台詞集
逃避行 なつかしの我が家
!!
エリィ!?
エリィなのねっ!▽
母様っ!▽
メディーナ
「お前……。
そう、無事だったのね……。
良かった……。▽
メディーナ
「軍からの連絡では
任務遂行中に行方不明にって……。▽
エリィ
「ううん、母様、
それは間違いよ。
ほら、こうやって生きてるじゃない!▽
エリィ
「で、母様、
父様は?▽
メディーナ
「まだ、宮の方よ。
じき帰ってくるとは思うけど……。▽
エリィ
「そう……。▽
メディーナ
「エリィ、そちらの方は?▽
エリィ
「え? あ……、
お、同じ特設外務庁の人。▽
第3級市民層から特時徴集されて
間もないんだけれど、
彼が助けてくれたお陰で
戻ってこれたの。▽
ね、フェイ?▽
フェイ
「え? ああ、いや……その……▽
メディーナ
「そう。
それで地上人の格好をしているのね。▽
あら? でもエリィと同じ
特設外務庁の方なら制服は
どうなさったのかしら……▽
エリィ
「ご、ごめんなさい、母様。
す、すぐに片づけなきゃならない
報告書があるの。 だから……。▽
エリィ
「フェイ、来て。▽
エリィ
「ここが私の部屋よ……。▽
エリィ
「あ〜、やっと落ち着けるわ。▽
フェイ
「すごく広いな!
俺の住んでいた村長の家より
大きいんじゃないか?▽
エリィ
「フフッ。▽
じゃあ、私、
走って汗かいちゃったから、
オフロ入るわね。▽
フェイ
「へ、部屋にフロがあんのか?▽
エリィ
「普通あるわよ?▽
……。
(普通ないだろ)▽
エリィ
「いつまで見てるつもり?▽
フェイ
「な、なあ?
さっきのが
エリィのお母さんだろ?▽
エリィ
「ええ。▽
フェイ
「そうか。
きれいな人だよな。▽
エリィ
「……。
そうね。▽
フェイ
「でも、あまりエリィとは
似てないね。
父親似なのかな?▽
エリィ
「フェイは気付かない?▽
フェイ
「何が?▽
エリィ
「私の肌や、髪や、瞳の色と、
普通のソラリス人のそれが
違うってこと……。▽
フェイ
「いや、注意して見てた
訳じゃないから……。
そうなのか、エリィ?▽
エリィ
「昔ね、私が小さかった頃、
乳母がいたの。
とても優しくしてもらったわ。▽
でね、その人、地上人だったのよ。
第1級市民はね、滅多なことでは
地上人を直接使役させることは
しないの。▽
でもその人は家に住み込んで、
私の世話をしてくれた。
何でも、第3級市民層にいた時に
子供を失ったって……。▽
それに同情した当時の父が
保護したらしいの。
でも、父はその人を表に出すことは
しなかった……。▽
フェイ
「なぜ?▽
エリィ
「体面を気にしていたのよ、父は……。
気にしなきゃいけない理由が
あったのよ。▽
多分、その人が私の本当の……。▽
フェイ
「エリィ……。▽
エリィ
「よそう、こんな話。
聞きたくないでしょ?
ごめんね。▽
フェイ
「いや……。▽
エリィ
「さっ、次はフェイの番よ!▽
フェイ
「いいよ、俺は。
そんなことしている暇はない。▽
エリィ
「疲れ、とらなきゃ。
こんな時でもないと、ね?▽
フェイ
「わかったよ、
エリィが
そこまで言うなら入るって!▽
エリィ
「最初から素直に
そうすればいいのよ。▽
チェッ!!
わぁ〜!!
エリィ
「大丈夫。
体の力を抜いて。▽
フェイ
「う……、
うんうん、こりゃいいや、▽
シタン先生の作った
ポンポコ風呂とは比べもんに
ならないよ!▽
!!
フェイ
「バ、バカッ!
見てんじゃねぇよ!▽
エリィ
「心配しなくても見えてないわ。
調節してるだけよ。
ゆかげん、どう?▽
フェイ
「あ、ああ。
大丈夫だって。
早くあっちに行ってくれ!!▽
エリィ
「クスクス、
フェイも
かわいいとこあるのね。▽
……??▽
フェイ
「で、さっぱりしたとこで
どうするか……、だな。
落ち着いてる場合じゃない。▽
エリィ
「うん、あんまり
やりたくないんだけど……。
あれしかなさそうね。▽
フェイ
「なんかいい方法が
あるのか?▽
エリィ
「父様の部屋にある
ネットワーク端末よ。
昔、知らずに触って怒られたわ。▽
でも、そこには
ごく一握りのソラリス人しか
知ることの出来ない情報が
あふれかえっていたの。▽
フェイ
「そいつを調べれば
バルトたちの居場所も分かる
ってわけだな?▽
エリィ
「そう……だといいんだけど。▽
▼メディーナと話す前に部屋に行く
メディーナ
「あらっ、エリィ……。
父様の部屋なんかに何のようなの?▽
前に勝手に入って怒られたの
覚えてないの?
全くしょうがない子ねぇ……。▽
あらっ!
エリィお嬢さま!!
生きてらっしゃったんですね!?▽
あ〜、びっくりしましたよぉ。
あたしゃてっきり
お亡くなりになったのかと
思ってましたから……。▽
御主人さまもお喜びに
なることでしょう。▽
あ、そうそう、御主人様から
エリィ様へのプレゼントを
お預かりしてました!▽
コテンパンロッドを
手に入れた!!
大切にして下さいね!▽
今日は久しぶりに
一家だんらんですね!▽
メディーナ
「エリィ……、
とてもうれしいわ。
もっと顔を見せて……。▽
お父様はきっと帰ってくるって
おっしゃってたけど
私はもうダメなんじゃないかって。▽
エリィ
「……母様。▽
メディーナ
「しばらくはうちにいるんでしょう?
今度はゆっくりしてきなさい。
ね? お父様もお喜びになるわよ。▽
エリィ
「え、えぇ、まぁね。▽
メディーナ
「じゃあ、今日は
ごちそうにしなくちゃね。
フェイさんもご一緒にどう?▽
エリィったらお友達とか
全然呼ばないんですよ。
仲良くしてやって下さいね。▽
メディーナ
「じゃあ、私、
買い物に行ってくるから
留守番しててちょうだい。▽
エリィ
「これこれ。
これで宮殿警備防壁を突破して、
帝宮の図面にアクセス出来れば…。▽
エリィ
「IDはと……。
きっとパスワードは
娘に関するものなのよね。▽
エリィ
「E・L・E・H・A・Y・Y・M
……。▽
>>>
アクセスは拒否されました。
正しいパスワードを入力して下さい。▽
エリィ
「だめね。
じゃあ、今度は逆さで……。
M・Y・Y・A・H・E・L・E▽
>>>
ようこそソラリスネットへ……。
メイル未読分19通です。▽
エリィ
「やった! 成功よ!▽
さてと……、多分みんなは、
帝宮内の研究施設か何かに連れて
行かれたはずよ。▽
そういえばソイレントシステムで
処理するとか言ってわね……。
ソイレント……ソイレント……と
ここね。▽
図面の形状からすると、
ここは大規模な
何かの処理施設みたいね。▽
……ということは……
このルートをたどって……
やっぱり!▽
エリィ
「フェイ、第3級市民層の
ダストシュートから
みんなのところへ行けそうよ!▽
フェイ
「ってことは最初の場所に
戻ることになるんだな。▽
エリィ
「場所が分かればこっちのものよ!
さぁ、一刻も早く行きましょ!▽
エリィ、
どこへ行くんだ?
エリィ
「父様!▽
エーリッヒ
「何をしている、エリィ……。
前に言ったはずだ、
ここに入るんじゃない、▽
そして、その機械には
触るんじゃない、と。▽
エリィ
「……。▽
エーリッヒ
「軍警か。 私だ、エーリッヒだ。
賊が侵入した、
そうだ、至急来てくれ。▽
エリィ
「父様……!!
フェイは賊なんか
じゃないわ!!▽
エーリッヒ
「では、何だ!?
見知らぬ男が私の部屋にいる……。
立派な賊ではないか?▽
エリィ
「これにはわけが……。
!!▽
エリィ
「お願いッ。
撃たないで!▽
フェイは捕らえられた仲間を
助けたいだけなの!
彼等は私の友達でもあるのよッ!▽
エーリッヒ
「だめだ!▽
たとえお前の友人だろうと、
帝宮に潜入しようとする地上人を
見過ごすわけにはいかん!▽
エリィ
「そう。
だったら私も反逆者よ。
撃ちたければ撃って!▽
エーリッヒ
「ならんっ!
お前はここに居ればいい!▽
さあ、そこをどけっ、
エリィ!!▽
エリィ
「いやっ!▽
……。
エーリッヒ
「たとえ1級市民といえども、
反逆者がどう処分されるか
知らぬ訳でもあるまい?▽
事情を知る侵入者を射殺すれば
お前の身は安全だ。
これは、お前の身を案じて……。▽
エリィ
「嘘!
父様はいつだってそう!▽
自分の立場が危うくなるのが
いやなだけ!
私がユーゲントに入るのを
反対したのも、そうなんでしょ!?▽
私を、自分の娘を、
みんなに見せたくなかった
だけじゃない!▽
私が地上人との間に
生まれた娘だから……!!▽
!!
エーリッヒ
「お前はまだそんな事を……!?
よく、母さんの前でそんな……!▽
エリィ
「だって……!▽
フェイ
「止めてくれ!!
俺のせいで父娘で
ケンカなんかしないでくれ。▽
あなた方に迷惑はかけない。
ここに来たのは俺の意志。
俺は侵入者なんだ。
俺がここから去ればいいだけだ。▽
エリィ
「フェイ!?▽
フェイ
「エリィ、
お母さんの前で
あんなこと言うもんじゃないよ。▽
真実がどうなのかは俺には判らない。
けど、お母さんのあの表情は
他人のものなんかじゃ決してない。
そうじゃないか?▽
……。▽
フェイ
「さあ、どいてくれ。
俺は急いで仲間を
助けなきゃならない。▽
だけど、あなたがあくまで
俺を射殺するつもりならば、
俺は最大限抵抗させてもらう。▽
エリィ
「?
父様……?▽
エーリッヒ
「侵入者は逃げた。
さあ、行きたまえ。
軍警が来るまでまだ間がある。▽
……。▽
エーリッヒ
「たとえ侵入者であっても、
君がいままで娘を護っていてくれた
ことは事実だ。▽
そんな君を撃てば、
私は娘に二度と父親とは
思ってもらえぬだろう。▽
エリィ
「父様……。▽
エリィ
「私もフェイと……!▽
エーリッヒ
「それはダメだ。
お前を行かすわけにはいかない。▽
エリィ
「でも……!▽
フェイ
「いいんだ。
後は俺達地上人の問題。▽
エリィたちに
迷惑はかけられない。
だから俺一人で行くよ。▽
エリィ
「フェイ!!▽
フェイ
「エリィ、
今度こそ軍は抜けろよ。
今までありがとう。▽
エリィ
「フェイ……。▽
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