台詞集

襲撃! 熱砂のシャチ




グラーフ
『我らが一つとなれば!』

カーン
『このような形で貴様と再会するとはな……これも運命<さだめ>か
 皮肉なものだ』

カーン
『だが……こやつだけは渡すわけにはゆかん……』

イド
『ふっ……』

カーン
『たとえ……この身、砕けようともな!』


シタン
「どうですか? フェイ?
 ちゃんとやすめましたか?▽

フェイ
「……え?
 ああ……まぁ……▽

シタン
「いやぁ、
 うかつと言えば、うかつでした。▽
 キスレブの極秘試製機じゃ、
 アヴェ側も当然血まなこで
 探していたんでしょう。▽

シタン
「フェイ?
 怪我でもしました?
 元気ないですね?▽

フェイ
「いや……
 ちょっと……ね……▽

シタン
「……あの黒衣の男、
 ……あなたのお父さんがどうとか
 言っていた、その事ですか……▽

フェイ
「ああ、それもあるけど……▽

フェイ
「それより奴の言ったこと……▽
 ラハン村の……あの事が、
 俺をギアに乗せるために
 仕組まれた事だった、ってのが、
 気になって……▽


シタン
「あなたをギアに乗せるために……
 ですか……▽

フェイ
「先生、俺は村が無くなるまで、
 自分自身に何の疑問も抱かず
 暮らしてきた。▽
 でも、今は違う。
 俺は……自分が何者なのか知りたい。
 こんな気持ちは初めてだ……▽


シタン
「何か事を起こすにしても、
 囚われの身ではどうしようも
 ありませんよ。▽
 とにかくもう少し休みましょう。
 そうすれば、
 いくらか気持ちの整理もつくでしょう。▽

→もう少し話したい。

シタン
「フェイ、
 お父さんのことが
 気になりますか?▽

フェイ
「重傷を負った俺が
 奇妙な仮面の男にかつぎ込まれた事、
 うわごとで親父を呼んでた事……▽
 後でおばさんから聞いただけだ。
 親父についてはそれで全部。
 自分では何一つ覚えていない。▽
 だから、逆にさびしいとか……
 そんなことはないんだ。▽


とにかく今は休みましょう。

→もう少し話したい。

フェイ
「先生、
 俺はどうして思い出が無いことを
 今まで気づかなかったのかな?▽

シタン
「………▽


→そうだな、休もう。

シタン
(…………▽
 あれは間違いなくあの男だった……
 ……ただの偶然ではない、な……)▽

(やはり迫っているのか?
 ……福音の劫<とき>…が……)▽


天帝
「そう、福音だ。▽
 神の眠りと共に楽園から追放され、
 異郷の民として、過酷な地上で
 生きることを余儀なくされた
 我等ヒト。▽
 地に満ちた我等が再び神の御下、
 楽園へと回帰し、
 永遠の生を得る。
 それが福音の劫<とき>だ。▽
 その劫<とき>が迫っておる。▽

天帝
「我等ガゼルはそれまでに
 神の眠る地を見つけだし、▽
 神を復活させねばならぬ。▽
 それが叶わぬ時は……▽

シタン
「叶わぬ時は?▽

天帝
「我等は
 原初からの運命<さだめ>により
 ……▽


シタン
(滅亡しよう、ですか……陛下……)▽


ビンゴ!
情報通りだな。アヴェの輸送船……か▽
載ってる奴は……▽

間違いない!
キスレブの新型! 例の強奪された奴だ!!▽

どっちにしろ、
シャーカーンの野郎に
みすみす渡すこたぁ、無い、な……▽

ラトリーン!▽

A砲塔<アントン>とB砲塔<ベルタ>、
ハッチ開放から方位盤作動まで
20秒でいけます!▽

バンス!▽

流砂サウンド以外、な〜も聞こえません。
怪しい電波も無し!▽

マルセイユ!▽

ミロクの大将の小隊が
既にカタパルト下で待機中、
浮上後1分で全機展開できます!

よぅっし!▽

バトコンレベル1発令!▽

表層打撃戦区、ようそろ!

砂雷戦区、ようそろ!

対ギア戦区、ようそろ!

航法区、機関区、ようそろ! 

わ、若!
何事でございますか?
い、今の警報は……▽

若! お待ち下さい!▽

全艦戦闘配置!
浮上航行、排砂ポンプ始動!
浮上と同時に右舷同行砲戦に入る!▽

若!!

わ、若!!

ツリムを右寄りにとれ!
上は風が強い、あおられるぞ!
……ジェリコ! 舵をこっちに渡せ!▽


シタン
「あ、あれは……▽

シタン
「……潜砂艦……
 噂の砂漠の海賊か!▽


交互射撃初弾、
A<アントン>B<ベルタ>共に挟叉!
修正値計算中!▽

よっしゃあぁぁ!▽
第二射から
斉射<サルヴォー>に切り替え!▽
奴の足を止める。
ケツを思いっきりひっぱたいてやれ!▽

お待ちください、若!
ひょっとしてあれは軍艦にあらず、
ただの徴用船では……?▽

だまってろ、爺!▽
軍艦であろうとなかろうと、
新型のギアを積んでいることに
変わりはねぇ!▽

ラトリーン!
派手に叩き込んでやれ!!▽


シタン
「なんと!

シタン
「このかたむき具合から察するに…▽
 どうやら砲撃で艦底に
 大穴が開いちゃったみたいですね。▽
 このままでは沈没します。
 おそらく数分のうちに。▽

フェイ
「数分……
 先生!!▽

シタン
「鍵が……
 おーいだれか……▽
 うわ!!▽

フェイ
「行こう、先生。▽


シタン
「隔壁の右手に防砂扉のスイッチが!
 でも、一度閉めたら開かないから
 気をつけて!


▼時間切れ

シタン
「フェイ! 早く!
 このままじゃ……

もう……だめだ!


シタン
「おっと。
 危機一髪、ですね。▽


フェイ
「先生!? 先生は!?▽

シタン
「聞こえますか! フェイ!
 今からクレーンをヴェルトールの
 コクピットへ向けます……▽
 クレーン伝いにヴェルトールへ!
 急いで! 埋まっちゃいますよ!▽

フェイ
「……わかった、
 終わったら先生も急いで上に!▽


▼落ちかけ & 時間切れ

「あ! ……
「ふう……

「お! ……
「ふう……

「お”! ……
「ふう……

「うわ! ととと……
「ふう……

し、しまった!
ヴェルトールが砂に……


フェイ
「また、お前に乗るか……
 腐れ縁だな。▽


フェイ
「先生! 早く!▽


シタン
「よっと……

シタン
「おっとと……

フェイ
「先生! 大丈夫か!▽

シタン
「はっはっは……
 なんだか三半規管に一生分の仕事を
 させちゃったみたいで……▽

フェイ
「すまない、
 コクピット開ける暇が無くて……
 ほんとに大丈夫か? 先生?▽

シタン
「いやいや、冗談ですよフェイ。
 掌でも、なかなかの乗り心地でした。
 さすがはキスレブの極秘試製機。▽

フェイ
「ああ、立ち上げるときに
 環境対応システム起動とか、
 ホバリング自重軽減化とか……▽
 何か勝手に色々やってた。▽

シタン
「ほう……?
 やはり……▽

 友達甲斐の無い連中だな、お前ら!▽

シタン
「……?

フェイ
「!!?……


自分らだけ
ギアで逃げ出そうなんてぇーのは、
男らしくねぇぜ?▽


フェイ
「ま、待ってくれ!
 俺達はアヴェの
 軍人じゃないんだっ!▽

海賊
「ふん。もうちっとマシな
 命ごいはできねえのかよ?▽
 アヴェの船から飛び出しといて
 アヴェの軍人じゃないだと?
 ふざけんじゃねえ!▽

フェイ
「本当に違うんだ!▽

海賊
「カーっ、情けねえヤツ!
 てめぇも軍人のはしくれなら
 男らしく勝負したらどうだ!?▽

フェイ
「だからそうじゃないんだって!
 やめてくれ!
 俺は戦いたくない!▽

海賊
「あきれたヤツだ、まだ言うか?
 四の五の言ってねえで、さっさと
 そのギアを置いて帰っちまえ!▽


海賊
「ほう? 逃げ腰の割には、
 ちったぁやるじゃねぇか。▽
 ……なるほど、全環境対応型……
 そいつのおかげってヤツか?
 こいつは、ますます
 欲しくなったぜえ!▽


フェイ
「!?▽

海賊
「あっ! しまった!!▽

海賊
「くそっ、俺としたことが!
 戦闘に夢中になってるうちに
 流砂につかまっちまったか!!▽

海賊
「ったく、てめえのせいだからな!
 後で、とっちめてやるから
 覚悟しとけ!!▽

フェイ
「何でだよ!▽


「ほら、さっさと降りてこい!
 命までは取らねぇ。
 ただし、このギアは置いて
 いって……アレ?▽

ン?

「ハァ?
 お前、アヴェ軍の
 人間じゃねぇのか?▽

フェイ
「だからさっき通信で違うと言った。
 少しも耳を貸さなかったのは
 そっちだろ?▽

「はっはっはー。わりぃわりぃ。
 そういやぁそんなこと言ってたっけ。
 ちょっと、はやっちまってさ、
 いやー敵かと思ったんだ。▽
 あー、オホン。
 俺はバルト。
 この辺りを縄張りにしている海賊だ。▽

フェイ
「俺はフェイ。▽
 訳のわからないままアヴェの輸送船に
 押し込まれて収容施設送りに
 されるところだったんだ。
 そこへさっきの騒動さ。▽
 まあ、何にせよ助かったよ。▽

バルト
「そうか。
 しっかしお前さんみたいな民間人が
 軍用ギアに乗っているたぁな。▽
 しかもこいつは
 見たこともない新型じゃねぇか?▽

フェイ
「色々あったんだよ。
 別に好きで乗っている訳じゃない。▽

フェイ
「それにしてもここはどこだ?
 なんかえらいところに落っこちた
 みたいだな。▽
 砂漠海の地下にこんな巨大な洞窟が
 あるなんて聞いたこともない。▽

バルト
「はぁ?
 お前何にも知らねぇんだな。
 いったい、どこの出だ?▽
 あのな、砂漠海ったって
 それは地表表層部数百シャール程度を
 覆っているに過ぎねぇんだ。▽
 そっから下はこういった
 火山性岩盤の地層なんだよ。▽

フェイ
「やれやれ、
 樹海、砂漠ときて、
 次は鍾乳洞か……▽

バルト
「何だって?▽

フェイ
「いや、
 なんでもないよ……▽

バルト
「しかしまいったなぁ。
 見ろよ、落ちてきた地表の穴が
 なくなっちまってる。▽
 こりゃ別の出口をさがさねぇとな。
 しばらくの間、休戦とするか?
 とりあえずは、出口を探して
 外に出ないとな。▽

フェイ
「そうだな。
 まずは、出口か。
 とにかく、進むか……▽


はぁ、助かった……
砂漠で日干しはご免だもんなぁ……▽

おい、そこ、
疲れてるとこ悪いが、
それより先に行かないでくれ!▽

うるせぇ!
人のフネ沈めといて、
勝手こいてんじゃねーぞ!▽

やかましい!
助けてもらっただけでも
ありがてぇと思え!▽

あのぉ……▽

断末魔の方! 手足のちぎれかけた方!
今すぐ開腹処置の必要な方!
いませんかぁ……▽

くすん、居ないのぉ……つまんない……▽

シタン
「なるほど……
 やたらと撃ちまくっている訳じゃ
 ないんですね。▽
 あなたの“若”くんは。
 シグルド。▽

シグルド
「あれでもちゃんと計算はしている……
 らしい……
 今回も人死はなさそうだしな。▽

シグルド卿!
アヴェ艦の兵士、物質の回収は
ほぼ終了しました。▽
若の行方は未だ不明です。
ミロクの大将の小隊が
もう一回りしてみる、との事です。▽

シグルド
「わかった。よろしく頼む。▽

アイ、サー!
じゃ、俺も頭数なんで、失礼します。▽

シタン
「で、肝心のその“若”くんの行方は?▽

シグルド
「あのギアの奴と一緒に、勢い余って
 地下鍾乳洞に落っこちたらしい。▽
 ま、昔の発掘現場のあたりだし、
 ギアに乗ってるから
 自力で出てくるだろうが……▽
 とにかくある程度探したら、
 先に合流地点に行って待ってるさ。▽

シタン
「信頼してるんですね……▽

シグルド
「信用は、して無いがな。▽

シグルド
「しかし、偶然とはいえ、
 選りに選って“お前”とここで
 出会うとはな……▽

シタン
「偶然ではありません。
 必然です。恐らく。▽

シグルド
「……ヒュウガ……
 ……何が始まるというんだ?▽



    

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