台詞集
マル―救出! 一路ニサンへ
シグルド
「さて、マルー様、
うかがいましょうか。▽
こうして助かったから
良い様なものの、
何故お一人で敵陣へ?▽
マルー
「ごめんなさい……だって……▽
こないだ町へ出た時、
人が噂してたんだ。▽
アヴェに捕らわれた
法皇府の修道女達がまだ生きてる、
って……▽
シグルド
「明らかに敵のまいたデマですね。
貴方を誘い出す為の。▽
メイソン
「まあまあ、そう厳しくされずとも…▽
法皇府ニサンは、マルー様のお里。
心情としては、
いた仕方ありますまい。▽
バルト
「それで……
一人で助け出せると思ったのか!
このバカが!!▽
マルー
「思ったんだよ! 悪かったな!!▽
でも……▽
マルー
「でも……▽
本当はおばあちゃんもママも、
とっくに処刑されてた……▽
シグルド
「マルー様……▽
メイソン
「さてさて、何はともあれ、
こうしてマルー様は無事でおられる。
それで、よかったではありませんか。▽
この幸運に恵まれているうちに
マルー様をニサンに
無事にお送りいたしましょう。
つもるお話はそれから、という事で。▽
どれ、私はマルー様の
お部屋の用意でもしてきます。
マルー様、お手数ですが、
ご足労願えますかな?▽
バルト
「マルー!!▽
バルト
「次からはちゃんと云え!!
俺達が出てやるから!▽
マルー
「うん……そうする。▽
シグルド
「マルー様も随分無理をしておいでだ。
若。あなたが、気遣ってあげねば。▽
バルト
「マルーのやつ、こんなとこに
変なぬいぐるみ置きやがって!
ブリッジに入れないじゃねぇか。▽
変じゃないでチュ!
バルト
「コラッ、フェイ!!
変な声出すんじゃねぇ!▽
フェイ
「えっ、俺、
なにも言ってないぜ?▽
バルト
「……。
なんだか気味悪いな……。▽
マルーに言って
どけてもらおう。▽
なんだか生温かい……。▽
▼チュチュを調べる前
マルー
「乙女の部屋にノックも無しに
入ってくるもんじゃないよ!▽
バルト
「おい、マルー!
ブリッジの前の変なヌイグルミ
どかしとけよ!▽
邪魔でしょうがねぇ。▽
マルー
「“変なヌイグルミ”じゃないよ!
ちゃんと名前があるんだからね!
名前はね……▽
マルー
「名前はチュチュって
言うんだ!▽
マルー
「でも、おっかしぃなぁ。
さっきまでそこに
置いてあったんだけど……。▽
はじめまチュて!!
わたチュはチュチュと
いいまチュ!!▽
アヴェで一目見た時から……
フェイ、あんたに
ホレたっチュ!!
どこまでもついていくでチュ!!▽
キャ、
コクハクしチャッた
でチュ!!
バルト
「ヌイグルミかと思ってたら
生き物だったのか!
なんか変だと思ったぜ!▽
マルー
「妙にナマあたたかいと
思ったんだ!▽
フェイ
「なっ、何だよ!▽
バルト
「ひゅーひゅー、お似合いだぜ、
フェイ!!▽
フェイ
「うるせぇ!!▽
バルト
「よしよし、
艦長の俺が許可する!▽
チュチュ
「やったでチュ〜!▽
フェイ
「……、
勝手にしろ!▽
バルト
「ハッハッハ!
お邪魔みてぇだから
外で待ってるぜぇ!▽
マルー
「……。▽
マルー
「お城ではありがとね。
大武会で大暴れしたんだって?
若が自慢してたよ、マブダチだって。▽
フェイ
「……。
そ、そうか?▽
マルー
「ダメだなぁ、ボク。
若の助けになりたいのに、
また借り作っちゃったよ。▽
マルー
「フェイさ、若の背中、
見た事ある? むごいんだよ、
背中一面にキズ跡があって。▽
あれね、昔、二人して
シャーカーンに捕まってた時に
ボクのかわりに
ぶたれてくれて……。▽
マルー
「その時にボク、若の子分に
なろうって決めたんだ……!▽
でも守られてばっかなんだよなぁ、
いつも……。▽
フェイ
「……。▽
マルー
「あっ、ごめんごめん、
とにかく助けてくれてサンキュ!▽
マルー
「サンキュ、フェイ!!▽
▼クモを持ってる
チュチュ
「あっ!
おいしそうな
クモでチュね。▽
パクパク、ムシャムシャ。▽
チュチュ
「プレゼントとは乙女心を
くすぐりまチュね!
おかえしでチュ!▽
“エーテルパワー”を手に入れた
メイソン
「ううっ、マルー様がニサンに
お戻りになられるとは……。
思えば王都脱出は二度目ですな。▽
まだ小さなお二人を連れ出した夜を
ずいぶん昔に感じます。▽
バルト
「ついでにこの艦まで
盗み出したんだからダイタンだよな。
王国の主力兵器だったんだぜ?▽
メイソン
「は、シグルド様の手柄かと。
お若いのにたいしたものです。▽
それにユグドラシルは亡き先王が
こよなく愛された、若にとって
形見ともいえる艦。▽
バルト
「なんか、俺の人生って奴に
頼りっぱなしなんじゃないか?▽
元は俺付きの騎士だっても、
今の俺はただの海賊のガキなのに!▽
メイソン
「いずれは若も立派な主に
なられますよ。▽
バルト
「いいかげんヒヨッコから
成長しなきゃカッコつかねぇなぁ。
でなきゃあいつに勝てゃしない。▽
メイソン
「……。▽
シグルド
「若、マルー様のお話によると
ゲブラーに少々やっかいな人物が
いるようです。▽
バルト
「何者なんだそいつは?▽
シグルド
「カーラン・ラムサス。
神聖ソラリス帝室特設外務庁……
つまり、ゲブラーの総司令官です。▽
ゲブラーの目的がアヴェ周辺の発掘
だけであるとは思えません。▽
バルト
「碧玉が目的じゃないってのか?▽
シグルド
「それだけであるならば、
あれほどの男が
わざわざ来る必要がない。▽
若、今回のは意外に
面倒なようです……。▽
フェイ
「先生はまだ来てないのか?▽
……。▽
シグルド
「ヒュ、いや、やつなら
心配ない。
じき合流するだろう。▽
シグルド
「ニサンには秘密通路から入る。
砂漠に一本だけ木が立っているのが
目印だ。▽
シグルド
「……。
そうかそれで地上に……。
よかろう、お前のことは分かった。▽
しかしカーラン・ラムサス……、
アヴェにあいつが着任したのは
厄介の極みだ。▽
シタン
「余程本国に特殊な事情が
あったのでしょう。▽
シグルド
「ああ……恐らくはな。▽
シタン
「勝ち目がない、
とは言い切れません。▽
かつて
指揮官養成学校<ユーゲント>で
エレメンツと呼ばれた貴方と私が
こうしてこちらにいるのですから。▽
シグルド
「だといいのだがな。▽
シタン
「ところで彼女は未だ……?▽
シグルド
「フェイ君の話では、
カールの側に女性の副官が
いたということだ。▽
インディゴブルーの目と髪をした
女性だったと言っていたから、
恐らくは彼女だな……。▽
シタン
「ということはかつてのエレメンツ
全員がこの地にいる訳ですね。▽
シグルド
「そうなるな……。▽
シグルド
「ヒュウガ。
俺は……正直言って彼女が恐い。▽
カールを影で支え、
誰彼の別無く優しく振る舞う
彼女の姿勢は良く知っている。▽
だがな、俺は彼女に何か
得体の知れぬ恐怖を
感じることがあったんだ。▽
カールがこの地にいることよりも
むしろそちらの方が気にかかる。▽
シタン
「まさか……。
彼女に限ってそんなことは……。▽
シグルド
「ああ、俺もそう思いたい。
だが昔から俺のカンは
良く当たるだろう?▽
シタン
「確かに……。▽
シタン
「ところで、若くんには……?▽
シグルド
「ああ、まだ話していない。▽
ソラリスの目的がなんなのか、
確証が得られない以上は余計な
心配をさせたくない。
いずれは知らねばならぬことだがな。▽
時にヒュウガ、
お前は何かつかんでないのか?▽
シタン
「いえ、私も詳しくは……。
中枢部に入る前に
あそこを出ましたから……。▽
(フェイ!!)
フェイ
(なんだ、バルトか。
おどかすなよ……)▽
バルト
(すまん、すまん。▽
しっかし、どうやら
うちのシグとおまえの先生は
知り合いらしいな。▽
シグの奴……
ずいぶん俺の知らない部分が
あるんだな)▽
フェイ
(先生、いつの間に
戻ったんだ……?)▽
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