台詞集
アヴェ奪回作戦! 決死の反撃
シグルド
「では予定どおり、
ニサンの同志がキスレブに偽装して
西方警護部隊を叩きます。▽
我々はその隙にユグドラシルで
王宮を!▽
バルト
「わかった。
だがくれぐれも無益な
殺生は無しだぜ。▽
アヴェの軍人はもとより
ゲブラーの人間もだ。▽
シグルド
「はい。
心得ております。▽
フェイ
「俺はヴェルトールで
ひと暴れだな。▽
シグルド
「頼みます!▽
マルー
「今度会うときはもう
“若”って呼べないね。▽
“陛下”……かな?▽
バルト
「やめてくれよ。▽
“若”でいいよ
“大教母様”。▽
マルー
「もうー!
その呼び方はきらいなの!▽
バルト
「ははは!▽
バルト
「じゃあ、行ってくるぜ!▽
マルー
「うん!
がんばってね。▽
アグネス
「マルー様とバルト様……▽
お二人を見ていると希望
が湧いてきますわ。▽
アグネス
「古来アヴェのファティマ王朝は
ファティマという名になる昔より……▽
御兄弟や御夫婦、お二人で国を栄え
させる御世<みよ>が多いのだとか。▽
マルー様が、いずれは法皇府を統べる
大教母様として、バルト様と
御夫婦で王座に並ばれる日が
待ち遠しゅうございますわ。▽
マルー
「ちょ、ちょ、ちょっと、
ボクは王妃様とか恋人とか
そーいうのは苦手なのっ!▽
若とボクは一番の仲間なの!▽
アグネス
「ふふ、結婚というのは一番の
盟友関係でございましょう。▽
アグネス
「それに、マルー様がこうしてどんどん
きれいになられたら、バルト様
の方が放っておかないと思いますわ。▽
マルー
「んもぅ、恥ずかしー事
言わないでよねっ!▽
ミロク
「ギアは、発見されないように
ここで、分隊単位で順次発進。▽
明日の1200に、
国境の岩山に集合。いいな?▽
了解!
いよいよだな!
腕が鳴るぜ!
バルト
「いくら旧式艦とはいえ、
わずか一個中隊で戦艦の相手だ。▽
きつい戦いになりそうだが、
お前らの働きいかんで
アヴェの未来が変わる。▽
よろしく頼む、この通りだ。▽
ミロク
「まかしてくだせぇ! 若!▽
ヴァンダーカムのしっぽを
引きずり回して、
きりきり舞いさせてやりますぜ!!▽
ミロク
「なぁ? ぼうず!!▽
フェイ
「……俺は“ぼうず”じゃない。
死んでも経はあげてやれないぜ、
おっさん。▽
ミロク
「ん? はぁっはぁっはは……▽
ミロク
「では若!
誓って戦果をあげてきます!▽
バルト
「フェイ、
お前を巻き込んだ
俺が言うのも何だが……▽
気をつけてな!▽
フェイ
「……おまえもな。▽
バルト
「……俺が……いざという時には
マルー達を頼む。▽
フェイ
「……縁起でもない。
らしくないぜ。▽
……が、引き受けた。安心しろ。▽
メイソン
「おや、
お休みになれませんかな?▽
メイソン
「明日はいよいよブレイダブリク。
若は王子でありながら
王都を知りません……。▽
私はそれをふびんだと
思って参りました。▽
しかし……今ふりかえれば
王にふさわしく育てようとして
若に“王”という重荷を
背負わせてしまったのでは、▽
そしてそれは
前途ある幼子にとって
重すぎたのではないか……、と
思うのでございます。▽
私はひどい大人なのかも知れません。▽
シタン
「メイソン卿……。
そんなことはありませんよ。▽
若くんが背負うのが嫌なら
自分で捨てているでしょう。▽
彼ももう立派な大人です。
その重荷を背負うだけの力も
持っているはずです。▽
それにその力を若くんに
与えてきたのはあなた方なのでは
ないでしょうか。▽
メイソン
「シタン様……。▽
シグルド
「浮かない顔をしてますね。
明日は12年ぶりの
帰城だというのに。▽
バルト
「帰城か……
王宮奪回が成功したら王様か……▽
……似合わねぇな。▽
シグルド
「じきに慣れますよ。▽
バルト
「なぁ、シグ……▽
シグルド
「はい?▽
バルト
「別に……別に王様ってのは
誰でもいいんだろうな。▽
希望の象徴であれば。
俺でなくっても。▽
シグルド
「私はソラリスにさらわれ、
実験台として洗脳されました。▽
シグルド
「だが、
“帰らねば” という心までは、
奴等には消せなかった。▽
その時思い出したのは、
一国の王子様ではない、
ただの子供の貴方と
マルー様でした。▽
私は、
王朝再建なんて、どうでもいい。
若の家だから取り返したいんです。▽
バルト
「俺の家だから?▽
シグルド
「ええ。▽
その為にも明日はシャーカーンを
叩きのめさなくては。
違いますか?▽
バルト
「……そうだな、
いっちょ、派手にやるか!!▽
シグルド
「では、
まず風呂に入ってもらいましょうか!▽
バルト
「風呂ぉ!?▽
シグルド
「そのままでは到底、
王者の風格がありません。▽
敵の総大将にまみえるのですから、
バシッと決めていただかなくては!▽
バルト
「おまえ、今、
王としての俺はどうでもいいって
言ったばかりじゃないかーっ!!▽
シグルド
「それはそれ、これはこれ、です!▽
シタン
「誰かが待っているから……か。▽
その想いだけで奪われた心を
取り戻してしまったとは……▽
全くたいしたヒトですよ、あなたは。
……シグルド……▽
ラムサス
(ぼ、暴走だっ! 止めろっ!
どんな手段を使っても構わん!
奴を止めろーっ!)
ラムサス
(な、なんてことだ…)
ラムサス
(うっ! た、た……)
ラムサス
(うわあーーーーっ!!)
ラムサス
『ぐわぁーー!!』
ミァン
「どうしたの?
大分うなされていたようだけど……
また例の夢?▽
ラムサス
「……いや……
なんでもない。▽
ミァン
「カール……
ミァン
「のぞき見なんて、
しゅみが良くないわね……。▽
ミァン
「ふふふ、あなたのお目当ては
大武会に出ていたあの子かしら?▽
一目で分かったわ。
だって、あなたに
よく似た子だものね。▽
グラーフ
「法院に手をまわし、あの男を
使ったそうだな……。▽
何をたくらんでおるのか知らぬが
下らぬ密謀なぞせぬ事だ。
うぬらの手出しは無用ぞ……。▽
ミァン
「あら、もう貴方のところに……。
相変わらず耳が早いのね。▽
でも心配しないで。
あなたの大切なものを
奪ったりしないわ。▽
協力してあげているのよ。
だって、あなたは私を……▽
お……?▽
バルト
「どうした?▽
バンス
「いえ……今一瞬、人工的な音源を
捉えたような気がしたんスが……▽
バルト
「帝都の近くだ。
そりゃ、何ハイかは
フネがいるだろう?▽
バンス
「表層じゃありません。
砂中です。▽
バルト
「砂中?
潜砂艦は、アヴェ広しといえども、
このフネ1パイきりだぞ。▽
シグルド
「アヴェの艦政本部に潜り込ませた
連中からも、
新造艦の情報は入っていない。▽
バンス、再捕捉は?▽
バンス
「…………
再捕捉、出来ません。▽
砂クジラだったかも……▽
若!
Fバンドの使用ゲインが急増中!
王都防衛隊の使用通信帯です!▽
バンス
「おっと……
表層に抜びょう音、機関始動音、
多数確認!▽
王都防衛隊……出港スね、これは!▽
キスレブの国境守備隊通信も傍受!
平文です。
緊急出動の是非を本国に問うています!▽
国境でうまく騒ぎが起こせた模様!▽
バルト
「……よし!
状況を開始する!
内火艇準備!▽
バルト
「我々が上陸したら、艦を隠せ!▽
メイソン
「わ、若!▽
なにやら悪い予感が。
重々御気を付けあれ。▽
バルト
「大丈夫だ、爺。▽
ランク
「なんだぁ?
こんな小娘が俺達の
指揮官だってのか?▽
ブロイアー
「ユーゲント出たての
エリートさんだとよ。▽
ストラッキィ
「キスレブへの潜入作戦、
一人で逃げ帰って
きたそうじゃねぇか。▽
ヘルムホルツ
「土産もなしでな。▽
ランク
「どうりで。
きれいな顔しちゃって。
まぁ、戦向きじゃねーわな。▽
エリィ
「あ、あなた達!
上官に向かってその態度は何?
つつしみなさい!▽
ランク
「おー恐。▽
フランツ
「僕らにそんなものは関係ないよぉ。
それにちょっとばかし美人だから
って調子に乗るんじゃないよぉ。▽
ブロイアー
「けっ!
この野郎嫉妬してやがるぜ。▽
フランツ
「な、なんだとぉ。
僕の方がずっときれいなんだ。
嫉妬なんてするもんか!▽
ストラッキィ
「おいっ!
その変態を黙らせろ!
虫酸が走るぜ。▽
ランク
「まぁ、そういう訳だ。
隊長さんよ、せいぜい足手まといに
ならないでくんな。▽
エリィ
「…………
ランク
「……といっても一応あいつを
動かせるんだ。
見かけだけで判断は出来んか。▽
ストラッキィ
「なんでぇあの機体は?
見たことねぇぜ。▽
ランク
「士官専用の新型機ヴィエルジェ。
なんでも並の精神力じゃ稼動も
させられないってぇ代物らしいぜ。▽
ストラッキィ
「腐ってもユーゲントってか。▽
フランツ
「へぇ、そりゃあ楽しみだ。
お手並みを拝見しようかぁ。▽
ミロク
「一気に山頂を目指す。
ゆっくりしてる時間は
ないぞ。散開!▽
修理ロボ
「迷いこんでしまいました。
上の方では強そうなギアが
ブンブン飛んでました。▽
ところで、拾い物なんですが
いかがですか?▽
→ギア用のもの、ある?
→キャラ用のもの、ある?
修理ロボ
「また会えたら
いいですね。▽
→信用ならない。
※戦闘へ
→無視する。
修理ロボ
「つれない……▽
フェイさん!
ゲブラーのギア部隊が!▽
フェイ
「何?▽
フェイ
「ここは俺に
任せて行くんだ!▽
し、しかし……▽
フェイ
「時間がない!▽
こうしている内にも
バルト達は
城へ向かっている。▽
早く!▽
り、了解。▽
エリィ
「あのギアは!
まさかフェイ?▽
ブロイアー
「おい、あいつは?
あン時の奴か?▽
ランク
「ああ、間違いねぇ。▽
ブロイアー
「丁度良い。
雪辱戦といこうじゃないか。▽
ちんたらやってんじゃねーよ!
ねーちゃん!▽
ランク
「足手まといだ。
そこで見物でもしてな。▽
ストラッキィ
「そうそう。
こんな奴等、
俺達にかかればな。▽
ヘルムホルツ
「すまんな。▽
フランツ
「邪魔だよぉ。▽
エリィ
「あ、貴方達! 待ちなさい!
まだ攻撃の指示は
出していないのよ!▽
フランツ
「うわぁーーーーっ!▽
ヘルムホルツ
「ぐわぁっ!
ランク
「大丈夫か!?
フランツ!
ヘルム!▽
フランツ
「なんで? なんでこの僕が、
こんなラムズなんかにぃーー!!
おかしい! おかしいよぉっ!!▽
ランク
「おい、落ちつけ!
フランツ!!▽
フランツ
「そうだ!?▽
もっと!
もっと『ドライブ』を!!▽
エリィ
「……私には出来ない。
フェイと
戦うなんて……。▽
でも……▽
エリィ
「後は……
『ドライブ』を使うしか……
でも……
な、何するの!
心配しなさんな
只の『ドライブ』だよ
いらないっ!
私、そんなものやらないっ!
『ドライブ』はね
配合比をかえるだけで
いい気持ちにさせてくれるんだ
いや!
こないで!
父親が
軍のお偉いさんだからって、
特例が許されるって?
まったく記憶にないというのか?
現在に至るまで昂精神剤投薬の
記録はない。
急なことだった訳だ。
『ドライブ』を受け付けない
体質なのだろう。
軽いせんもう状態であったのはそのせいか?
暴走か?
内在している欲動の解放だろう?
誰もが持っているものだ。
潜在能力<ポテンシャル>が
高いのはそれ故か?
ああ……
閣下の……何といったかな
あの娘達は?
あれより上なのではないのか?
瞬間の数値上では。
しかし、エーリッヒの手前、
被験体とする訳にもいかん。
残念だな、それだけの資質を持ちながら
制御出来んとは。
君の身柄は局で預かる。
追って通達があるまで
自宅で待機していたまえ。
なに、気にやむことはない。
君の力は選ばれし民に
相応しいものだ。
その力に耐えきれなかった
彼等が愚かなのだよ。
お願い!
止めてっ!
ランク
「よせっ!
それ以上『ドライブ』をやると
精神崩壊しちまう!!▽
フランツ
「構うもんか!
どうせ、僕はもとから
壊れてるんだぁっ!!▽
エリィ
「やめなさい、フランツ。
……私がやるわ。▽
フェイ
「…その声は!?
……エリィ?
エリィなのか!?▽
エリィ
「フェイ……
ここで何をしているの?
目障りだわ。▽
フェイ
「エリィ!?
お前……!?
そ、その顔……!?▽
ま、まさかバルトが
言っていた人格まで
変えるっていう薬で!?▽
エリィ
「お前には関係ない。
気安いぞっ!▽
ブロイアー
「す、すげえ!
ランク
「こ、これは、エアッド!
フランツ
「エアッドぉ?
ヘルムホルツ
「精神波<エーテル>感応
誘導式攻撃モジュール…
通称エアッド…
俺達ゲブラーん中でも、アレを
使えるのはごくわずか…
エレメンツクラスの者だけと
聞いたことがある。
ストラッキィ
「で、でもよぉ、そんなの
『ドライブ』の副次効果じゃ
ねえのか? 大した事じゃあ…
ランク
「…いや、『ドライブ』は、
その人間が本来持ってる力しか
引き出せない。
……アイツは……本物だぜ!
フェイ
「やめてくれ、エリィ!
なぜ俺達が戦わなければ
ならないんだ!!▽
エリィ
「何故?
知れた事。
それが摂理だからよ!▽
我ら選ばれし民、アバル…
地上人<ラムズ>は我らに隷属
してこそ、その存在意義がある…
邪魔者は排除するのみ!▽
フェイ
「目をさますんだ、エリィ!
お前は薬に感情をコントロール
されているだけなんだっ!▽
エリィ
「これが私の本質!
他にはないっ!▽
フェイ
「嘘だっ! ラハンでの出来事を、
自分が来たせいだって、あんなに
責任を感じていたじゃないか!▽
悩んでいる俺のことを
気づかってもくれて……
本当のお前はそんなことを言う
人間じゃないっ!!▽
エリィ
「利いた風な口を……
お前に何が解る!▽
エリィ
「ははは!
もがけ! 踊れ!!
ここでくち果てるのよ!▽
フェイ
「…くっ!
エリィ……
戦うしか無いのか!▽
エリィ
「そこまでのようね。
止めを刺してあげる。▽
エリィ
「心配しないで。
私に優しくしてくれたお礼に、
苦しまずに死なせてあげるわ。▽
さよなら、フェイ……▽
エリィ
「うっ!……
あぐっ…あ、頭が……▽
フェイ
「…どうしたんだ?
エリィの様子が変だ。▽
!?
今ならエリィの動きを
止められるかも知れない!!▽
フェイ
「エリィ!
目をさましてくれ!▽
エリィ
「うぐっ!……
黙れっ!まだいうか!
ラムズ如きが、この私に……▽
エリィ
「!!▽
ち……ち、がう……わ、私……
い、いや……こんなの……
ぐっ……!▽
フェイ
「大丈夫かっ?! エリィ!
まさか! 薬の効果が切れ
かかってきているのか?▽
エリィ
「うぁっ!▽
フェイ
「そうなのか? エリィ!
そうなんだな!▽
エリィ
「う、うるさい! 外面だけの
同情なんて必要な……あ、あ……
フ……フェ…イ……▽
エリィ
「た、す…け、て……
こ、こんなの……違う……
私じゃ…ないよ……▽
フェイ
「エリィ! しっかりしろ!
元の自分を離すんじゃない!▽
エリィ
「いやぁーーっ!▽
エリィ
『きゃあああーっ!』
エリィ
「いやぁーーっ!!
フェイ
「エリィっ!!▽
フェイ
「エリィ、
どうして……?▽
エリィ
「だって……
言ったでしょ?▽
今度会う時は……
敵どうしだ……って。▽
フェイ
「だけど、こんなことをしてまで
戦う必要があったのか?▽
俺とお前が戦わなきゃ
ならない理由なんて……
これっぽっちもないじゃないか。▽
エリィ
「他に……
なかったもの……。▽
エリィ
「私は、ソラリスの軍人……。
部下と任務……
捨てることはできない。▽
フェイ
「どうして『ドライブ』なんて
使ったんだ?▽
エリィ
「使いたくはなかった……。
使うと自分が
いなくなってしまうから。▽
そして、自分がいなくなって
得体の知れない力に
支配されて……。▽
そんなこと望んでないのに……。
認めたくない力があるのよ
私の中に。▽
でも……、仲間を救う為には
『ドライブ』使うしか……
それしかなかった。▽
フェイ
「……エリィも
俺と同じなんだな。▽
エリィ
「同じ?
……そうね。
そうなのかもしれない。▽
あなたとはじめて会った時、
何か他人じゃないって……
そんな気がしたのは、▽
それは私達の境遇が
似ていたからなのね、
きっと……。▽
フェイ
「俺で良ければ力になるよ。
何も出来ないかも
しれないけど……、▽
エリィの気持ちぐらいは
理解できる。▽
エリィ
「……お互い傷を
なめ合えっていうの?▽
フェイ
「そういう訳じゃ……
いや、そういうことなのか……。▽
すまない……。▽
エリィ
「……ごめんなさい。
素直じゃないね、私……。▽
フェイ
「そんなことはない。
俺が後ろ向きなだけなんだ。▽
だけど……
それでも……、
独りで悩んでいるよりは……
いい。▽
エリィ
「フェイ……▽
フェイ
「変えられないのか……?▽
エリィ
「そんな顔しないで。
私には選ぶことなんて出来ない。
私の唯一の居場所だから……。▽
フェイ
「……俺、行くよ。
“仲間”が待ってるんだ。▽
フェイ
「もし、出来るんなら
軍から抜けるんだ。
エリィ……。▽
お前にあんな表情<かお>は
似合わないよ。▽
フェイ
「先を急がないと……▽
修理ロボ
「影から拝見していました。
あなた、強いですね。▽
先程と同じものしか
品揃えはないですけども
いかがですか?▽
フェイ
「この上が山頂だな。▽
メイソン
「若のカップが……
メイソン
「もしや、若の身になにか……▽
バルト
「……俺とシグは部下2人を
連れて最上階を目指す。▽
先生はその間に、残りの二人と
城門を開いてくれ。
それで城外に待機している本隊が
突入できる。▽
シャーカーンを押さえていれば
制圧は簡単なはずだ。▽
シタン
「わかりました。
シャーカーンを捕獲したら
合図をください。▽
おそらく、そのタイミングで
城門を開くのがベストでしょう。▽
バルト
「もうこの上は城の中庭だ。
一気に天守閣を落とすぞ。
シャーカーンは最上階にいるはずだ。▽
シグルド
「……若の父君の部屋ですね。
できるだけ城を傷つけないためにも、
無用な戦闘は避けましょう。▽
なによりも迅速さです。▽
バルト
「ああ、そのための少数編成だ。
狙いはシャーカーンただ一人。
ゲブラー兵もアヴェ兵も無視しろ。▽
バルト
「よし、行くぞ!▽
シタン
「この時期にアヴェの国政が
変わるのは、大きな意味が
あります。▽
必ず成功させましょう。▽
シグルド
「若、あまり気負わずに
いつも通りにやりましょう。▽
気を引きしめていきます。▽
シャーカーンめ、捕まえたら
あのハゲ頭に植毛してその上で
髪をつかんで振り回してやる。▽
いよいよ城に戻れるんですね!
食堂の爺さん、まだ生きてるかなあ……▽
これでアヴェ軍にいる従兄と
戦わなくてもすむようになるんですね。▽
バルトロメイ殿下ではありませんか?
お懐かしい。
何年ぶりですかなあ。
あれはまだ殿下が子供の頃でしたなあ。▽
父王陛下がお亡くなりになった時以来
ですなあ。
いや、お懐かしい。
生きておられたのですなあ……▽
バルト
「じいさん、いずれ昔話でもしようぜ。
悪いが今日は立て込んでるんだ。
落ち着いたら遊びに来るよ。▽
バルト
「行くぞ!▽
!
バルト
「探す手間がはぶけたぜ。
シャーカーン、覚悟しろ。▽
シャーカーン
「待っていたのだよ。▽
バルト
「何!?▽
シグルド
「くそっ、待ち伏せか。▽
シタン
「カールはどこに……
しまった!▽
ミァン
「さすが、飲み込みが早いわね。
閣下は今頃ニサン国境付近の
反乱分子を鎮圧している頃かしら。▽
キスレブを陽動に使おうという
あなた達の策……、閣下はとうに
お見抜きになっていたわ。
甘いわね。▽
下界に長く暮らしていると、
知性がおとろえるのかしら。
ね、ヒュウガ。▽
それにシグルド……。
まさか、あなたが前王朝の
残党に付いていたとはね……。▽
シグルド
「くっ……
なぜそこまでシャーカーンに
肩入れする?▽
おまえ達にとって、一王国の主など
誰でもいいはずだ。▽
ミァン
「それで? 我々への協力を拒んで
消されたファティマ王の息子が、
今さら操られたいというの?▽
裏切り者のあなたの口から
聞いても信用がおけないわね。
ふふふ……それに……操り人形は
馬鹿なほうが便利なのよ。▽
シャーカーン
「ば、馬鹿ですと!?
ミァン殿、何をおっしゃるのか?▽
ミァン
「シャーカーン殿、ここはあなたに
お任せするわ。
自分の立場は自分で守らなければね。▽
私達はだれが王座についても
構わないのよ。
従順な羊でさえあればね。▽
だけどあなたには、まだまだ
やり足りないことがあるんでしょう?
あなたさえその気ならば私達は
どんな援助でもしてあげるわよ。▽
シャーカーン
「……ふん、言われなくても
自分の国の犯罪者は自分の手で
始末しますとも。▽
ミァン
「では私はこの辺で失礼させて
いただこうかしら。▽
バルト
「おいこら!
ちょっと待てよ!!▽
ミァン
「さよなら。……ぼうや。▽
シャーカーン
「くっ、この海賊……
いや、スナミミズどもがっ。
何度も恥をかかせてくれおって。▽
だが、それもこれで終わりだ。
自分の主人が誰だかもわからない
身の程知らずは滅びる運命なのだよ。▽
全員射撃用意……▽
シャーカーン
「ん!?▽
メイソン
「逆賊シャーカーン!
一歩でも動くと、ガトリング砲が
火をふきますよ。▽
バルト
「爺!▽
メイソン
「若、加勢に参りました。
お乗りになってください。▽
メイソン
「では、出発いたします。▽
バルト
「じゃあな、ハゲジジイ!
いずれ決着はつけてやる。
頭でもみがいて待ってろ!
シタン
「!
これは……、まずい……
シャーカーン
「それはなにかの冗談かね?
うむ、しょせんスナミミズは
飛べないということだな。▽
さあ、投降したまえ。
おもしろい冗談を見せてくれた
お礼に銃殺は許してやろう。▽
バルト
「くそっ、こうなりゃ相討ちしか
ないか……▽
メイソン
「みなさん、ふせてください。▽
バルト
「爺、何か策があるのか?▽
メイソン
「おまかせを。▽
バルト
「爺、歩き回ったって仕方ないぜ。
メイソン
「おまかせを。
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