台詞集

粛清! 暗夜に舞う死の影は




リコ
「……なぜ、
 貴様がここにいる?▽

フェイ
「こいつを取り戻すためだ。
 別にあんたを助けるために
 来た訳じゃあない……。▽
 脱出ルートのエレベーターは
 この会場に通じていて
 あんたが化け物に襲われていた。
 それで助けた……それだけさ。▽

リコ
「偶然にしては
 出来すぎた話だな……。▽

フェイ
「あんたがどう思おうが勝手だ。
 ……で、
 あんたはどうするんだ?▽

リコ
「……なにがだ?▽

フェイ
「会場に乱入したんだ。
 俺も帝都のおたずねものさ……
 だからこの帝都を脱出する。▽
 あんただってこのままじゃ
 またあの化け物とバトリング。
 今度こそ死ぬぞ……▽

フェイ
「それでもいいのか?▽

リコ
「…………。▽

フェイ
「あんただって何か
 やり残したことがあるはずだ!
 だが、今の状態じゃ……▽

リコ
「うるさいっ、だまれっ!
 二度も、二度もこの俺の……▽

リコ
「……帝都を脱出したければ
 さっさと行くがいい。▽
 俺は帝都を離れん、
 例え、ここで終わろうともな。
 わかったらさっさと行け!!▽

フェイ
「……ん?
 なんだ……。


フェイ
「地鳴り……か。
 それになんだ、この振動?▽

リコ
「この振動は……
 なにか……違う?
 地面から来るものではない。▽

リコ
「大気が振動、
 ……してるのか?▽

フェイ
「……おい。
 なにか、やばいぞ。


フェイ
「いったい何が……▽

シタン
「フェイ、アヴェ、いや
 ゲブラーによる空襲です!
 彼ら、本気で帝都を……▽

フェイ
「何だって!?
 民間人も巻き込んで!?▽

シタン
「戦艦をこの帝都ノアトゥンに
 直接叩きこむつもりです……
 ……まさか!?▽

シタン
「あの艦の方向は!
 まずい、あれは発電施設、
 原子炉を狙っています!▽
 おそらくはあの艦こそが
 彼らの本命。もしあれが
 原子炉に落ちようものなら、
 帝都全体が……▽

フェイ
「吹き飛ぶ……か。▽

フェイ
「進路さえ、
 変えればいいんだろ?▽

シタン
「ええ、しかし……▽

フェイ
「先生、俺、行くよ。
 黙って逃げるわけには……
 いかないんだ。▽

シタン
「……わかりました。
 くれぐれも気をつけて。▽


シタン
「民間人の避難を
 急がないと……▽


リコ
「……▽


ブロイアー
「お、おい。あいつ?
 アヴェの海賊組織にいた奴じゃ
 ねえか?▽

エリィ
「!? あれは……
 フェイ!
 そんな……。▽

ストラッキィ
「ここはキスレブだぜ?
 何で野郎がいる訳よ?▽

ヘルムホルツ
「ふん、どこにでも
 しゃしゃり出てくる奴だ。▽

フランツ
「縁って奴ぅ?
 ちょっとしつこいんじゃない?▽

エリィ
「……。▽

ブロイアー
「三度目の正直。
 行くぜ!▽

エリィ
「あっ!?
 待ちなさい!▽

エリィ
「ランク!?▽

ランク
「この前の一件から思うに、
 どうやら、あんたとあのギアの
 パイロットとは知り合いらしいな。▽
 だが、止めても無駄だ。
 今の俺達にはヘヒトの護衛なんざ
 どうだっていい。▽
 俺達は兵士としてではなく、
 武人として奴とやり合いたいんだ。
 このまま負けっぱなしじゃ、
 俺達ゲブラー特殊部隊の名が泣く。▽

エリィ
「……▽

ランク
「悪いがやらせてもらう。
 異存はなかろう?▽

エリィ
「私は……▽


フェイ
「邪魔だぁーーーっ!!▽

フェイ
「どけっ!!▽

フェイ
「早く後方の艦の
 軌道を変えないと……
 ……!!▽
 ……また、
 お前達か!▽


フェイ
「こんな事に……
 何の意味があるんだ!?▽


シタン
「皆さん、こっちです!
 急いで!!▽

ハマー
「旦那ぁ、向こうにも
 逃げ遅れた人がいるっすよお!
 もう無理っすよお!!▽

シタン
「あきらめるんじゃありません、
 ハマー!! フェイも戦って
 いるんです。▽
 フェイは……
 もう見たくないんです。
 罪もない人々が家を、街を、
 大切な人々を失う姿を……▽

リコ
「俺の……
 ……街?▽

リコ
「へっ、笑わせんじゃねえ、
 誰がこんなクソッタレの
 街なんか……▽

あんただって何か
やり残したことがあるはずだ!

リコ
「……俺も、
 クソッタレだな。▽


フェイ
「もう……
 たくさんなんだよ!▽


フェイ
「敵は……
 2機か。▽

リコ
「ふん、情けねぇ、
 こんな野郎共に
 手間取るとはな。▽

フェイ
「リコ!?▽

リコ
「気にくわねえ奴らを
 ぶっとばすのに理由は
 いらねえ。▽
 もちろん、
 てめえも含めてだ。▽

フェイ
「それも、
 一つの理由だ。▽

リコ
「うるせえ、
 行くぜ。▽


フェイ
「よし、後は最後の
 艦の軌道を……
 ……!?▽

フェイ
「エリィ!?▽

フェイ
「……リコ、
 すまないが、
 先に行ってくれ。▽

リコ
「何だとう!?
 お前、ここまで来て
 怖くなったのか?▽

フェイ
「必ず、後で追い付くから。
 ……頼む。▽

リコ
「……ふん、まあ
 お前なんざいなくても
 俺一人で何とかなるがな。▽

リコ
「じゃあ、
 先に行くとするか。▽

フェイ
「……▽


フェイ
「冗談だろ?
 なんでエリィがここに?
 軍を抜けろといったのに!▽

エリィ
「無理言わないで!
 私はゲブラーの士官なのよ!▽

フェイ
「なら、これも任務って
 奴なのか!?▽

エリィ
「そう!
 私の任務はヘヒトを
 護衛すること。▽
 そして、行く手はばむ
 敵があれば、
 それを排除すること…▽
 だからそこをどいて!
 邪魔しないで!
 どけないと言うのなら、
 あなたを排除します!▽


フェイ
「本気か? お前、自分が何を
 やってるか解ってるのか!?▽
 あの艦が何処に向かってて、
 その結果がどうなるか知ってて
 言ってるのか?▽

エリィ
「…………▽

フェイ
「おいっ! エリィ!
 なんとか言えよ!▽

エリィ
「知ってるわ!
 解ってるわよ!▽

フェイ
「だったら……▽

エリィ
「変えたい、変えたいって……
 そう思っても
 変えられなかった……▽
 私はあなたみたいに
 自由じゃないのっ!▽

フェイ
「自由? 俺が?▽

エリィ
「そうでしょ?▽
 自分の信念を持っている
 人達と一緒に戦って、
 自分の居たい場所を
 選択出来て…▽
 もし色々悩みがあっても、
 それが選べるだけでも
 あなたは自由だわ!
 私なんかと違って!▽

フェイ
「ならエリィも
 そうすればいいっ!▽

エリィ
「出来るならとっくにやってるわ!
 でも出来ない…… それが私の
 居場所。そういうところなの!▽

エリィ
「……だから……お願い、
 解って…………▽

フェイ
「エリィ……▽

フェイ
「俺も、居場所は
 ないよ……▽

エリィ
「え?▽

フェイ
「……バルト達は、お前達
 ゲブラーとの戦いで、艦ごと
 行方不明になってしまった……▽
 だから、居場所はない。
 もう、ないんだ……▽

エリィ
「そんな…… じゃあ、
 なんで今戦っているの?
 一体誰のために……▽

フェイ
「……好きか?▽

エリィ
「?▽

フェイ
「他人の国に土足で上がり込み、
 何の罪もない人まで
 巻き込んで…▽
 そんなに戦いが好きなのか!?
 そんなに人が死んでいくのを
 見るのが楽しいのか!?▽

エリィ
「馬鹿なこと言わないで!
 そんなの楽しいわけ
 ないでしょ!▽

フェイ
「そうか……。
 だったら、来いっ!▽

エリィ
「な!? 何するの!?▽

フェイ
「いいから来いっ!!▽


フェイ
「出ろっ!▽

エリィ
「い、痛い!
 何よ!?▽

フェイ
「いいから来いっ!▽


フェイ
「見ろ! この街を!
 その目でこの光景を
 見てみろ!▽
 これがお前達の
 やっていることなんだぞ?▽
 任務なんていう、たった
 二文字だけですべて
 片付けられるってのか?
 これが!?▽

フェイ
「エリィ!▽

エリィ!
「だって、私にはそれしか
 ないものっ!▽

フェイ
「お前、
 まだそんなことを!▽


フェイ
「……似合わないことするなよ。
 望んでないんだったら、
 やらなくていいじゃないか。▽
 無理して居場所、
 作らなくったって
 いいじゃないか……。▽

エリィ
「……▽

フェイ
「さっき俺に、何のために
 戦っているのか?
 ……って聞いたよな。▽
 実は俺にもよくわからない。
 もちろんバルト達に
 協力してたことは確かさ。▽
 でも、だからといって俺は、
 自分が何をすべきなのかなんて
 まだ、よくわからないんだ。▽
 その都度、自分にとって都合の
 いい場所を決めているだけなの
 かもしれない。▽
 でも、それでも戦うのは、何も
 しないでいるよりマシかも
 しれないって思ったから。▽
 戦うことが、自分や、自分を必要と
 してくれている人にとって少しでも
 プラスになるのなら、何もしないで
 いるよりはるかにいい。▽
 それは……
 ゼロじゃないんだ。
 ……それだけさ。▽

エリィ
「フェイ?▽

フェイ
「俺は、行くよ。▽

エリィ
「だめっ!
 行ってはだめっ!▽
 彼女は、ドミニアは今までの
 兵士とは違うの!
 私たちゲブラーの中でも
 エリート中のエリート。▽
 エレメンツと呼ばれる、
 ラムサスの近衛部隊の
 一人なのよ!?
 かないっこない!▽

フェイ
「それでも俺は、
 あれを止めなくちゃ
 ならない。▽

エリィ
「フェイ……▽

フェイ
「キスレブとは何の関係もない
 先生も、そしてハマーも必死で
 住民を避難させている。▽
 リコは、この街を
 憎んでいるはずなのに、
 この俺に付き合ってくれている。
 だから、俺は行くよ。▽


エリィ
「フェイ……▽


リコ
「何やってたんだ?フェイ!
 こんな面倒くせぇヤツを俺一人に
 押しつけやがって……▽

フェイ
「すまない。 奴を倒しさえ
 すれば、この艦の針路は
 変えられるハズだ。やるぞ!▽

ドミニア
「フン、ザコが一匹増えたとて
 この『爆弾戦艦ヘヒト』、
 落とせやしないよ!▽

フェイ
「当然。 “こいつ”は
 落としはしない。 叩き落とす
 のは、“あんた”さ。▽

ドミニア
「くっ! こざかしい!
 ラムズ風情が!▽


ドミニア
「きゃぁっ! く……おのれ……
 この借りは、いつか必ず返す!
 覚えていろ!!▽


フェイ
「時間がない!
 リコ、急いで
 軌道を変えるぞ!▽

リコ
「ぬぅおおおおおおおーーっ!!

フェイ
「うぉおおおおおおおーーっ!!▽


フェイ
「くそっ!!
 質量が大きすぎる!▽

フェイ
「エリィ!?
 お前……▽

エリィ
「手を放さないで!
 3機なら何とか原子炉直撃は
 回避させられるわ。▽

フェイ
「あ、ああ。▽


リコ
「よし、発電施設からはそれた。
 離れるぞ! フェイ!▽

フェイ
「しかし、
 このままじゃ住宅街に!▽

エリィ
「そうよ!
 少しでも被害の少ない場所に
 落とさないと!▽

リコ
「無理だ!
 どのみちこれ以上軌道は
 変えられない!▽

フェイ
「だめだっ!
 ギリギリまで支える!▽

リコ
「聞き分けのねぇ野郎だぜ!▽

リコ
「な!?
 オーバーヒート?▽

フェイ
「くそっ!
 こんな時に!▽

リコ
「もう限界だっ!
 心中するつもりか?▽

フェイ
「しかし……▽

リコ
「もういい、離れるんだ!
 行くぞ!▽

フェイ
「エリィ!?▽

フェイ
「やめろっ!
 何をする気なんだ!
 そんなことをしたら……▽

エリィ
「大丈夫。
 私のギアはソラリス製。
 まだ……もつわ。▽

フェイ
「だからってエリィ!
 お前はどうするんだよっ!
 このままじゃお前も!▽

エリィ
「でも……他に方法がないでしょ?
 少しでも長く支えられれば、
 それだけ被害が少なくて済むから。▽
 ……ごめんなさい。
 でも、何もしないよりは、いいよね?▽

フェイ
「エリィーーー!!▽


エリィ
「……
 もう少しだけ耐えて!
 お願い!▽

エリィ
「……!
 ここまで……なの?▽


私……
生きてる?
……?

あなたは……誰?
どうして、私を?

待って……

……エリィ、
エリィ……

誰……?

……エリィ!

あなたは……

フェイ?


エリィ
「フェイ?▽

フェイ
「…………
 ばか……やろお……。▽

エリィ
「……泣いて……るの?
 ……ごめんなさい。▽

フェイ
「……いいんだ。▽

エリィ
「許して……くれるの?▽

フェイ
「……お前のせいじゃないよ、
 エリィ。
 お前のせいじゃない……。▽

エリィ
「フェイ……▽

フェイ
「帰ろう、
 エリィ。▽

エリィ
「……“あの人”
 どこかで……▽


▼ディアナと再会した

フェイ
「……帝都を救って
 追われる身になるなんてな。▽

シタン
「警戒がこうも厳重に
 なってしまうと下手に
 動けませんし……▽

フェイ
「ハマーだけが頼り……、か。
 それにしても遅いな。▽


▼ディアナと再会してない

エリィ
「……ここ、
 誰もいないのね。▽

フェイ
「鍵も掛けないで
 この家の住人はどこに?▽

シタン
「家具などはそのまま……
 アヴェの帝都襲撃で
 家を放棄したんでしょう。▽

エリィ
「…………。▽


フェイ
「ハマーが来たようだ。▽

ハマー
「兄貴、先生!
 帝都脱出の鍵になる情報
 しっかりつかんで来たっす!▽

フェイ
「それでその情報ってのは?▽

ハマー
「帝都の新造大型空中戦艦
 ……“ゴリアテ”。
 これで決まりっすよ、兄貴。▽

シタン
「帝都が新造してる……
 大型空中戦艦“ゴリアテ”?▽

エリィ
「……大型戦艦って。
 そんなに大きなものなの?▽

ハマー
「ちっ、ち、大きいなんて
 もんじゃないっすよ!
 !? …………。▽

エリィ
「……エリィよ。▽

ハマー
「!?、……なんすよ!
 エリィさん。▽

ハマー
「“ゴリアテ”の大きさは超ド級!
 その“ゴリアテ”と比べたら
 ギアなんかマメ粒らしいっすよ。▽
 それに、そいつ単独でも
 アヴェ王都・ブレイダブリクを
 壊滅状態にできる代物らしいっす。▽

フェイ
「単独で、アヴェを壊滅!?
 とんでもない戦艦だな。▽

ハマー
「有力な情報によれば場所は
 キスレブ帝都、北方に位置する
 軍事施設の地下搬入ドッグ……。▽

!?

エリィ
「……帝都、北方の……
 軍事施設って……。▽

フェイ
「どうした、
 エリィ?▽

エリィ
「その軍事施設なら知ってる。▽
 そこが以前、あなたに話した。
 私が潜入した……、帝都軍事施設。
 ……でも、そんなものが
 あそこの地下にあったなんて……▽

シタン
「……エリィ。
 そこへの潜入ルート……
 まだ、覚えていますか?▽

エリィ
「はい、先生。▽

エリィ
「キスレブ帝都の遥か北方の地……
 “切り立った山脈を越えた場所”
 そこに帝都軍事施設があります。▽

フェイ
「よしっ、帝都がアヴェ報復に
 出撃する前にそいつを
 奪ってこの帝都を脱出しよう。▽


ハマー
「なんか買うっすか、兄貴?
 ……と言いたいんすが
 俺っちのアイテム全部品切れっす。▽

ハマー
「アイテムは全部、アヴェ襲撃の際
 怪我した人達にあげちゃったっす。
 もちろん金は取ってないっすよ!▽
 昔じゃ考えられないっす……。
 俺っちがあんなことするなんて。
 …………へへっ。
 これも、兄貴のお陰っすかねぇ。▽


ハマー
「あっ、そうっす!
 リコの旦那のこと!
 言い忘れてたっすよ、兄貴。▽

フェイ
「会えたのか?▽

ハマー
「ええ、そんで帝都脱出のこと
 持ちかけたんすが……。
 協力は出来ないそうっす。▽

フェイ
「……そうか。▽

シタン
「フェイ、彼には彼なりの
 考えがあるんですよ。
 さあ……、行きましょう。▽

エリィ
「……フェイ。
 急がないとアヴェまで……▽

フェイ
「えっ、ああ……。
 わかってるよ、エリィ。
 急がないとな……▽
 正面ゲートでは警備兵との
 戦闘になるかもしれない……。
 ハマーは突破が成功したら
 後から付いて来てくれ。▽

ハマー
「そっちの方は得意分野じゃ
 ないんで任せるっす、兄貴。
 健闘を祈ってるっす!▽

フェイ
「先生、エリィ。
 行こう、目的地は北方の地
 帝都軍事施設だ。▽

ハマー
「あっ、ちょっち待ってっす!
 エリィさんにどうしても
 聞きたいことがあるっす。▽

エリィ
「聞きたいこと?
 ……私に?▽

ハマー
「うぃっす!
 ほんのちょっちっすから。▽


ハマー
「よっしゃー!▽

シタン
「……よっしゃー?▽

ハマー
「なんでもないっす!!▽

ハマー
「正面ゲートの突破成功
 祈ってるっすよ、兄貴、先生。
 がんばってくださいっす!▽


ハマー
「……鍵はこうやって、ああって!?
 ど、どうしたっすか、兄貴?
 基地がどこだか忘れたんすか?▽
 んー、しょうがないっすねー。
 軍事施設は、“帝都領土北方の地”
 “切り立った山脈を越えた場所”
 これで、バッチオッケーっすよね!▽


帝都警備兵
「……おい。
 あいつ、手配中の……
 ……じゃないか?▽

帝都警備兵
「……そうか?
 顔が似た奴ってのは世界に
 2、3人はいるって聞くぜ……。▽

帝都警備兵
「それに、仮に手配中の奴だとして
 一介の警備兵の俺らが
 相手になる訳ねぇよ、元キングだぜ?▽

帝都警備兵
「…………、触らぬ神に
 たたりなし、ってやつか?▽

帝都警備兵
「そういうこと。
 ここはだな、
 見て見ぬ振りを……▽

帝都警備兵
「おい、あいつはっ!?
 手配中の、闘技場にギアで
 乱入した元キングだぜ!▽

帝都警備兵
「あっ、バカッ!?▽

フェイ
「しまった!? くそっ!

→ひとまず逃げる

フェイ
「捕まる訳にはいかない。
 ひとまず逃げよう。▽

フェイ
「はぁ、はぁ……
 ここまで来れば
 大丈夫だろう……。▽


→強行突破だ!!

フェイ
「くっ、やるしかない。
 先生、エリィ!
 ここは、強行突破だ!▽

シタン
「……やはり
 その手しかありませんか。▽

エリィ
「ちょっと、
 ほんとにやるの?▽

帝都警備兵
「ああっ、やる気だよー。

帝都警備兵
「キングになんか勝てる訳
 ないじゃないかぁー!!

帝都警備兵
「はぁっはーー!!
 手柄は頂きぃー

帝都警備兵
「だ、だから
 ……言ったのに〜

帝都警備兵
「なん……て、こった……。

帝都警備兵
「て、……手柄がぁ〜

フェイ
「おまえは……リコ。
 ……どうして?▽

リコ
「……考えが変わった。
 騒ぎが沈静化するまで
 俺も帝都をひとまず離れる。▽
 新造大型戦艦“ゴリアテ”奪取。
 ……この俺も手伝おう。
 ただし、帝都領域外までな……▽

フェイ
「…………。
 一緒には戦えないのか?▽

リコ
「……勘違いするな。
 俺はおまえ達の
 仲間になる気はない。▽

リコ
「俺には、俺自身の手で
 やらなければならない
 ことがある……。▽
 帝都領域を離れたら、
 適当なところで
 降ろしてくれればいい。▽

フェイ
「…………。▽

シタン
「……帝都脱出までとはいえ
 心強い味方ができた、
 それでいいじゃないですか。▽

シタン
「ねぇ?▽

エリィ
「えっ、ええ。
 ……そうですね。▽

リコ
「こんなところで
 ぐずぐずしてるヒマはない。▽
 いまの騒ぎを聞きつけて
 別の警備兵がやってくる前に
 さっさとここを離れるんだ。▽

リコ
「目的地は帝都領土『北方の地』
 キスレブ帝都の軍事施設だ。
 さあ急げ、置いて行くぞ!▽



    

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