台詞集

緋の鬼神　悲しみは熱砂の海に




バルト
「爺、すまない、助かった！▽

メイソン
「若、頭をお上げください。▽
　主君をお守りするのは
　臣下たる者の務め。
　爺こそ、お助けが遅くなりまして
　何卒、ご容赦を。▽

バルト
「とんでもない、感謝してる。▽
　……しかし、爺があんなモノ
　動かせるなんて知らなかったな。▽

メイソン
「昔とったきね柄と申しましょうか……
　いえ、何、
　ほんの手なぐさみでございます。▽
　余興程度のモノで
　お目汚しいたしまして。
　恥ずかしゅうございます。▽

シグルド
「若！▽
　王都防衛隊が戻りつつあります！
　どうやら、おとりに食いついたのは
　我々の方だったようです。
　捕捉されるまでに逃げ出さないと！▽
　準備でき次第、発令所へ！▽


メイソン
「若、発令所へ参りましょう。▽


いやぁ、メイソン卿が
アレに乗ってきた時は、
どうなる事かと思いました。▽

そういえばあの方は、
先王の時代の
親衛隊騎士だったという噂を……▽


シャーカーンの野郎め……
会うたんびに憎らしさが増してやがる。
毛は減ってたけどな。▽

若！　こんな事ぐらいで
めげちゃだめっス！▽


フェイ
「あれか……
　ヴァンダーカムの国境艦隊……▽

ミロク
「俺達のシゴトは、あいつらの足止め。
　さて、どうする？▽

フェイ
「……
　簡単だ、
　こうするのさ。▽

ミロク
「………………
　若よりもとんでもないかも知れんな、
　あの小僧……▽

ミロク
「ファルケ！　小僧に付け！
　残りは分隊単位で俺に続け！▽
　俺達も行くぞ！
　小僧に遅れるな！▽


ベクタ３‐３‐６より、ヴァンパイアー！
２群、計７～８機、距離２０００！▽

各艦へ通達！
兵装使用自由、回避運動開始！
ただし、
相互支援のできる陣形を崩すな！▽

了解。旗艦より全艦へ
オールウェポンズ・フリー、
レッツ・ダンス！

全速射装置、作動開始

空中機雷散布開始、
投射パターン、ＭＫ３！

ＣＡＰには、
何機あがってる！？

ヴァンダーカム
「まぁ待て、航空参謀＜コクサ＞。▽

ヴァンダーカム
「通信兵！　命令を変更する。▽
　フォン・ヒッパーに連絡。
　第二駆逐戦隊を率いて、
　敵ギアの後方へ回り込め。▽
　艦隊の横腹をあけて、
　キファインゼルの主砲射界へ
　敵ギアを誘い込む。▽

は？▽
む、無茶です！　動きの早いギアを
旗艦の主砲で捉えられる訳が……▽

ヴァンダーカム
「射撃指揮所！　砲術長＜ホチ＞！
　三式弾を用意しておけ。▽
　それと、主砲発射に備えて
　キファインゼルの
　甲板機銃員を待避させておけ！▽
　カトンボめ……主砲で
　光にまで分解してくれるわ……▽

提督！
対ギア戦で機銃員を下がらせて
なんとします！▽

ヴァンダーカム
「そうぞうしいぞ、
　航空参謀＜コクサ＞！
　貴重な御意見をわざわざすまんが、
　司令官は私だ！　貴官ではない！▽
　だいたい、４０セムぽっちの
　メルルやボルフォースのマメ鉄砲が
　何の役に立つ？▽

ヴァンダーカム
「議論はおしまいだ。▽
　艦長！　速度を上げすぎるな！
　敵を置き去りにしては
　話にならんからな▽

（そんな事態＜こと＞には
　絶対、なりませんよ……）▽


ファルケ
「西へ進んで旗艦を目指すぞ！▽
　駆逐艦は、相手にするな！
　俺は少し離れて支援する。▽


ファルケ
「駆逐艦から離れろ！
　今から反応弾を使う！▽


ヴァンダーカム
「ヒッパーの無能め！
　敵ギアを追い込むどころか
　遊ばれてるではないか！▽
　イヌの役すら
　満足に出来んのか！▽

機動力が違いすぎます。▽

ヴァンダーカム
「射撃指揮所！　砲術長＜ホチ＞！
　まだ主砲を一発も撃っていないぞ！▽
　三式弾の有効散布界は
　５００近くあるはずだ！
　目けんとうでいいから、
　ぶっぱなせ！▽

戦闘機動時のギアは、許容加速内で
単位時間あたり２０００は動けます。▽

ヴァンダーカム
「どいつも、こいつも……！
　無能モノばかりか！　この艦隊は！▽

（あんたが一番、無能だよ……）▽

黒い敵ギア、
内陣、直衛艦にとりつきます！▽


ファルケ
「この先の艦列を越えたら
　艦隊旗艦のキファインゼルだ！▽


ファルケ
「よおっし！　直衛をかわした！
　目の前のフネがキファインゼルだ！▽


ヴァンダーカム
「射撃指揮所！　砲術長＜ホチ＞！▽
　何をしている！
　かすりもしないぞ！！！！
　貴様の目玉は節穴か！！！▽

駆逐艦イルティス、
不関旗があがりました！

ルーヴェより発光信号！
“　ワレ、ルーヴェ、
　　操舵フノウ、操舵フノウ　”

味方ギア、残存３機！

ヴァンダーカム
「馬鹿な、馬鹿な……！
　何だ！　このざまは……▽

敵機直上！　急降下！
真上から、来ます！▽

ヴァンダーカム
「うぉ、落とせぇ！
　ラムサスにまたコケにされるぞ！▽


甲板上にいる乗組員は退去せよ


総員退去！　総員退去！
本艦は放棄される。
繰り返す、総員退去！

て、提督……▽

ほっとけ！　そんなやつ！▽

ヴァンダーカム
「そうだ……
　アレがあった……
　あれがあったんだよ……▽

ヴァンダーカム
「うん……
　アレがあった、あった……
　あれがあった……よな。▽
　あれがあった、あった……▽


ミロク
「やったな。大金星だぜ。▽

フェイ
「ああ……いや、あんたらの
　サポートのおかげだ、
　ありがとう。▽

ミロク
「国境艦隊を、足止めどころか
　壊滅させちまった。
　こっちは十分だな。▽
　あとは若の方だが……▽

フェイ
「そうだな……バルトの事だ。
　うまくはやってるだろうが……
　何か連絡は？▽

ミロク
「なんにも。▽
　まぁ、便りがないのは良い便り、って
　言うしな。▽
　それに俺らのギアの受信能力も
　そんなに高いもんじゃない。
　大丈夫、多分みんなうまくいくさ。▽


フェイ
「……

ミロク
「どうした？▽


ヴァンダーカム
「こ　ろ　し　て　や　る　！▽


ヴァンダーカム
「うぉ……おのれぇ……▽

うぬは、力が欲しくないか？

ヴァンダーカム
「な、なにやつ！▽


グラーフ
「我はグラーフ。力の求道者。
　うぬは、力が欲しくないか？▽

ヴァンダーカム
「ち、力だとぉ……▽

グラーフ
「そう、力だ。▽

ヴァンダーカム
「ち、力……
　……チカラ……▽
　欲しい……欲しいとも、
　力が！▽

グラーフ
「よかろう！▽

グラーフ
「我の拳は神の息吹！▽

グラーフ
「“堕ちたる種子”を開花させ、
　秘めたる力をつむぎ出す！！▽

グラーフ
「美しき
　　　　滅びの母の力を！▽

ヴァンダーカム
「ぐぅお、お、お、おお……


バルト
「ニサンに戻るぞ！▽

シグルド
「無茶です!　若！▽

メイソン
「はぁ、ふ、ひぃ、
　そ、そうですぞ、若……▽
　こ、国境要塞の襲撃も
　ラムサス率いるゲブラーに
　け散らされたらしいですぞ。▽
　ここはいったん退いて、
　再起の道を……▽

バルト
「あそこには、
　マルー達が残ってるんだ！
　戻る！　絶対に戻る！▽
　……そうだ、
　フェイ達はどうした？
　無事か？　無事なら一緒に……▽

バンス
「と、突入のト連送を受信して以来、
　なんにも……▽

バルト
「ちくしょう！
　なんてこった！▽

メイソン
「若……▽

バルト
「……後ろ……？▽

バルト
「ケツから何か来る！▽
　ジェリコ！　舵をこっち……いや、
　そのままでいい、
　急いで、どっちかにきれ！！！▽

シグルド
「若……？▽

バンス
「後方３００！　発射管扉開放音！▽
　潜砂艦！？　大きい！
　速度６０！　相対進路０－０－０！
　バッフルズに隠れてやがった！▽

シグルド
「カールか！▽

バンス
「高速推進音、敵艦より分離！
　恐らく魚雷！　数２！　速度８７！▽
　続いて魚雷よりソナー音確認！
　アクティブホーミングに移行！！▽

バルト
「戦闘配備！
　マスカー展開！　ノイズメーカ用意！▽

全艦戦闘配置よし！▽

マスカー展開！
ノイズメーカ、２、４番管……
……スタンバイ！▽

バルト
「ノイズメーカ射出！　機関停止準備！▽

バルト
「舵……今だ!思いっきり反対にきれ！
　機関停止！　衝突警報！！▽

機関停止！　衝突警報！！▽

バンス
「魚雷……１、なおも追尾中！
　だめだ！　命中まであと、３！！！▽


艦体破壊音を確認。▽
……続いて急速ブロー音。
敵艦、急速浮上中の模様。▽

敵艦周辺の流下帯電減少中。
敵艦砂中機動６０％ほど低下▽
……どうやら、主機関と
粉粒化動翼＜エフェクト・フィン＞に
機能障害が発生した模様。▽

ラムサス
「動翼が死ねば、埋まりっぱなしで
　身動きがとれない。
　浮上は賢明な処置だな。▽
　砂雷長、敵艦の戦闘力だけ
　上手く奪ってくれた。
　見事だ。▽

恐れ入ります。▽

ラムサス
「さて……
　どうしたものかな……？▽

ミァン
「あら？
　御迷いになるなんて、珍しい。▽

ラムサス
「古い友人と約束してな……
　手加減してやらねばならん。▽

ラムサス
「古い……友人……か
　…………▽


ラムサス
「シグルド！▽

ラムサス
「なぜお前はこの国を捨てる！？▽
　俺達の理想国家の実現の為、
　力を貸してくれるんじゃ
　なかったのか！？▽

シグルド
「捨てるわけじゃないさ。
　俺は最初から、この国の技術を
　盗む為に生きてきたんだ。▽
　それに俺には
　待っている人がいるんだ。
　恨むなよ。▽

シグルド
「お前達と語った束の間の夢、
　悪くは、なかったぜ。▽

ラムサス
「……裏切り者！！！


ラムサス
「通信手！
　私の名前で降伏を呼びかけろ。▽
　ニサンの無事を祈るなら、
　投降しろ、とな。▽

ラムサス
「各部署、攻撃態勢のまま現状を維持！
　ただし、敵艦に攻撃の兆候があれば、
　各個に撃て！▽


ミロク
「……な、何だったんだ？
　今の奴ぁ？▽

フェイ
「……や、奴だ……
　何故奴が……？
　いったい何をしたんだ！！？▽

……う？
え！？　……いかん！！▽

大将！　ミロクの大将！！
Ｒ信号を受信！
よく解んないけど、若がヤバイ！！▽
あんなポンコツに
かかずらってる場合じゃないです！！▽


ヴァンダーカム
「君達ぃ……
　ボクを無視して何ゴチャゴチャ
　やってんのかなぁ……▽

ヴァンダーカム
「て言うか、
　お前ら全員殺ス！！！！


ミロク
「…………フェイ、
　ケガ人をまとめて、
　先に若のところへ帰れ。急げよ。▽
　俺の分隊は悪いが居残りだ。
　時間を稼ぐ。
　残りの稼動機は、各長機の判断で
　俺らを支援しつつ、順次離脱しろ。▽

フェイ
「バカ言うな！
　俺も残る！！▽

ミロク
「黙って言うことを聞け！　小僧！！▽
　あんたは若の大事な客人だ。
　こんなとこで死なすわけには
　いかねぇ。▽

フェイ
「し、しかし……▽

ミロク
「……若が……
　若が本当に必要としているのは、
　あんたの力だ。▽
　若の力になってくれ。頼む。▽

ミロク
「フォアラント、ヴィンド、
　いくぞ！！▽


フェイ
「う……ぁぁ
　や、…や、めてくれ…▽

フェイ
「…や……め…
　……ぅあ……▽

フェイ
「あ、ぁ……▽


バルト
「すっかり囲まれちまったか……▽
　おやっさん、修理状況は？▽

機関長
「主機と効果動翼のオシレータは
　ほぼ無事だが、その間の電路が
　こっぴどくやられてる。▽
　今、主電路を捨てて、バイパスを
　寄せ集めて電荷を稼いでるが、
　全力の７割が出せりゃ御の字だ。▽
　推進器は無傷だが、
　砂が粉粒化出来なきゃ、同じ事だ。
　第三戦速がやっと、ってトコだな。▽

バルト
「シグ！
　ゲブラーの優男は、なんて言ってる？▽

シグルド
「最初の降伏勧告以来、
　沈黙を保っています。▽

バルト
「…………▽
　総員、合戦に備え。
　電路が回復し次第、
　突破離脱をはかる。▽

シグルド
「若！▽

バルト
「聞け！　シグ！▽
　俺らがここで降伏しようが、
　多分ニサンの運命は変わらねぇ。▽
　そして、このユグドラシルは……
　アヴェやマルー達を取り戻すための
　貴重な戦力のコアは、
　間違いなく失われる。▽
　なら、無茶でも
　希望のある方に賭けるのが、
　砂の海の男ってモンだ！！▽

メイソン
「若！　よくぞおっしゃいました！！
　この爺、
　地獄の底までお供いたしますぞ！！▽

バルト
「悪いが、爺、
　俺はまだ死ぬ気はねぇ！！▽
　連中は腰が引けてる……
　本気でこっちを叩きつぶす気がない、
　……そう見える。▽

シグルド
「……確かに……▽
　若か、マルー様か……
　何か政略的な効果でも、
　狙っているのか……▽

バルト
「そういうこった、シグ！▽
　だが、あっちの都合はどうあれ、
　ケモノを生け捕るのは、
　ひと思いに殺すより、難しいよな？▽

機関長
「お～い、若さまよ……
　電路の応急処置、終わったぜ。
　機関は心配しないで派手にやんな。▽

バルト
「ありがてぇ！！　おやっさん！！▽
　ようし……野郎ども！！
　いっちょ、かましてやるぞ！！▽


敵ギア一機の発進を確認。直衛中。
敵艦、機関音ゲインアップ。
……速度上昇、操舵音確認、変針開始……▽
戦闘機動です。▽

ミァン
「司令官閣下殿？　……ふふふ。▽

ラムサス
「……仕方がない、か。▽

ラムサス
「各部署、待機姿勢解除！
　……攻撃再開！▽

艦首発射管１～３番、ナムタルミサイル。
ホーミングは１、２番ハンズフリークルーズ、
３番アンチレーダービームライダー。▽
４～６番、マカラＭｋ５砂魚雷。
全て有線誘導後パッシヴホーミング。
各機へ、統制射撃を行う。
斉射は本艦にならえ。▽

ま、待ってください！！！
艦隊外縁で爆発音、艦体破壊音多数確認！
高エネルギー反応も……なに？……
何だ？このゲインは！！？▽
司令官閣下！！　信じられません！
こんな……ギア……？
まるで反応弾が飛び回って……▽

ミァン
「落ち着いて。解析映像をモニターに。▽

は、はい……▽

ラムサス
「う、……
　あれは……！！▽


バルト
「な、なんだぁ……
　何が起きてるんだ？▽

バルト
「こっちに……来る！？▽


ラムサス
「あ、あのギアは……
　間違いない！　奴だ！
　エルルの悪魔……▽
　ミァン！　出るぞ！▽

ミァン
「閣下！　お待ちください！閣下！！▽

ミァン
「ふふっ……▽


　貴様は、強いのか？▽

バルト
「……な、なんだ？
　お前……▽

　貴様は、強いのか？と、聞いている。▽


バルト
（後ろ？！！）▽

バルト
「………………………………
　……いきなり何すんだよ、
　あぶねーな……▽

　ふふっ、いいな、
　……トボけた男だ……▽

　貴様、強い、な……▽
　ん……？▽

ラムサス
「そこな海賊！
　貴様、そいつを知っているのか！！▽
　……そ、そうだ……
　あのフェイとか言う若僧は
　一緒じゃないのか！？▽

バルト
「さあな？▽
　知ってても、お前に答える
　義理はねぇよ。▽

ラムサス
「よかろう！！
　ならば、そいつは譲ってもらうぞ！▽

ラムサス
「そいつには大きな貸しがある！▽


ラムサス
「ついに見つけたぞ！
　いざ勝負！！▽


ラムサス
「ぐわっ！
　こんなバカな！
　ば、化け物め…▽

ラムサス
「……ぐはっ！
　お…のれ……
　貴様さえ……▽


バルト
「チィッ！
　こっち来ンなよ！！▽


ミァン
「閣下、離脱いたします。▽

ラムサス
「よ、余計なことをするな！
　ミァン！
　まだ、腕一本残っている！！▽

ミァン
「離脱いたします！▽
　……それに、狂犬はもう、
　新しいおもちゃに
　食いついているみたいですわ。▽


さて、モーターのコイルも
いいあんばいにあたたまった……
……始めようか、メーンイベントを！！

バルト
「……厄日か、今日は……
　トホホもいいところだな……▽
　しゃあねぇ！
　腹くくって、やるか！▽


シグルド
「若！！！

シグルド
「機関、全力用意！！
　ジェリコ！　舵をこっちに渡せ！▽

しかし、副長！
効果動翼が死んでいる今、
全速を出したら、
マサツで艦体がもちません！！▽

シグルド
「代わりに翼面効果で
　“ハネる”事が出来る！！▽

副長！！▽

シグルド
「かまわん！
　若あってこそのユグドラシルだ！！▽
　機関全力！！　両舷最大戦速！！▽


シグルド
「うおぉぉぉぉぉぉぉおおおお！！！！
　いっけぇえええええ！！！


！！


シグルド
「若！　ご無事ですか！！！▽

バルト
「む、無茶すんなぁ……シグ……
　フネを飛ばすなんて……▽
　帰ったら竜骨の修正で
　ひと月はドック入りだぞ。▽

シグルド
「はっ……はは……
　いや、ご無事で何より。▽

バルト
「……やれやれだぜ……▽
　いったい、何だったんだ？
　あの化け物みたいな奴ぁ？▽

バルト
「！
　どうした！？　シグ！！▽

シグルド
「か、艦体が……？
　機関は落ちているはずなのに……？▽


シグルド
「こ、これはいったい……


今のは、
なかなか面白かった。▽

でも、セコンドの乱入は、
ハンソクだよな……▽


バルト
「シグ！！　爺！！……
　う！　……


排砂ポンプ、効果動翼、推進器、
全て使用不能！！▽

主機、補機、オートスクラム作動。
電源、バッテリーに切り替わります。
出力比０．５、稼動時間…５００！！▽

バンス
「第三艦橋、大破！！▽

艦首格納区、武装区、共に耐圧殻まで破殻！！
砂の流入を止められません！▽

シグルド
「各区完全閉鎖！！　独立稼動！！▽

バンス
「そ、それじゃあ、ダメコンチームが
　移動できない！！
　アナがふさげないっすよ！！▽

シグルド
「かまわん！！▽
　…どのみち艦全体を救うのは無理だ。
　本発令区の保全を優先する！！
　発令区に全科員を集めろ！　急げ！▽

シグルド
「……ヒュウガ……
　いや、今はシタンだったな。▽
　お前は脱出しろ、
　ポッドまで案内させる。▽

シタン
「そんな!
　貴方がたは！？▽

シグルド
「お前は関係ない人間だ。
　巻き込むわけにはいかない。▽
　……もしカールとミァンに会ったら、
　俺の分まで一泡吹かせてやってくれ。▽

シグルド
「メイソン卿、
　お願いいたします。▽

メイソン
「どうぞ、こちらへ。▽


シタン
「シグルドぉぉおおお！！！▽


シタン
「国境近くまで
　風にながされましたか……▽
　…………あれは……？▽


シタン
「これは……ドーラ……
　こんなところに配備されて
　いたんですか……うかつでした……▽
　…………しかしこの有様……
　………………
　……やはり、おなじですね……▽

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