ここから出られないが、
それも“解決済み”さ。▽
なぁ、お前も来ねぇか?
あの腕っぷしならきっと大丈夫だぜ!▽
→ああ、いいだろう
※下記の 「よし、そうこなくっちゃ! の台詞へ
→いや、やめておこう
サムソン
「そうかい……。
まぁ、リスクも高いし無理強いは
できないな。▽
まぁ、気が変わったら
いつでも声をかけてくれ。▽
▼エリィと再会してない
サムソン
「よし、そうこなくっちゃ!▽
けど、気をつけろ!
さっきなぜか
ゲブラーが来た……。▽
フェイ
「!?
もしかしてそいつ、
くり色の髪をした女?▽
サムソン
「あぁ、たぶんそいつだ!!
なんだ、あんたの仲間か?
そういや誰か探してたようだったな……。▽
だったらまだどこかにいるはずだ。
そいつを探してきたらまた来な。▽
サムソン
「その仲間はまだ
どこかにいるはずだ。
そいつを探してきたらまた来な。▽
サムソン
「そうかい、
やっぱり仲間だったのか。
これをもってきな。▽
▼エリィと再会した
サムソン
「よし、そうこなくっちゃ!
これをもってきな。▽
……これは?▽
サムソン
「俺のと同じ、第2級市民層での
使役者許可証だ。▽
それがあれば地上人の俺達が
多少うろついても
怪しまれないはずだ。▽
まあ、そちらのお嬢さんが
ついていればその心配もないか。
それじゃあ、塔の入り口で
待ってるぜ。▽
使役者許可証を手に入れた。
(俺だ、俺だ。
さぁ、行くぞ)▽
サムソン
「ここからは二手に別れた方が
いいだろう。▽
迷路のようになっているから
気をつけるんだな。▽
フェイ
「ああ、お前の方こそ……。▽
エリィ
「本当に大丈夫なのかしら……。▽
フェイ
「ここはまとまって進もう!▽
サムソン
「さすがだな。
じゃ、一足お先に行かせてもらうぜ!▽
エリィ
「待って!
あなた、ガゼルじゃないのよ?
どうするの?▽
サムソン
「心配ない、闇ルートで流れてる
技術を使って、俺のIDは
書き換え済みさ。▽
……。
>>>IDえらー。
消去シマス。
サムソンっ!!
ま、待て!!
ウギャアア!
!!▽
……。▽
フェイ
「こいつ!!
壊してやるっ!▽
だめっ!
わっ!!
エリィ
「そんなことしても無駄よ。▽
第1級市民<ガゼル>のIDか、
軍関係者のID以外は
絶対に通してくれないわ……。▽
フェイ
「じゃあ、どうするんだよ……?▽
エリィ
「ここでこうしている訳にも
いかないし……。▽
イチかバチか
やってみるしかないわね。▽
フェイ
「ダメならその時はその時……か?
なんだかバルトみたいだぞ、
それ?▽
エリィ
「失礼ね。
あそこまで無計画じゃないわよ。▽
>>>第1級市民<ガゼル>ト承認。
スミヤカニ通過シテ下サイ。▽
フェイ
「通れるぞ!▽
エリィ
「……。▽
フェイ
「?
どうした?▽
エリィ
「え? うんちょっと……。
あれだけのことやったんだもの。▽
国家反逆者として手配されていても
いいはずなのに……。▽
フェイ
「やつらが報告してないだけ
じゃないのか?▽
ゲブラーにとってみれば
失態の繰り返しだった訳だろ。▽
エリィ
「だといいんだけど……。▽
フェイ
「とにかく行こう!!▽
エリィ
「ええ。
あ、私にぴったり
くっついてきて。▽
そうすればあなたは探知
されないはずだから。▽
あっ! お前ら
何でこんなとこから出てくるんだ!
ちょっとこっちまで来い!▽
エリィ
「私は帝室特設外務庁少尉、
エレハイム・ヴァンホーテン。▽
第3級市民層での特事徴集を終え
この地上人を連れ
本部へ戻る途中です。
問題でもあるの?▽
(ゲ、ゲブラー!?)▽
い、いえ、そう言うわけでは……。
どうぞお通り下さい。▽
ここから先は観艦式の特別席だ。
ん? チケットは無いのか。
では通すわけにはいかんな……。▽
エリィ
「観艦式か……
ソラリスの現在の状況が
何かつかめるかもしれないわね。▽
フェイ
「えっ?
なんだってそんなもん見なくちゃ
ならないんだ?▽
仲間と合流するのが先決だろ?
そんなお祭りごとに
つきあってる暇はないはずだ。▽
エリィ
「これは単なるお祭りじゃないわ。
ゲートが取り払われたことによって
明らかに市民は動揺している。▽
おそらく観艦式は、民衆の不安を
ぬぐい去る為のもの。
地上に対するソラリスの姿勢も
確認しておかなきゃ。▽
フェイ、
何とかしてチケットを
手にいれましょ。▽
フェイ
「そうか?
まあ、確かに敵の情勢は
つかんどかなきゃならないか……。▽
エリィ
「急ぎましょ。
観艦式まであまり時間がないわ。▽
せっかく天帝がお見えになるのに
ギックリ腰で行けないなんて……。
ほとんどの病気は治ると言うのに
ギックリ腰はだめなようねぇ。▽
あれだけ苦労して手に入れた
チケットなのに……。▽
あ、若いお二人さん。
観艦式のチケットを
もらいに来たのかい?▽
あなたたちのような若者は
ぜひ見ておかないと!!
→ください
下記の 観艦式チケットを手に入れた。 の台詞へ
→いりません
変わった若者だね。
気が変らないうちに
もらっといた方が特だよ?
もうチケットぷあじゃ手に入らないんだから。▽
観艦式チケットを手に入れた。
お金はいらないよ。
ほら、早く行かないと間に合わないよ。
あたしゃ、トリヴィジョンで
見るとするかね。▽
チケットはあるんだな。
よし、通ってよろしい。
急がないと間に合わないぞ!!▽
我が愛し子達よ安心するがよい。
地上のゲート消失は前もって、
われとガゼルの法院によって
計画されていたことである。
眠れる母なる神……
神によって選ばれし民、
我等ガゼル……
その我等が神の御下、
楽園へと回帰し、
永遠の生を受ける刻が迫っておる。
よってわれはその神の眠る地、
知恵と力の源、
“マハノン”への扉を開いたのだ。
これに乗じ、地上人らはこぞりて
その力を手中にせんとするだろう。
だが、心配には及ばぬ。
ソラリスにこの力がある限り……
愚かな獣、ラムズに
我等の力を知らしめようぞ。
フェイ
「エリィ……?
おい、エリィ!▽
エリィ
「え?
何か言った?▽
フェイ
「“何か言った?”じゃないよ。
どうしたんだよ?
ボーッっとして。▽
心ここにあらずって
感じだったぜ?▽
エリィ
「そ、そう?
ち、ちょっと考え事してただけよ。
それに周りも結構騒がしいし……。▽
??
カレルレン
「天帝の御子達よ
心して聞かれい。▽
エリィ
「カレルレンっ!▽
フェイ
「え?▽
エリィ
「あれがカレルレンよ。
ソラリスの実質的指導者。▽
滅多に私達の前に
姿を現す人じゃないわ。
それだけの事態ってことね。▽
フェイ
「あれが……、
ソラリスの指導者……。▽
なんだか……。
なんだろう……?
この……懐かしい感じ……。▽
カレルレン
「久しぶりだな、ラカン。▽
ラカン
「カレルレン。
戻ってたのか?▽
カレルレン
「ああ、昨夜着いたばかりだ。
絵の具の顔料を採りに
自宅に戻るんだろ?▽
ソフィア様から聞いたよ。
私が送っていこう。▽
ラカン
「いいのか?▽
カレルレン
「ああ。
僧兵隊の指揮は別の者に
とらせておく。▽
最近はソラリスのせいで
道程、常に安全とは
いかなくなってきたからな。
それに、私の方が安心だろう?▽
ラカン
「……すまない。▽
ラカン
「……なんていった?
今お前が学んでいる
師の名は?▽
カレルレン
「メルキオール師だ。▽
ラカン
「それにしても
どうして学問なんて?▽
カレルレン
「ソフィア様から
心を落ち着けるには本を読むのが
一番だって教えられてな……▽
それがきっかけなんだ。
それからさ、
私の向学心に火がついたのは。▽
カレルレン
「……今じゃ、
日に3冊の本を読んでいる。▽
ラカン
「変われば変わるもの。▽
ラカン
「……武術のこと、
それしか頭になかった
お前がね……。▽
カレルレン
「おい、ひどいなそれは。
こう見えても師の門人の中では
最も優秀なんだぞ。▽
ラカン
「そうか……。
いいな、そうやって
打ち込むものがあるってのは……。▽
カレルレン
「何を言う。▽
カレルレン
「お前だってあるじゃないか。
“絵”という立派なやつが。
あやかりたい位だよ……。▽
カレルレン
「観てくれラカン。
やっと形成に成功したんだ。
これで人々は救われる。▽
カレルレン
「そうですね?
メルキオール師。
これでソフィア様も……▽
エリィ
「……フェイ、フェイ?
あなたこそどうしたの?▽
フェイ
「あ、いや……何でもない……。
ただ、あのカレルレンて男……、▽
なんとなく、
どこかで会ったことが
あるような……、
そんな感じがしてただけさ……。▽
エリィ
「言葉解る?
訳そうか?▽
フェイ
「ああ、頼むよ。▽
カレルレン
「……我等が管理するゲートは
陛下の御存意によって
とり払われたものである。▽
しかしそれに乗じ、
神聖なるこの地を
その不浄なる足で汚した
愚かなる獣達がいる!▽
その獣達はゲート消失の混乱に乗じ、
こともあろうか我が天帝陛下の
御座の下をうろついていた!!▽
これは本来あるまじき
由由しき事態である。
神の御座が汚されたのである!▽
しかし案ずることはない。
その愚かしくも健気な不心得者達は
捕らえられ、今ここにこうして
繋ぎ止められている!▽
!?
バルト!
……むぐっ!▽
エリィ
(もう!
大声出して……。▽
地上人だってばれたら
どうするのよ!)▽
フェイ
(そんなこと言ったって
しょうがないだろ。
あいつらやっぱり捕まってたんだ!▽
畜生……。
行こう!
あいつらを助け……)▽
エリィ
(待って!
まだ何か言っているわ……)▽
エリィ
「我等の始祖、古のガゼルを
よみがえらせるために……、▽
明後日、
ソイレントシステムにて
この地上人達の処理を行う……。▽
フェイ
(ガゼルをよみがえらせる?
ソイレントシステム?
なんだよそれ?)▽
エリィ
(ガゼルは純粋なソラリス人……
第1級市民の事を指す
言葉だけれど……。▽
多分、この場合ガゼルの法院の事を
言ってるんじゃないかしら。▽
遥か昔、その構成員である
“ガゼルの法院”達は、
このソラリスの人々を守るため、
自分達の肉体を失ったらしいわ。▽
“ソイレントシステム”については
ソラリスの根幹を支える重要な
システムだってことは聞いてるけど
具体的なことは私も知らないの。▽
でも、多分何かの実験の被験体に
されることは間違いない……)▽
フェイ
「勝手放題言いやがって!
俺は行くぞ!
今度こそあいつらを……▽
エリィ
「だから待ってって言ってるでしょ!▽
向こうの状況も判らずに
今、のこのこ出ていっても
彼らの二の舞になるのがおちだわ。▽
宮の警備状況だって
調べなきゃならないし……。
第一どこに捕らわれているのかすら
判っていないじゃない。▽
まだ2日あるんだし
何か確実に助け出す方法が
きっとあるはずよ。
それを見つけなきゃ。▽
フェイ
「そんなこと言っても、
きっかり2日後っていう
保証はあるのかよ?▽
やっぱり気が変わって、
はい明日……
なんてことも
あり得るんじゃないか?▽
エリィ
「それは……そうかもしれないけど、
でも今の私たちじゃ
何も出来ないでしょ?▽
それにあの中に先生はいなかった。
ということはきっとどこかで
今の映像を見てるはずよ。▽
まずははぐれた先生を捜さなきゃ。▽
ソラリス中枢の構造については
私よりも先生のが詳しいし、
その方が無謀に事を起こすより
確実だと思うの。 ね?▽
フェイ
「で、
その肝心の先生は
どこにいるんだよ?▽
エリィ
「そんなこと……
私が知る訳ないじゃない。▽
フェイ
「それでよく偉そうに言えるよな。
お前だって実のところは
何も考えていないじゃないか!▽
エリィ
「わたしはただ、
無謀にことを運ぶのはどうかって
言ってるだけでしょ!▽
けどなぁ!
何よ!
お前たち、何をしている!▽
フェイ
「見ろ!
見つかっちまったじゃないか!▽
エリィ
「あなたが大声
張り上げてるからでしょ!▽
エリィ
「こっちよ!!
!!
シティへ報告!!
不審人物2名発見!
至急セキュリティブロックを
派遣されたし!!
ソコノ二人……
申シ訳アリマセンガ
歩行ソノ他イッサイノ移動ヲ
停止シテ下サイ。▽
アラボト広場ニテ
不審者アリトノ通報ニヨリ
検問中デス!▽
フェイ
「エリィ、
うるさいのが来たぜっ!?▽
エリィ
「セキュリティブロックに
捕まったらまずいわ!
フェイ、こっち!▽
エリィ!!
移動ヲ停止シテクダサイ▽
……。
フェイ
「飛び込むしかねぇな!!▽
!!
!!
逃亡……デスカ?▽
デスネ……。▽
攻撃もーどおん!!
コッチカ!?
不審者、逃亡!!
至急応援モトム!!▽
エリィ
「フェイ、大丈夫?▽
フェイ
「ああ。
突然だったけどなんとかな。▽
フェイ
「こうしちゃいられない!▽
あの変なロボットたち、
追いかけてくるぞっ!▽
フェイ
「……?
どうしたんだ、エリィ?▽
エリィ
「……そうか、ここは……。
何とかなるかもしれないわ。
とにかく走りぬけましょう!!▽
ああ!!▽
フェイ
「ここは?▽
エリィ
「第1級市民層。
ガゼルと呼ばれるソラリス人達が
住んでいる場所よ。▽
ついてきて。▽
フェイ
「お、おい。
勝手にそんなとこに入ったら
またさっきの警備ロボットに……。▽
エリィ
「心配しなくても大丈夫よ。
ここ、私の家だから。▽
フェイ
「わ、私の家?
じゃこのでっかい家は
エリィの?▽
エリィ
「そ。
さあ、入って。▽
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