台詞集

第一のゲート マルーの祈り




バルト
「しばらくは安静だ。
 まぁ、たまにはおとなしく
 してることだな。▽

マルー
「たまにはってどういう意味!?▽

バルト
「だからそう興奮するなってーの。
 ハッハッハッ!▽

マルー
「もーいじわる!▽

シグルド様!▽

シグルド
「………よし、わかった。▽
 メイソン卿には、もうしばらく
 こちらにいると伝えてくれ。▽

わかりました!▽

シグルド
「ブレイダブリクにいる部隊から
 連絡がありました。▽
 あちらの方は順調に作戦を展開。
 ファティマ城に入城した
 とのことです。▽
 シャーカーンが私室として使って
 いた、城の最上層を調べています。▽
 それともう一つ、近くに停泊
 していたユグドラシルのレーダー
 が、数機のギアの機影をとらえた
 とのことです。▽

バルト
「シャーカーンだな!▽

シグルド
「まちがいないでしょう。▽
 しかし、そのギアは王都付近
 まで来て、そのままこちらの
 方角へ引き返したそうです。▽

フェイ
「あいつ、王都の周辺でも旗色が悪い
 とみて逃げ出したな。▽

バルト
「ああ。
 だが、こっちに戻ってるって
 いうのが気になるな。▽

フェイ
「何があるんだろう……?▽

シグルド
「そのことですが
 王都からの報告ですと……▽
 例の、障壁<ゲート>が
 この近辺にあるのではないか
 ということです。▽

フェイ
「障壁<ゲート>だって!?▽

シタン
「どこです?▽

シグルド
「このニサンから西へ
 まっすぐ行ったところだ。▽

シグルド
「若、あそこに大きな洞窟がある
 のをご存知ですか?▽

バルト
「洞窟……ああ、この大陸の西側か。▽
 海に近いところだな。▽
 俺の記憶じゃ、ギアが歩ける
 くらいのデカい穴だったような
 気がする。▽

シグルド
「そこです。▽
 先の報告によるとあの洞窟の奥に
 大規模な建造物が存在する証拠を
 つかんだということです。▽

フェイ
「シャーカーンはそこへ
 向かったのか……。▽

フェイ
「どうする?▽

バルト
「行くしかないだろ!▽

フェイ
「よし!▽

シグルド
「私はしばらくここにいて
 王都からの追加情報を待ちます。▽

シタン
「障壁<ゲート>かあ!▽
 ぜひこの目で見たいとは思いますが
 まぁでも今回は……遠慮して
 おきましょう。▽
 まだふたつ残っていることだし……。▽
 それに、事態が完全にはつかめて
 いない以上、我々は念のためここに
 残ってマルーさん達をお守りした
 方がいいでしょう。▽

バルト
「わかった。
 後はたのんだぜ!▽


マルー
「気をつけてね。▽


アグネス
「マルー様とバルト様……
 お二人が仲良くしていらっしゃる
 姿を見ていると私はうれしくなります。▽

マルー
「やめてよシスター!
 また変な事言おうと
 してるでしょ!▽

アグネス
「変な事ではありませんよ。▽
 いにしえよりニサン教の教母様と
 アヴェの国王であられる方とは……▽

マルー
「あー!
 もういいの、その話は……▽
 あ……!
 いたたた!▽

バルト
「だから、おとなしく
 してろっつーの。▽

マルー
「もー!
 いじわる!▽

アグネス
「バルト様、お気をつけて。▽


シグルド
「シャーカーン達が向かった洞窟は
 ニサンからほぼまっすぐ西へ行った
 ところです。▽
 大きな洞窟で、ギア部隊の残党が
 待ちかまえている可能性があります。▽


エリィ
「私も障壁<ゲート>の正体を
 この目で確かめてみたいわ!▽

エリィ
「連れていってくれない?▽

→いいよ
→ゴメン!


シタン
「ううむ……
 さっきはあんな風に言いましたが
 やっぱり見てみたいなあ。▽
 私も同行させてくれませんか?
 なあに、決して足でまといには
 なりませんよ!▽

シタン
「やはり交替してくれませんか?

→いいですよ
→いやです


リコ
「シャーカーンもこれで最後か。▽
 ま、奴がくたばっちまえば
 キスレブとアヴェのゴタゴタも
 少しは落ち着くってわけだ。▽
 この大陸も、ちったあマシに
 なるってことかな。▽

リコ
「俺も一緒に行っていいか?

→いいぜ!
→遠りょしてくれ……


ビリー
「三つの障壁<ゲート>のうち
 『教会』はふたつも管理
 していたのか!▽

ビリー
「僕も連れていってくれないか?

→わかった!
→すまん!


マリア
「いよいよ障壁<ゲート>の正体を
 つきとめられるのですね。▽

マリア
「替わってさしあげましょうか?

→たのむ
→いや結構


チュチュ
「チュチュの心は、この
 だんろの火のようにバチバチ
 燃えてるでチュ!▽
 フェイのためなら
 たとえ火の中水の中!▽
 チュチュが守って
 あげるでチュよ〜!▽

チュチュ
「てなわけで行きたいでチュ!

→しょうがないなぁ
→ゴメン!


バルト
「なんだありゃ!?
 あんな穴、前に来た
 ときにはなかったぜ。▽


フェイ
「さっきの生き残りか!▽


フェイ
「今の連中、俺達を待ち伏せ
 してたように見えたぞ。▽


▼PTメンバー

エリィ
「初めから私たちが
 やって来ると踏んで
 いたのかしら。▽

シタン
「罠ですかね?▽

リコ
「何だか知らねえが、もろに
 うさん臭えぜ。▽

ビリー
「ひょっとして僕達を
 おびきよせているのかな。▽

マリア
「罠ではないでしょうか。▽

チュチュ
「とてもあやしいでチュ!▽


バルト
「どっちにしろ行くまでさ!▽
 ここで奴を見逃がしたら
 それこそ末代までの恥だぜ!▽


フェイ
「これが……ゲート発生器!?▽


バルト
「あの野郎……
 アヴェの玉座に座りながら
 こいつも動かしてたのか。▽

シャーカーン
「その通り。▽

シャーカーン
「貴様らがゲートの存在を
 知っていたとは、なかなか
 興味深いな。▽

シャーカーン
「そもそもソラリスと地上を分かつ
 ゲートの管理は『教会』が担って
 いたのだ。▽

シャーカーン
「最初はこれが何なのかも知らさ
 れずに管理するだけだった。▽
 だが、長年にわたる我等『教会』
 独自の研究により、その原理が
 解明され……▽

シャーカーン
「その利用方法が編み出された。▽

シャーカーン
「我等がソラリスから独立
 する為の一助としてな。▽
 これにはこういう使い方
 もあるのだ!▽


バルト
「こいつ!
 最初からこれが目的だったのか。▽

フェイ
「奴はこの空洞へ逃げて
 きたんじゃない!▽
 最初からゲート発生器の
 エネルギーが目的だったんだ!▽


▼PTメンバー

エリィ
「??
 何か様子が変だわ。▽

シタン
「どうも様子が変ですね。▽

リコ
「何だそりゃ!?▽

ビリー
「何か様子がおかしく
 ないか?▽

マリア
「???▽

チュチュ
「どうかしたんでチュか?▽


シャーカーン
「バカな!?▽
 そんなことが!?▽
 このギアはゲートのエネルギーを
 利用することによって限界値以上
 の出力を引き出せる特別な機体!▽

シャーカーン
「設計上はなんの問題も
 なかったはずだ。▽
 何故だ!?▽

シャーカーン
「何故動かんのだっ!▽

バルト
「なんだなんだ失敗かぁ?▽
 やれやれ、こんな間抜けな野郎に
 はめられたと聞けば、俺のおやじも
 あの世で泣いてることだろうよ。▽

シャーカーン
「もともとこんなものなど必要
 ないわ!▽
 わしの力だけで貴様を葬り去って
 くれる!▽

うぬは、力が欲しくないか?

シャーカーン
「な、なにやつ!▽

バルト
「またあいつか!?▽

フェイ
「どこから入って
 きたんだ!?▽


グラーフ
「我はグラーフ。力の求道者。
 うぬは、力が欲しくないか?▽

シャーカーン
「力?
 何の力だというのだ!?▽
 わしにはゲートのエネルギーがある!
 この機体が動きさえすれば!!▽

グラーフ
「しょせんは、うわべの力。
 いたらぬ知恵のつくりし道具。
 果たして、それで勝てるかな?▽

シャーカーン
「何と?
 うわべの力だと?▽

グラーフ
「地上人の少々の小賢しさなど、
 真の力の前には無力。▽

グラーフ
「我が真の力を与えてやろう!▽

グラーフ
「我の拳は神の息吹!▽

グラーフ
「“堕ちたる種子”を開花させ、
 秘めたる力をつむぎ出す!!▽

グラーフ
「美しき
    滅びの母の力を!▽

シャーカーン
「ぎにゅうぁぁぁあ……


シャーカーン
「ば、ばかな!
 このわしが!▽

バルト
「シャーカーン!!▽
 おまえが12年前、余計な欲を
 かかなきゃ、マルーは家族を
 失わなくても……▽
 厳しい砂漠暮らしをしなくても
 すんだんだ!!▽

シャーカーン
「玉座に生まれた甘ったれが何を!!▽

バルト
「そんなもんが欲しけりゃ
 くれてやらぁ!▽
 王者ってのはなあ、一番重い
 荷物を背負い込む割に合わない
 商売なんだよ!▽
 そんな事も知らねえのか
 この三下が!!▽

シャーカーン
「うおおおお!!▽

フェイ
「障壁<ゲート>に火が……!?▽


▼PTメンバー

エリィ
「くずれるわ。
 脱出しないと!!▽

シタン
「くずれます。
 急いでこの場を脱出しましょう!!▽

リコ
「ヤベぇ!
 早いとこずらかろうぜ!!▽

ビリー
「くずれるぞ!
 急いでこの場を脱出しよう!!▽

チュチュ
「早く逃げるでチュよ!!▽


バルト
「フェイ、俺が誰だろうと
 おまえは友達だよな。▽

バルト
「シグ……おまえは俺が何をしても、
 変わらないでいるか?▽

メイソン
「若、どうなされた……?▽

バルト
「いや……頼まれ事は
 果たさなくっちゃな。▽

バルト
「アヴェ国民諸君、私は第18代
 アヴェ国王エドバルト4世の息子
 バルトロメイ・ファティマ、▽
 第19代アヴェ国王である。
 やむをえぬ状況の下、長年王城を離れ
 国民諸君には苦労をかけた事を
 まずは謝罪したい。▽
 キスレブとの戦役で家族を亡くされた
 方々には特に申し訳なく思っている。
 まずは早急にキスレブとの間に休戦を
 なし、両国犠牲者の補償を開始する。▽
 徴兵され各地に派遣された市民も
 いずれ家族の元に帰ることができる。
 力を合わせてアヴェの復興を
 成し遂げよう。▽

バルト
「……もう一つ重大な知らせがある。▽
 誰よりもアヴェの平和を願った
 前王エドバルト4世の
 遺志によって宣言する。▽
 第19代アヴェ国王、
 バルトロメイ・ファティマの
 命により……▽
 本日をもって王制を廃し、
 アヴェ全土を共和国家とする!▽

!
!

シグルド
「若……▽

メイソン
「これはいったい……▽

バルト
「これが、俺が親父から受けた
 遺言だ。▽
 二人とも、俺の王位の為に
 長年頑張ってくれたのにゴメンな。
 俺はもう主でもなんでもない。
 おまえ達は自由だぜ。▽

メイソン
「なにをおっしゃる……▽

シグルド
「甘いな。▽

メイソン
「シグルド殿?▽

シグルド
「窓の外の大歓声が聞こえないか?
 民衆が新しい当主に選ぶのは君だ。
 今まで以上に忙しくなるぞ。▽

バルト
「シグ……▽

シグルド
「頭の切れる補佐が
 必要なんじゃないのか?▽

バルト
「そうだな……やとってやっても、
 いいな。▽


メイソン
「おや、これは若。
 まだお休みでは
 ありませなんだか?▽

バルト
「爺、一つ聞きたい事がある。▽

メイソン
「何でございましょう?▽

バルト
「シグルドは、どういう生まれだ?▽

メイソン
「若、それは……▽

バルト
「あいつの目はブルー……。
 ファティマの碧玉だ。▽

メイソン
「……うむぅ……
 では、昔話をいたしましょう。▽
 まだ私めと陛下が若い時分……
 まだ若の御母堂を知られるはるか前、
 陛下はある御方と恋仲でいらした。▽
 アヴェ東方の異教の娘……
 ニサンとも『教会』とも違う小さな
 慎ましやかな教団の娘御で、
 それはおきれいな方でしてな。▽
 ある時を境にふっつりと姿を隠して
 しまわれたのだが、うわさでは
 その直後にお子を持たれたとか
 持たれないとか……。▽

バルト
「姿を隠した?
 親父が捨てたのか?▽

メイソン
「いえ、私の知る限りでは、
 逆に陛下の方が捨てられたと
 いうことでした。▽

バルト
「シグはアヴェ東方の砂漠の出だ……。▽

メイソン
「いかにも。
 10歳の年にエドバルト陛下付きの
 騎士見習いに上がられたのでしたな。▽


シグルド
「若ですか……。▽

バルト
「やぁ。
 なんか寝られねえよな。▽

シグルド
「いろんな事が一度に
 ありましたからね。▽

バルト
「なぁシグ……お前の母さんって
 どんな人だった?▽

シグルド
「……まだ私が小さい時に
 亡くしましたが、なにか?▽

バルト
「想い出す事って、あるか?
 どんな人だった?▽

シグルド
「そうですね……母は優しい人で……
 ただ、生まれた時に医者から
 短命だと知らされていたそうです。▽
 ずっとそれを恐れて生きていました。
 そのせいで、好きな相手ができた時も
 死に別れる怖さに自分から身を
 引いたそうです。▽
 もっとも、あとあと最後まで
 共に過ごせばよかったと
 悔やんでいましたが……。▽

バルト
「おまえの親父さんは?▽

シグルド
「私が生まれた事は知らないはずです。
 けど知らないなりに、実の息子の
 ようによくしてもらいました。▽

バルト
「なぜ親父さんに、言って
 やらなかったんだ?
 自分は息子だって。▽

シグルド
「母が隠したかったのなら、
 そうしておきたかったのです。▽

バルト
「今日の宣言にあった親父の遺言には
 続きがあるんだ。▽
 おまえが得た物は、
 兄と分かち合いなさい。
 おまえと兄が得たものは、すべての
 民と分かち合いなさい……ってさ。▽

!

バルト
「ずっと、なんの事なんだか
 不思議だった。▽
 それを言っておきたくってさ……
 おやすみ!▽



    

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