台詞集

囚われの鳥 キスレブ帝都




側近
「ご報告があります。総統閣下。▽

ジークムント
「うむ。▽

側近
「先刻、アヴェとの国境線の南で起きました
 巨大爆発の原因が判明しました。
 爆心地を調査しましたところ大量の放射線
 を検出。▽
 恐らくは戦艦クラスのスレイブジェネレーター
 の誘爆かと思われます。▽
 誘爆の原因は依然不明ですが、
 爆発とそれに伴う衝撃波により、
 アヴェ、ゲブラー双方合わせて約三分の二が
 消滅した模様です。▽
 現在アヴェでは残存兵力を急ぎかきあつめ、
 再編成しているとのことですが、
 これにはかなりの日数が必要となる見通しです。▽

側近
「それと、閣下よりご指示のあった件ですが、
 捜索部隊に指示地点を捜索させました所……▽

ジークムント
「あったか……。▽

側近
「はい。▽

ジークムント
「そうか。▽

側近
「発見された機体は、以前第11開発ベースより
 アヴェ駐留ゲブラー部隊によって強奪されたものに
 間違いありません。▽
 尚、機体発見の際、コクピット内に昏倒した
 搭乗者を確認、これを捕縛。▽
 回収した機体と共に帝都への移送を
 完了したところであります。▽
 状況から判断するに、この一件に関しては
 アヴェへの技術の漏洩はないかと。▽

ジークムント
「何故そう言えるか。▽

側近
「当機以外の機体は全てラハン地区の戦闘で
 大破しております。▽
 登録されていた識別信号から判断するに、
 この機体はアヴェではなく海賊組織の手に
 渡っていたかと思われます。▽

ジークムント
「海賊組織?
 例の若造のか?▽

側近
「はい。▽

ジークムント
「ふむ……▽

側近
「現在は機体に記録されている戦闘データ
 を解析中ですが、▽
 何分ブラックボックス化
 されているところが多すぎ難航が
 予想されます。▽

ジークムント
「ブラックボックス?▽

側近
「機体は我々が製造したものではなく素体
 として“彼等”が持ち込んだものでした。▽

ジークムント
「そうか……。▽

側近
「……あの……閣下?▽

ジークムント
「なんだ。▽

側近
「これを契機に一気に
 アヴェへと侵攻されるのでは?▽

ジークムント
「おまえはこのキスレブに
 滅べというのか?▽

側近
「は?▽

ジークムント
「たしかに今アヴェを落とすことは
 容易いかもしれん。▽
 が、それにはこちらもそれ相応の
 疲弊を覚悟しなければならぬ。▽

側近
「ですが、この機を逃すのは……▽

ジークムント
「かいらいのシャーカーンを倒した
 ところで、ソラリスは代わりを
 立てればよいだけのこと。▽
 疲弊したところを襲撃されるのが
 関の山だ。
 それにニサンのこともあるのでな。
 今動くのは得策ではない。▽

失礼致します!

ジークムント
「“彼等”が来たそうだ……。▽


ジークムント
「あれがそうか?▽

仮面の女
「そう。
 あれを使用すれば障壁を
 越えられるわ。▽
 どこへなりと自由に行ける。▽

ジークムント
「あの男……グラーフといったな。
 おらぬのか?▽

仮面の女
「彼は多忙でね。
 私はその代理。▽

ジークムント
「今一度、聞こう。
 何故我々に手を貸す?▽
 貴殿らは何者なのだ?▽

仮面の女
「前にも言ったはずよ。
 私はただ世界の行く末が見たいだけ。▽
 貴方達には知らなければいけない
 ことが多すぎるの。
 私はその為の道標。▽
 直接手を貸すことは出来ない。
 これをどう使うかは貴方達次第。▽

ジークムント
「見返りはいらぬと申すのか?▽

仮面の女
「そうね……なら、
 こういうのはどうかしら……。▽

仮面の女
「それでは、これで……。▽

ジークムント
「……しかし、面ような事をいう。▽

側近
「あの者、何と……?▽

ジークムント
「捕獲したギアと搭乗者、
 D区画へ移せ……とな。▽

側近
「D区画?
 何故そのような事を……?▽

ジークムント
「判らぬ。
 ……が、こ度の借りがある以上、
 不受する訳にもいくまい。▽

側近
「はい……。▽


フェイ
「はぁ、はぁ、はぁ……


……ここ……は……


ここはお前の来るところじゃない


フェイ
「……こ、ここは?

目醒めたようね……。
4日間も眠ったままだったから
もう駄目かと思ってたんだけど。▽

フェイ
「……きみは?
 それにここはどこだ?
 なぜこんなところに……▽

フェイ
「くっ、
 ううっ……!?▽

目醒めたばかりなんだから
無理はしないで……。▽

私は医者よ。
ここはキスレブ帝都犯罪者収容区、
……通称D区画。▽

フェイ
「犯罪者……収容区?▽

医者
「ここは、その区画にある
 囚人たちの宿舎なの……。▽
 キスレブ兵の厳重なガードの下
 ここに運び込まれた様子からして
 ただの犯罪者ではないようだけど……▽

医者
「んっ!?▽

スザーン
「おっと、これは丁度いい
 王子様が、お目醒めのようだ……。
 早速だが、一緒に来て貰おうか。▽

医者
「まさか、洗礼の儀式!?
 この患者は目醒めたばかりなのよ。
 それをいきなり洗礼の儀式なんて!!▽

バルガス
「おいおい……、ちょっと待てよ。
 そいつは犯罪者として
 ここへ放り込まれたんだぜ?▽
 その犯罪者を
 数日間休ませてやったこの俺達の
 “優しき、慈悲の心”には逆に
 感謝して欲しいぐらいだ。▽

ハインリヒ
「そうそう……。
 それに犯罪者としてここに来た以上、
 ルールには従ってもらわないとねぇ。▽

レオナルド
「……っと、そういう訳だからよ。
 その兄ちゃん、暫く借りるぜ。
 なぁに、すぐに帰してやっからよ。▽

スザーン
「おまえに選択の余地はない!
 逆らえば、そこの関係のない医者も
 巻添えになるぞ!!▽

フェイ
「…………。
 ……わかった。
 そっちの好きにしてくれ。▽

医者
「ご、ごめんなさい……
 バトラーには逆らえないの。
 どうか許して……。

スザーン
「ほお? 意外と利口な奴だな……。
 まあ、こちらとしても手間が省ける▽
 では、一緒に来て貰おう。
 “キング”がお待ちかねだ……
 心配するな、すぐに帰してやるさ。▽

スザーン
「すぐにな……。

スザーン
「よしっ行け!!


スザーン
「キング、連れてきました。▽

キングと呼ばれた男
「ごくろう、スザーン。
 ふむ、おまえが新入りか……。▽
 何を仕出かしたかは知らんが
 帝都、D区画へようこそ。
 まず、名を名乗って貰おうか。▽

フェイ
「……フェイだ。
 で、あんたの名前は?▽
 キングってのが名前じゃないだろ?
 こっちとしても
 知る権利ぐらいはある……。▽

スザーン
「貴様!? 無礼だぞ!!▽

キング
「落ち着け、スザーン。
 別に構わんさ……。
 俺の名は、リコだ。▽

リコ
「小僧……、
 威勢がいいのは結構なことだ。▽
 その威勢が本物ならな……。
 早速だが、おまえの実力のほどを
 見極めさせてもらおう……。▽

リコ
「ハインリヒ!▽

リコ
「バルガス!▽

リコ
「レオナルド!▽

リコ
「スザーン!▽

リコ
「洗礼の儀式を始める!
 そいつを連れて行け!!▽


リコ
「小僧、おまえは前だ。▽

リコ
「さて、何となく察しはついている
 だろうが、教えてやろう……。▽
 ここに送り込まれた者のうち
 犯罪者は個人ランクで分けられる。
 ランク自体を決めるのは簡単だ……
 この四人のバトラーと戦って貰う。▽

リコ
「安心しろ、
 戦いは1対1で行う。▽
 もうわかっただろう……
 結果が全てだ!
 この四人のバトラーに勝てば
 それなりの自由を約束しよう……。▽

リコ
「それでは、
 始めようか……。▽

リコ
「と、言いたいところだが
 ……我々にも慈悲はある。
 しばらく時間をやろう……。▽
 1対1といってもこの4人の
 バトラーを相手に戦うのだからな。
 戦いの前に準備を整えるがいい。▽
 言っておくが、この場から逃げ
 ようなどとは考えぬことだ……。
 所詮、無理な話しだからな。▽


スザーン
「おい、準備はもういいのか?

→もう少し待ってくれ

スザーン
「……早くしろ。
 この俺は別として
 他の連中は気が短いのでな。▽


→さっさと始めてくれ

スザーン
「……キング。
 準備が整ったそうです。
 ……洗礼の儀式を。▽


リコ
「うむ、それでは、
 始めようか……。▽

リコ
「最初の相手はレオナルドだ。▽


▼負け

レオナルド
「はんっ! だめだだめだ!!
 基本がなってねえ、基本がよう。▽

リコ
「まったく話にならんな……。
 貴様のランクはDだ!!▽

スザーン
「キング、こいつはどうします?▽

リコ
「このまま放っておけ、
 誰かが見つけるだろうからな。▽

リコ
「……行くぞ。▽

※下記の洗礼終了後にある 「うっ……? の台詞へ


▼勝ち

レオナルド
「病み上がりの奴に
 負けるとは……、がっくし。▽

リコ
「ふむ、次はどうかな?▽


▼負け

ハインリヒ
「はははっ。
 この俺に勝てないようじゃ
 まったくお話しにならないぜ。▽

リコ
「この程度か……。
 おまえのランクはCだ!!▽

スザーン
「キング、こいつはどうします?▽

リコ
「このまま放っておけ、
 誰かが見つけるだろうからな。▽

リコ
「……行くぞ。▽

※下記の洗礼終了後にある 「うっ……? の台詞へ


▼勝ち

ハインリヒ
「ぐ、うう……
 この俺が負けるなんて……。▽

リコ
「ほほう、楽しませてくれる。
 次はどうかな?▽


▼負け

バルガス
「ハインリヒ、レオナルドも情けねえ
 こんな奴に負けるとはなぁ……。▽

リコ
「まあこんなところか……。
 おまえのランクはCだ!!▽

スザーン
「キング、こいつはどうします?▽

リコ
「このまま放っておけ、
 誰かが見つけるだろうからな。▽

リコ
「……行くぞ。▽

※下記の洗礼終了後にある 「うっ……? の台詞へ


▼勝ち

バルガス
「くっ、この借りはいつか返すぞ。▽

リコ
「やるな、バルガスを倒した奴は
 スザーン以来だ……。
 では、最後だ! 倒せるかな?▽


▼負け

スザーン
「他の三人を倒すだけはある……
 が、この俺の敵ではなかったな。▽

リコ
「残念だったな……。
 おまえのランクはBだ!!▽

スザーン
「キング、こいつはどうします?▽

リコ
「このまま放っておけ、
 誰かが見つけるだろうからな。▽

リコ
「……行くぞ。▽

※下記の洗礼終了後にある 「うっ……? の台詞へ


▼勝ち

スザーン
「ば、ばかな……
 この俺までが負けるとは……。▽

リコ
「四人とも倒したか……。
 ふふ、予想外の展開になったな。▽
 特例だ、最後は
 この俺直々に相手をしてやろう。▽

フェイ
「もういいっ!▽
 こんなことに
 一体何の意味がある!
 俺とあんたらとは
 何の関係もないだろう!▽

リコ
「意味などない。
 それがこのD区画のしきたり!
 じょれつは決めねばならん。▽

リコ
「いくぞ!▽


リコ
『ん゛んぅぅぅん』

リコ
『貴様、その程度か?』

リコ
「貴様、その程度か?
 やる気があるのか!?▽

フェイ
「ぐ……がっ……▽

リコ
「どうした? 抵抗しなければ
 このままクビをへし折るぞ!▽

フェイ
「い……、い……▽

リコ
「ん? なんだ?
 聞こえないな!▽

フェイ
「い、や……だ……▽

リコ
「ふん。ならば、
 これで終りだ!▽

フェイ
「ぐ……う、う……▽

……どけよ

リコ
「何ぃっ!?▽

フェイ
「……俺は……▽

リコ
『ぅぅん……ん゛んんぬおぅ』

リコ
「ふふふ。そうだ、それでいい……
 貴様、やるじゃねぇか。▽
 この俺に傷を負わせたのは
 貴様が初めてだ。
 これでやっと俺も本気になれる。
 ワクワクするぜ!▽


リコ
『ふん! 未熟者!』


リコ
「……、少々てこずったな。
 さて、勝ちは勝ちだからな
 貴様のランクはAとする。▽

フェイ
「…………。▽

リコ
「……、聞こえていないか。
 おまえら、こいつを
 宿舎に連れて行ってやれ。▽

リコ
「……それと
 あれを忘れるな……▽


フェイ
「うっ……?
 ……今度はどこだ?▽

医者
「……場所は変わらないわ。
 ただ、部屋が別なだけ……。
 大変な一日だったわね。▽

フェイ
「ああ……、きみか。
 また世話になっちまった
 みたいだな……。▽

医者
「いいえ、別に構わないわ……
 それが私の仕事ですもの。
 それよりも、体は大丈夫?▽

フェイ
「んっ? ああ……
 ちょっと痛みを感じるくらいだ。
 大丈夫さ、これくらい……。▽
 この程度のことなら最近じゃ
 すっかり慣れちまったよ……。
 ……あいつら、ランクがどうとか
 言っていたような気がするが?▽

医者
「ああ、
 そのことだけど……。▽

フェイ
「何か知ってるのか?▽


▼ランクA

医者
「あなた強いのね。
 あの体で四人とも倒すなんて
 ランクはAだそうよ。▽
 でも、キングが戦いを
 挑んでくるなんて……。
 あなたよく無事で
 還って来られたわね……▽

フェイ
「……意味のない戦いだった。
 俺は何も……
 望んでいないのに……▽

医者
「……何かあったの?
 顔色がよくないわよ。▽

フェイ
「いや、なんでもない。
 ……こいつは、なんだ?▽


▼ランクB

医者
「もう驚いたわ、ランクはB。
 あなた、その体で
 三人も倒したそうじゃない。▽

フェイ
「そういえば三人は倒したな。
 四人目で力尽きちまったが……▽

医者
「いいえ、それでも凄いものよ。
 ちゃんと体力が回復してれば
 どうなっていたか……。▽

フェイ
「それはわからないな……。
 ところで、こいつはなんだ?▽


▼ランクC(2人)

医者
「確か、Cランクだったかな?
 一人二人倒したところでは
 それ以上は与えられないそうよ。▽

フェイ
「……Cか。
 ふふ、今の俺にはぴったりかもな。▽

医者
「なに悲しいこと言ってるの。
 そんなことでは
 ここでは生きて行けないわよ。▽

フェイ
「……生きるか。
 ……んっ? これは?▽


▼ランクC(1人)

医者
「確か、Cランクだったかな?
 その体ですもの、一人倒しただけでも
 すごいものよ。▽

フェイ
「……そうか。
 ちょっと聞いていいか?
 ランクってそんなに重要なのか?▽

医者
「強いにこしたことはないわ。
 市民以上の暮らしも可能になるし
 重要といえば重要ね……。▽

フェイ
「なるほど……
 ところでこいつはなんだ?▽


▼ランクD

医者
「……、ランクはDだそうよ。
 仕方がないわ、その体では。
 そもそも、洗礼自体が無茶な話よ。▽

フェイ
「…………。
 つまり、最低ランクって訳か。▽

医者
「はっきり言ってしまうと
 そういうことになるわね……。▽

フェイ
「…………。
 それで、こいつはなんなんだ?▽


医者
「ああ、それは爆弾なの……。
 帝都の領土外に出たら
 たちまちその首輪は“ドカン”。▽
 残念だけど、
 それを付けている限り帝都から
 出ることは出来ないわ。▽
 このD区画の市民と
 一部のバトラー以外は全員、
 それを付けられるわ……。▽

医者
「……このD区画で
 囚人を繋ぐ唯一の鎖がそれ……。▽

フェイ
「……ははっ、爆弾か。
 つまりどうあがいても
 ここから出られないって訳か。

医者
「今日はもう休んだほうがいいわ。
 それと、この街の生活にも
 早く慣れることね……。


▼ランクA

医者
「ここでの生活は大変だけど
 まず“調達屋のハマー”に
 でも会ってみることね。▽
 変わった子だけど根はいい子よ。
 多分酒場にいるはずだから
 行ってみるといいわ。
 何かと助けになるかもね……▽


▼ランクA以外

医者
「そうそう、言い忘れた。▽
 路地裏で倒れてたあなたを
 ここへ運んでくれた
 “調達屋のハマー”って子に
 礼を言っておくことね。▽
 あの子のことだから
 多分、酒場にいるはずよ。
 行ってみるといいわ……▽


▼ランクA
獣人の男
「あっ!?▽


▼ランクA以外

獣人の男
「そこの兄さん、兄さん。
 ……こっちっすよ、こっち!▽


▼ランクA

獣人の男
「あっ、どうもはじめまして。
 俺、“調達屋のハマー”
 っていいやす。▽
 へへっ、久々に凄腕の犯罪者が
 このD区画に送り込まれたって
 今この街じゃ結構有名っすよ!
 つまり兄貴は注目の的なんすよ!▽

フェイ
「……その“兄貴”っていうのは
 やめてくれないか。
 俺の名前はフェイだ。▽

調達屋ハマー
「……別にいいじゃないっすかー
 減るもんじゃないんすから。
 それとも旦那って呼びますか?▽

フェイ
「…………。
 そっちの好きにしてくれ。▽

調達屋ハマー
「んじゃ、決まりだ!
 兄貴って呼ばせていただきやすね!
 それにしても兄貴、強いっすね。▽
 ランクAなんて滅多にいませんぜ?
 すっごく感動しちゃったっすよ!
 ……それに兄貴は他の囚人とは
 なんか雰囲気が違うんすよね。▽

フェイ
「……雰囲気?
 変なことを言う奴だな。▽

調達屋ハマー
「いや、別に悪い意味じゃないっすよ
 俺っちがそう思っただけっすから。
 ……別に深い意味はないっす!▽
 それと、これからのことなんすが
 何か困った事とかがあったら
 この俺っちに言ってくださいね!
 調達屋っすから顔は広いんすよっ!▽


▼ランクB

獣人の男
「どうもはじめまして。
 俺、“調達屋のハマー”
 っていいやす。▽
 実際、会うのはこれで
 2回目なんすけど……
 あんときゃ兄さんは気絶して
 ましたからねえ……。▽

フェイ
「あんたが、ハマーか……。
 医者から名前は聞いてたが
 ……、人間じゃなかったのか。▽

調達屋ハマー
「ああんもう、ひっでーなあー
 人間も獣人も同じ生き物っすよ!
 そりゃ、外見は全然違うっすけど。▽

フェイ
「す、すまない。
 助けてくれた恩人なのに
 俺は……▽

調達屋ハマー
「あ、いやっ、別に構わねっすけどね
 えっと、そうそうあれっすよあれっ
 洗礼の結果っすよ、結果!▽
 もうびっくりしたっすよ、ほんと!
 あんの憎ったらしいバルガスを
 ちょちょいと、のしちまうなんて
 これって、結構凄いことっすよ!▽
 いやもう、ざまあみろって感じ!
 でも、根に持つタイプっすよ
 あいつは……。
 気を付けて行動した方がいいっす。▽

調達屋ハマー
「それでいきなりなんなんですが
 これからは“兄貴”
 って呼ばせてもらいやすね!▽

フェイ
「ちょっと待て!
 なんだその“兄貴”ってのは?
 俺の名前はフェイだ。▽

調達屋ハマー
「いいじゃないっすかぁ。
 “兄貴”って呼ばれるの
 そんなに嫌っすかぁ?▽

フェイ
「……別に嫌って訳じゃないが。▽

調達屋ハマー
「じゃ、決定っすね!
 それと何か困った事があったら
 俺っちに言ってくださいね。▽
 調達屋っすから顔が広いんすよっ!
 できる限りのことはしますんで
 困った事があったら
 この調達屋ハマーにお任せってね!▽


▼ランクC

獣人の男
「どうもはじめまして。
 俺、“調達屋のハマー”
 っていいやす。▽
 実際、会うのはこれで
 2回目なんすけど……
 あんときゃ兄さんは気絶して
 ましたからねえ……。▽

フェイ
「ああ、あんたがハマーか。
 ……ところで
 変わった格好をしてるな?▽

調達屋ハマー
「変わった格好って……
 俺っちは獣人っすよ、兄貴!
 それって結構、失礼っすよー。▽

フェイ
「えっ? あっ、すまん。
 ……獣人、人ではないのか。▽

調達屋ハマー
「それにしてもあの儀式っすよ!
 一人二人倒してもランクは一緒、
 そりゃあ、サギっすよねえ?▽
 なんでも、傷ついた体のまま
 洗礼の儀式を受けられたそうっすね。
 つーことは、本当の実力を
 まだ出し切ってないってことかぁ。▽

フェイ
「……さあね。
 そんな簡単にいくとは
 思えないが……。▽

調達屋ハマー
「なんか、兄貴元気ないっすね?
 そんなんじゃ、ここの生活が
 ただ厳しくなるだけっすよ。▽

フェイ
「……言ってなかったな
 俺の名前はフェイだ。
 “兄貴”なんて呼ばないでくれ。▽

調達屋ハマー
「怒らなくてもいいじゃないっすか
 俺っちは、兄貴の為
 にと思って言ってるんすよ。▽

フェイ
「……すまない。
 一度にいろいろ起こりすぎて
 イライラしていたようだ。▽

調達屋ハマー
「……あの
 兄貴って呼んじゃ……
 やっぱ……、ダメっすか?▽

フェイ
「はははっ……、いいぜ。
 そっちの好きなようにしてくれ
 もう怒らないよ。▽

調達屋ハマー
「……よ、よかったー。
 兄貴、何か困った事があったら
 この俺っちに言ってください!▽
 調達屋ハマーの名にかけて
 できる限りのことはしますんで
 それに、こう見えても俺っち
 調達屋っすから顔は広いんすよ。▽


▼ランクD

獣人の男
「どうもはじめまして。
 俺、“調達屋のハマー”
 っていいやす。▽
 実際、会うのはこれで
 2回目なんすけど……
 あんときゃ兄さんは気絶して
 ましたからねえ……。▽

フェイ
「……調達屋?
 この区画にいるって事は
 あんたも囚人の一人なのか?▽

調達屋ハマー
「へへっ、ちょっちドジっちまって
 捕まっちまいましたよ……。
 ところで体の方、大丈夫っすか?▽

フェイ
「んっ? ああ、お陰様でな。
 そういや、礼を言ってなかった。
 迷惑かけて済まなかった……。▽

調達屋ハマー
「そんな、礼なんかいらねえっす!
 俺っちも、正直言っちまいますが
 囚人ランクはDなんすよ!▽
 つーか、しがない調達屋が
 あいつらバトラーになんか
 勝てるわけねっすよ!
 そう思いやせんか、兄貴?▽

フェイ
「なんだその“兄貴”ってのは?
 俺の名前はフェイだ。
 そんな呼び方はよしてくれ……。▽

調達屋ハマー
「いいじゃないっすかぁ。
 同じDランク同士なんすよ?
 仲良くしましょうよ、ね!▽

フェイ
「……。
 勝手にしてくれ。▽

調達屋ハマー
「あっ、ちょっと! 兄貴!
 何か困った事があったら
 この俺っちに言ってください!▽
 このD区画なら、俺っちに
 わからないことなんてないっす!
 それに俺っち、調達屋っすからねー
 顔が広いんすよ!▽


警備兵
「んっ……初めて見る顔だな。
 帝都の管理委員会の連中が
 探してるのはおまえか……▽
 どうやらこの前の
 キングとの一件が委員会の耳
 に届いたらしいな。▽
 まだ、この区画内にいるはずだ。
 委員会直々の訪問だからな……
 おまえのような囚人にとっては
 絶好のチャンスかもしれんぞ。▽


警備兵
「またおまえか、委員会の連中は
 まだ、宿舎か酒場にいるはずだ。
 さっさと行け!!▽


フェイ
「……ここにもいないか。
 もう帰っちまったのか?▽

フェイ
「んっ?▽

謎の女性
「……やっと会えたわ。
 貴方がフェイさんね?
 ……って、退きなさい!!▽

!?
!?

部下らしき男
「すっ、すみません、ルア様!!
部下らしき男
「すっ、すみません、ルア様!!

ルアと呼ばれた女性
「まったくもうっ!
 これだからあなたたちと
 一緒に来るのは嫌なのよね。▽
 んんっ、どうもはじめまして。
 私、帝都-B管理委員会の
 ルア・クーンと申します。▽

フェイ
「……B管理委員会?
 で、この俺に何か用でも?▽

管理委員ルア
「……単刀直入に申します。
 貴方にバトリングに参加
 して頂きたいのです。▽

フェイ
「……バトリング?▽

管理委員ルア
「ギア対ギア、ときには
 対モンスターといったカード
 で行われる娯楽競技です。▽
 本来、バトリングは
 自由参加の方式を取っており
 我々、管理委員会が直接接触
 することはほとんどありません。▽
 これは名誉あることなのです。
 “キング”たちとの一件が
 我々委員会の元に届いたこと、
 これもまた幸運でしょう。▽
 ……どうでしょう。
 参加して頂けないでしょうか?
 囚人でいるよりもバトラー……
 決して悪い話ではありませんよ。▽

フェイ
「…………悪いが俺は
 ギアは好きじゃないんだ。▽
 そんな大衆娯楽の競技にも
 興味はない。
 第一、俺はギアなんか持ってない
 参加自体、無理な話だろ。▽

部下
「確かに、無理な話だ。
部下
「確かに、無理な話だ。

管理委員ルア
「あーもう、うるさい!
 あなたたちは、黙ってなさい!!

部下
「すっ、すみません!!
部下
「すっ、すみません!!

管理委員ルア
「んんっ、失礼……
 それについては御心配なく。▽
 バトリングに必要とされるギアは
 管理委員会のほうで
 用意させて頂きますので。▽
 ……参加して頂けますか?▽

フェイ
「何度も言わせないでくれ。
 ギアは嫌いだし
 そんなものには興味はないんだ!▽

管理委員ルア
「答えは変わらないと……
 まあ、ここに来てまだ日はあさい
 暫く時間をあげましょう。▽
 こちらもあまりにも
 とうとつすぎましたしね……
 よく考えておいてください。
 よい答えを期待しております。▽

管理委員ルア
「それでは。
 また、近いうちに……

フェイ
「…………ギアか。

フェイ
「うわっと!?

フェイ
「ハッ、ハマー!?▽

ハマー
「なんでですかぁー
 兄貴ぃー?▽

フェイ
「ちょっと待て、ハマー。
 なんのこと言ってるんだ?▽

ハマー
「何って、聞いちゃったっすよ!
 この耳でしっかりとね!
 なんで誘い断わったんすか?▽
 管理委員会の連中が
 直接、接触してくるなんて
 ほんと、滅多にないっすよ!?▽
 今からでも遅くないっすよ!
 やりましょうよ、兄貴ぃー。
 まだ間に合いますって、ねぇ?
 バトラーっすよ、バトラー!!▽

フェイ
「ああ、そのことか……
 聞いてたのならもうわかるだろ。
 戦い自体、好きじゃないんだ。▽
 ギアに乗ることだって……
 それにそんなことに一体
 何の意味があるっていうんだ。▽

ハマー
「……バ、バトラーになりゃあ
 今の囚人生活とはおさらばして
 いい暮らしが出来るっす!▽
 ここじゃあ、強さがすべてなんす
 力無き者……、弱者はただ
 しいたげられるだけなんすよっ!!
 だから、やりましょうよ、ねっ?▽

フェイ
「…………。▽
 ……もういいのか?▽

ハマー
「はっ、なんすか?▽

フェイ
「……それだけか?▽

ハマー
「そっ……、それだけって。▽

フェイ
「もういいだろ……
 そこを退いてくれないか?▽
 ハマー、おまえには悪いが
 考えを変える気はない……。
 戦うことも、ギアも
 好きじゃないんだ、悪いな。▽

調達屋ハマー
「あっ……、兄貴ぃ


ハマー
「兄貴、ニュースっすよ。
 ニュース!

ハマー
「本日付けで任命された
 新しい医者の先生がさっき
 到着したんすよー。▽

フェイ
「ハマー、おまえさっきまで
 酒場にいたはずじゃ……?▽

ハマー
「んっ、もう、兄貴!
 そんな細かい事はいちいち
 気にしてちゃダメっす!▽
 常に情報の最先端をいく
 調達屋の俺っちに掛かれば総て
 万事オッケーなんす、んでっ!
 医者の先生っすよ、医者!!▽

フェイ
「……医者の先生?▽

ハマー
「兄貴、知らないんすか。
 前の先生は一般街区担当
 になったんっすよ。▽
 うらやましいっすねー。
 そんで今度は新しい先生が
 D区画担当としてさっき
 おいでになったんすよー。▽

フェイ
「……新しい先生ねえ。
 で、その先生と調達屋のおまえに
 一体なんの関係があるんだ?▽

ハマー
「なに言ってんすか、兄貴。
 関係はもう超大ありっすよ!▽
 その先生とお知り合いになって
 裏の医療流通ルートを確立して
 俺っちのコネクションを
 拡げるんじゃないっすか〜。▽

フェイ
「……そういうことか。
 まったく困った奴だな、おまえは。▽

ハマー
「そんな訳なんで、兄貴も
 あいさつがてら
 お会いしましょーよ、ね?▽

フェイ
「そうだな、あいさつぐらい
 しておくか……。▽


!!

フェイ
「新しい医者が来たって
 おまえ言ってたけど……
 誰もいないじゃないか。▽

ハマー
「あっれー、おかしいっすねー。
 俺っちの情報網によればもう
 来てるはずなんすけど……▽

フェイ
「いないんじゃ仕方が無い。
 さっき言ってた裏流通てのは
 あきらめ……▽

!?

ハマー
「ドアの開いた音っすよ!
 どうやら新人の先生
 隣の部屋にいたみたいっすね。

フェイ
「せっ、先生!
 どうしてここに!?▽

シタン
「キスレブの無線を傍受しましてね。
 ヴェルトールらしきギアが
 キスレブに回収……▽
 帝都に移送されたと聞いて、
 ひょっとしたらと思い、
 こうして探しに来たんですよ。
 ……正解でしたね。▽

ハマー
「ありゃ? ひょっとして兄貴、
 この先生とお知り合いなんすか?▽

シタン
「ところでフェイ。
 ここではまだ何も行動を起こして
 ないようですが?▽

フェイ
「……行動を起こす?
 どういう意味だい、先生。▽

シタン
「いつまでも
 ここにはいられないでしょう?
 抜け出さないのですか?▽

フェイ
「抜け出す?▽

シタン
「フェイ。
 貴方まさか一生ここにいるつもり
 じゃないでしょうね?▽
 約束、守らなくていいんですか?▽

フェイ
「約束……?▽

シタン
「やれやれ……
 そんな大事なことも
 忘れてしまうなんて……。▽
 若くんと約束したんでしょう?
 万が一の時にはニサンの人を、
 マルーさん達を護ると。▽

フェイ
「ああ、それか。
 たしかに約束はしたけど……!?
 ま、まさかバルト達は!?▽

シタン
「ええ、残念ながら。
 敵の新戦力を前に善戦むなしく。▽
 ユグドラシルは大破し、
 砂の海の底に……。▽
 私は、艦が沈む直前に
 脱出ポッドに乗せられ射出されて、
 巻き込む訳にはいかないって……▽
 その後の消息は残念ながら
 つかめませんでした。▽

フェイ
「そうか……。
 そんなことになっていたなんて……
 それなのに俺は……▽

シタン
「一体何があったんです?▽

フェイ
「また……記憶を、
 時間を失ったんだ……。▽
 ヴァンダーカムって奴と
 戦っている最中、あいつが……、
 グラーフが現れて、それで
 バルト達の危機を知って……。▽
 ヴァンダーカムの大型ギアに
 仲間がやられて……。
 そっから先は、ラハンの時と一緒さ▽
 気がついたら
 帝都の囚人施設にいたんだ……▽

フェイ
「先生、国境の艦隊はどうなった?▽
 俺がここにいて、
 ヴェルトールがキスレブに
 回収されてたってことは……▽

シタン
「……潰滅していました。
 見たこともない大型ギアの
 ざんがいもありました。▽

フェイ
「…………。▽

シタン
「フェイ、
 まだ、そうと判明した訳では。
 違う原因かもしれない。▽

フェイ
「いや、いいんだ。
 うすうすわかってたことさ……。▽

フェイ
「もしかしたら……。
 きっとそうなんじゃないか……。
 俺はまた……って。▽

シタン
「フェイ……。▽

フェイ
「約束……果たすよ、俺。
 このままじゃバルト達に
 会わせる顔がないものな。▽
 それに
 あいつらはきっと生きている。
 そんな気がする。▽

シタン
「では……▽

フェイ
「ああ、何とかしてここから出よう。
 だから、
 手を貸してくれないか? 先生。▽

シタン
「ええ、喜んで。▽

ハマー
「あ、あのぅ……、兄貴……
 そいつはちょっと無理なんじゃ……▽

シタン
「なぜです?▽

ハマー
「これ、この爆弾首輪。▽
 こいつがはめられている限り
 ここから
 出ることは出来ないっすよ。▽

シタン
「爆弾首輪……?
 それはまた物騒ですね。▽
 ちょっと見せて
 もらってもよろしいですか。▽

シタン
「……これは、……また、
 むう……、なるほど。
 …………ふむ。▽

シタン
「ひょっとしたら何とか
 なるかもしれませんよ。▽

ハマー
「ほっ、ほんとっすか!?
 機工学の専門家だって
 うなるしろもんっすよ!?▽

フェイ
「先生は機械いじりが
 得意だからな。
 じゃあこれ何とかしてよ。▽

ハマー
「あっ、兄貴!
 やめましょうよー。
 いくら何でもそればっかりは。▽
 もし失敗でもしたら
 ドカンすよ、ドカン!!
 それこそ一巻の終わりっすよ!▽

フェイ
「……大丈夫さ。
 俺は先生を信じる!▽

シタン
「……わかりました。
 それでは一つ
 やってみましょうか。▽

シタン
「……ところでフェイ
 本当にいいのですか?
 少し考えてみては?▽
 …………いやなに、
 念のためということもありますし。
 まあ、私に任せておけば
 大丈夫ですがね、一応……▽

フェイ
「そうだな……▽

→ちょっと休もうか

シタン
「では少し休みましょうか。
 その間によく
 考えておいてください。▽


シタン
「…………。▽

フェイ
「…………。▽
(考え事をしてる。
 聞こえてないみたいだ……▽


▼部屋から出ようとする

シタン
「フェイ!
 どこに行くんですか?
 話はまだ途中なんですよ。▽


▼ベッドで休もうとする

シタン
「フェイ!
 ベッドで休むのは話が
 済んでからにしましょう。▽


ハマー
「兄貴ぃー、やっぱ
 どう考えても危険っすよ。
 やめましょうよ、ねっ?▽

シタン
「フェイ。
 考えはまとまりましたか?▽

フェイ
「えっ、ああ……▽

└→もう少し待って

シタン
「……そうですか。
 できるだけ早くお願いします。▽


└→やってくれ先生
→やってくれ先生


▼上記選択肢で最初の一言が変化

フェイ
「……心の準備はできたよ。
 もう迷わない、やってくれ。▽

フェイ
「……心の準備はできてる。
 このままやってくれ、先生。▽


シタン
「わかりました。
 本当にやるんですね……。▽

ハマー
「……あ、兄貴ぃー。▽

シタン
「それでは……
 やってみますか。▽

……カチャカチャ

シタン
「むむ……、これは……、
 ……思っていたより……
 難しい……ですね。▽

……カチャチャ……カチャ


▼解体失敗

カッ……チン▽

シタン
「あっ、
 ……しまった。

ハマー
「そっ、その部品は……


うわあああぁぁぁぁーーーー!!!

シタン
「フェイ!!
 ど、どうしたんですか!?▽

フェイ
「えっ、あ……先生?
 あっ、あれ、さっきのは?
 な、なんだったんだ……今の……▽

シタン
「突然、大声を出すから
 さすがに私も驚きましたが。
 ……大丈夫ですか。▽
 ところで、本当にいいんですね?
 この爆弾を外しますよ。▽

フェイ
「……やっぱりやめよう。
 何か、嫌な予感がするんだ。
 ……ごめん、先生……。▽

シタン
「……そうですね。
 わざわざ危険を
 犯す必要もないでしょう。▽
 方法が他にないとは
 まだ言い切れませんからね。▽

※下記の特赦に関する話 「一つ言い忘れてたっすが の台詞へ


▼安全装置が外れる

カチン▽

シタン
「あっ、
 ……しまっ……ととっ。▽

フェイ
「先生、今の音は……?
 それに……何か、後ろに?▽

シタン
「えっ? いっ、いえ……
 何でもないですよ
 フェイ、はははっ。▽

ハマー
「そっ、その部品は……
 爆弾首輪の
 安全装置じゃないっすかー!?▽

シタン
「……す、すみません。
 私としたことが……▽

フェイ
「別にいいよ、先生。
 部品の一つや二つ取れたって、
 どうせ外すんだからさ。▽

シタン
「……あのですね、フェイ。
 今、私が外してしまったのは
 その爆弾の安全装置なんです……▽

フェイ
「安全装置?
 ……それが?▽

ハマー
「あのっすね、兄貴。
 安全装置ってのは簡単に爆発
 しないようについてる物なんす。▽
 その装置が外れてしまった
 ということはっすね……
 その爆弾、いつ爆発しても
 おかしくないってことなんすよ。▽

フェイ
「…………。

フェイ
「そっ、それはまずいよ!?
 先生、早く外してくれよ。▽

シタン
「……安全装置がない今
 下手にいじってしまえば
 それこそ一巻の終わりです。▽
 これ以上はいくら私でも
 どうにも……
 すみません……フェイ。▽

シタン
「……ですが、その爆弾。
 余程の衝撃がない限りは
 簡単に爆発はしないようですね。▽
 手をつけるともろいのですが
 バトリング競技を見る限り
 “対衝撃吸収力”は格段に
 優れているようですからね……▽

フェイ
「でも、いくら優れていても
 このままの状態じゃ
 危険なことに変りはないよ。▽

シタン
「……確かにそうですね。
 下手に触れない以上
 何か別の良い手があれば……?▽

ハマー
「あのー、先生……。
 その爆弾の安全装置
 俺っちが貰っていいっすか?▽
 それコレクター達の間じゃ
 結構な額で取り引きされるんすよ。
 もちろんただとは言わないっす!▽

シタン
「……これをですか?
 私は別に構いませんが。
 どうします、フェイ?▽

フェイ
「俺達が持っていても
 なんの価値もないよ……
 別に構わないよ、先生。▽

シタン
「そうですか、では……▽

ハマー
「へへっ、毎度どーもっす!
 それじゃあ、これが代金っす。▽

4000Gをもらった!▽

シタン
「……さて、
 問題はまだ残ったままです。
 なにか爆弾を外す良い方法は……?▽

※下記の特赦に関する話 「一つ言い忘れてたっすが の台詞へ


└→やめよう先生
→やめよう先生

シタン
「……そうですね。
 わざわざ危険を
 犯す必要もないでしょう。▽
 方法が他にないとは
 まだ言い切れませんからね。▽


ハマー
「一つ言い忘れてたっすが
 この爆弾首輪を外す方法、
 何もない訳じゃないんす……▽
 今度の御前試合の
 “特赦”を受けられれば
 話はまた別なんすけど……。▽

シタン
「特赦?▽

ハマー
「毎年開かれる
 バトリングの御前試合っす。▽
 総統御自ら観戦される
 バトリングの大会で、
 その優勝者はそれまでの刑罰を
 帳消しにしてもらえるんすよ。▽
 しかも
 軍隊士官の地位っていう
 おまけ付きで。▽

シタン
「ならその大会で
 優勝すればいいじゃないですか。
 ねぇ、フェイ?▽


▼ランクA

ハマー
「だから無理なんすってば。▽
 それには現キングである
 リコの旦那を
 倒さなきゃならないんすよ。▽
 だけど兄貴はこないだ、
 その旦那にこっぴどく
 やられたばかりなんすよ。▽


▼ランクB

ハマー
「だから無理なんすってば。▽
 それには現キングである
 リコの旦那を
 倒さなきゃならないんすよ。▽
 だけど兄貴はこないだ、
 その部下にやられたんすよ。
 キングの実力だってまだ
 未知数なんすから……▽


▼ランクC

ハマー
「だから無理なんすってば。▽
 それには現キングである
 リコの旦那を
 倒さなきゃならないんすよ。▽
 それにキングの囚人ランクは
 Aを越えるSランクっす!?
 そんなの相手にCランクの
 兄貴じゃ殺され兼ねないっす!▽


▼ランクD

ハマー
「だから無理なんすってば。▽
 それには現キングである
 リコの旦那を
 倒さなきゃならないんすよ。▽
 仮にも兄貴は俺っちと同じ
 ランクDっすよ!!
 キングなんかとは月とすっぽん
 まさに天と地の違いがあるっす!▽


ハマー
「そんでもって今度は
 バトリング……
 ギアっすよ、ギア!?▽
 果たして無事でいられるか
 どうかわからないっすよ?
 下手すりゃ、事故に見せかけて
 殺されちまうかも知れないっす!▽

フェイ
「…………。▽

シタン
「そうなんですか?▽


▼ランクA

フェイ
「……ああ。
 この前は全く戦う気が
 起きなかったから……。▽
 でも、
 果たして真剣に勝負したとしても
 勝てるかどうか……わからない。▽


▼ランクB

フェイ
「……ああ。
 この前は全く戦う気が
 起きなかったから……。▽
 3人のバトラーは倒したけど
 4人目のスザーンっていう奴に
 やられたんだ……。
 そんな俺に奴が倒せるだろうか。▽


▼ランクC

フェイ
「……ああ。
 この前は全く戦う気が
 起きなかったから……。▽


▼ランクD

フェイ
「……ああ。
 この前は全く戦う気が
 起きなかったから……。▽
 体力が回復してないから
 なんて言い訳はしたくないけど
 1人も倒せなかったの事実だよ。
 そんな俺に奴を倒せるだろうか?▽


シタン
「他の4人のバトラーはともかく
 そんなに強いんですか?
 その……、キングという方は?▽

ハマー
「強いなんてもんじゃないっすよ!
 帝都バトリングの頂点に君臨する
 無敗の王者、戦歴40戦40KO!▽
 しかもそのほとんどが
 バトリング開始から30秒以内に
 カタがついてるんすから。▽
 御前試合も
 今年勝てば3連続キングっす!▽

シタン
「ちょっと待って下さい。
 その方、囚人?▽

ハマー
「そうっすよ。▽

シタン
「おかしいなぁ……。
 勝者には
 特赦が与えられるんでしょ?▽
 なんで未だに
 囚人をしているんですか?▽

ハマー
「そうなんすよ。▽
 旦那、とっくに囚人生活とは
 オサラバしてても
 いいはずなんすけどねぇ。▽
 自分から断っているみたいっすよ。
 よっぽど
 戦うのが好きなんすかねぇ……?▽

フェイ
「ここでこうしていても
 始まらない。▽
 バトリングだろうと
 なんだろうと、可能性があるなら
 やるよ、俺。▽

ハマー
「本気<マジ>っすか?▽

フェイ
「ああ。▽

ハマー
「勝てる見込みあるんすか?▽

フェイ
「ない。
 でも今はやってみるしかない。▽

ハマー
「そうっすか……。
 兄貴がそうまで言うんなら、
 俺っちが登録に行って来るっすよ。▽

フェイ
「ハマーの奴
 なんだか嬉しそうだったな。▽

シタン
「……でも本当にいいんですか?
 さっきも言いましたけど。▽
 無理強いされた、
 されないにかかわらず、
 望んでいなかったでしょう?
 ……ギアで戦う事を。▽

フェイ
「…………。▽

シタン
「ここから出る方法は
 他にもきっとあるはずですし。▽
 私はフェイに
 強要するつもりはまったく
 ないんですよ?▽

フェイ
「わかってる。
 今でもギアは好きじゃないよ。
 それは変わらない。▽
 乗れば不安定な“自分”を
 いやでも認識させられる。
 だけど、それは失った
 “部分”との接点でもあるんだ。▽
 なら、
 とことん付き合うことにしよう……
 ってね、こないだ決めたんだ。▽
 エリィだって、
 同じ様なことで悩んでいたんだ。
 俺一人ふさぎ込んでいたって
 はじまらないから……。▽

シタン
「そうですか……。
 わかりました、フェイ。▽
 今日はもう休みましょう。
 これから
 忙しくなりますからね。▽


「予想より早かったな……。▽

「触れえざる者の目醒め……。▽

「消息を絶ってから3年。
 メモリーキューブからの
 情報によれば、現在は
 キスレブ帝都ノアトゥンだ。▽

「忌々しや……
 忌々しや……
 忌々しや……▽

「奴の存在さえなければ、
 ラムズを“アニムス”と
 することもなかった。▽
 崩壊の日より500年。
 現在のような面倒な方法を
 取らずとも済んだのだ。▽

「各エリアでの“アニマの器”の
 発掘は順調だ。▽
 今更振り返ったところで
 現実は変えられん。
 だが、未来は我等の手で
 創り出す事が出来る。▽

「消去……
 消去……
 消去……▽

「ならば、どのルートで
 流れたかは知らぬが、
 ゲートキーパーの起動、
 もっけの幸いだったな。▽

「『教会』からか?
 それとも……▽

「どちらでもよい。
 しかし……▽

「イグニスの均衡、
 破る訳にはいかぬ……
 ということか。▽

「地が地だからな。
 あれは不浄の地だ。▽

「それは、
 言い訳に過ぎぬ。▽

「正当な理由だ。
 これならばカインも
 異存はあるまい。▽

「だが“ゲーティアの小鍵”は
 使えん。
 来るべき時まで。▽

「ブレイダブリクには
 第三艦隊がいる。
 あれの残存兵力で十分だろう。▽

「あの男のか。
 下命は?▽

「粛清だ。
 真意は告げぬ。
 告げればあの男が先走るのは
 目に見えている。▽

「しかし、ノアトゥン全域を
 焦土とするには
 いささか戦力が
 足りぬのではないか?▽

「ノアトゥンには旧文明の
 原子炉がある。
 それを利用する。▽
 半減期は1000年。
 それまで周辺300ケルテに
 生物は住めん。
 前と同じだ。▽
 しかし、それでも人は生き延びた。
 我等の肉。
 その程度のことでは
 滅びはせん。▽

「だが、奴だけは
 消さねばならぬ。▽

「うむ。
 あそこに得るべき物は
 もうないからな。
 処分してもよかろう。▽

「直撃ならば……▽

「では……▽

「裁断を下そう。▽



    

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