台詞集

森をぬけて、王国アヴェ領土へ




フェイ
「エリィは行ったのかい?▽

シタン
「気付いていたんですか?▽

フェイ
「途中からだけどね。
 聞いていたんだ、二人の話。▽

シタン
「…………▽

フェイ
「エリィは……
 やっぱり、そうなのか?▽

シタン
「フェイ、彼女は……▽

フェイ
「わかっているよ。
 エリィには何の責任も無い。▽
 村があんなことになったのは
 俺の責任だ。▽
 それを……俺は自分の感情を
 ぶちまけて……エリィを
 追い込んでしまってたんだな。
 謝るのは俺の方さ。▽

シタン
「フェイ、
 自分を責めてはいけない。
 貴方にだって責任はないのですよ。▽
 村を守ろうとしていたのですから。▽

フェイ
「ありがとう先生。
 ところで……村のみんなは?▽

シタン
「彼等のことなら妻に任せてあるので
 何の心配もいりません。▽
 それに妻には早々に村を離れ、
 ある場所へ行くようにも言って
 あります。▽
 そこならば当分安全に暮らせる
 はずです。
 今は自分のことだけ考えましょう。▽

フェイ
「ああ。▽

シタン
「さて、これからどうしますか?
 とりあえず森を出て砂漠の町
 ダジルにでも行ってみましょうか。▽
 アヴェやキスレブの動きが何かしら
 つかめるかもしれませんし、
 故障したヴェルトールのパーツも
 調達しなくてはね。▽
 それにあの騒ぎではアヴェ本国も
 いずれは黙っていないでしょう。▽


?

フェイ
「あれは……?▽

シタン
「あれは……どうやらアヴェの
 空中戦艦のようですね。▽

フェイ
「空中戦艦?
 アヴェにそんなものがあるなんて
 聞いたことないぞ。▽

シタン
「もちろんそんな代物はアヴェには
 ありませんよ。▽
 おそらくアヴェに駐留する
 ゲブラーのものでしょう。▽

フェイ
「ゲブラー?▽

シタン
「神聖ソラリス帝室特設外務庁……
 通称ゲブラー。フェイも
 聞いたことぐらいはあるでしょう?▽
 アヴェの軍政に対して大規模な
 軍事援助をした組織のことを。
 それがゲブラーです。▽
 彼等がイグニスに現れたのは
 ほんの数ヵ月前。▽
 キスレブ帝国によって劣勢に
 追いこまれていたアヴェは
 彼等の助力を得て戦況を五分にまで
 回復させた。▽
 そして現在着々とその領有を拡げ、
 そこに埋没している遺跡資源を
 獲得しているんです。▽

フェイ
「爺さん達が話しているのを
 聞いたことはあるけど……!
 もしかしてエリィは!?▽

シタン
「多分そうでしょう。
 彼等は卓絶した科学力と軍事力を
 持った組織。▽
 うわさでは彼等も遺跡資源を
 獲得する為に世界規模で
 活動しているということです。▽
 それにしても、まさかあれほどの
 船を投入してくるとは……。
 これは国境付近の小競り合いだけ
 では済まされなくなってきたな。▽

フェイ
「じゃあ、あれはキスレブとの戦闘?▽

シタン
「ええ、アヴェ領の北端で新たな
 遺跡が見つかったんです。▽
 約五百年前に建てられた
 神殿らしき建造物の下にね。▽
 ところが三週間程前にキスレブに
 その遺跡を制圧されてしまった。
 おそらくはそれをめぐっての
 争奪戦でしょう。▽



    

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