台詞集

つかの間の平穏、山頂の家にて




フェイ
「どこにいるんだ、
 先生?▽

フェイ
「な、なんだ、
 いったい?▽

あーっ、ダメだ、ダメだ、これじゃ!
どうして、こんな粗悪なパーツ、
使うかなあ!?
こんなだから、連中の介入を……▽

フェイ
「先生!!
 そんなとこにいたのか。▽

「やあ、フェイじゃないですか!
 いらっしゃい。▽

フェイ
「大丈夫かい、先生?
 そんなとこで、
 なにやってるんだ?▽

「ちょっとこのランドクラブを
 改造してやろうと思いましてね。▽
 なに、あのくらいの爆発じゃ
 どうってことありませんよ。
 いつものことですからね、
 ハハハ……!▽

シタン
「すこし待っててもらえますか?
 もうちょっとで、ひとくぎり
 つきますから。▽
 そうそう、物置のなかに
 面白い物がありますよ。
 よかったら、見てごらんなさい。▽

フェイ
「わかったよ、先生。
 それじゃ、さっさと頼むよ。▽
 もたもたしてたら、日が
 暮れちまうからさ。▽


フェイ
「先生の言ってた面白いのって、
 こいつか?
 どれどれ、どうなってんだ。▽

わっ!?

フェイ
「な、なんだ……、
 こりゃ……?▽

フェイ
「この曲は……?
 なんだか……、どこかで聞いたことが
 あるような気がするけど……。▽

どうです?
わるくないでしょう?▽

フェイ
「先生……。▽

シタン
「やあ、フェイ。
 すみませんね、
 待たせてしまって。▽

シタン
「音楽というのは
 ふしぎなものですね……。▽
 時に人の思いもよらぬものまで
 よびさましてしまう。
 忘れかけていた、さまざまな
 想い、感情、もちえぬ記憶……。▽
 聞く者がそれを望もうと
 望むまいと、ね……。▽

フェイ
「先生、これは……?▽

シタン
「昔の遺跡から発掘されたものです。
 まだ修理してる最中ですが、
 一種の音響装置のようですね。▽

シタン
「この曲を聞いて時にはげまされ、
 時に泣いたりしていたのでしょう。
 遠い昔の人たちも、きっと……。▽

フェイ
「………。▽

シタン
「ところで、
 今日はどうかしましたか?▽

フェイ
「ああ、そうだ。
 アルルに、カメラなんかを
 借りてきて欲しいって頼まれたんだ。▽

シタン
「そういえば明日でしたっけ、
 ティモシーとアルルの結婚式は……。▽

シタン
「わかりました、
 用意しましょう。▽

シタン
「じきに夕食の支度も
 できると思いますよ。
 どうです、いっしょに?▽

フェイ
「ラッキー!
 それじゃ、ごちそうに
 なってこうかな。▽

シタン
「私はまだ後かたづけがあるので、
 家でミドリの相手でも
 してやっていてもらえませんか?▽

フェイ
「オッケー。
 べつに急がなくてもいいよ、
 先生。▽
 料理ができたら、
 先に食わせて
 もらってるからさ!▽

シタン
「ハハハ。
 どうぞ、遠慮なく。▽
 ただし、ユイの料理で
 お腹をこわしても、
 私は責任はとりませんよ。▽

フェイ
「ねえ、先生……
 この曲を聞いてると、
 ふしぎな感じがしてくるよ。▽
 なんだか、胸の奥の方が
 ほっとあったかくなって
 くるような……。▽

シタン
「それはきっとあなたのなかで、
 この曲が好きだった、遠い昔の
 だれかが生きているからですよ……。▽

フェイ
「………。▽

シタン
「もう明日か、
 ティモシーたちの結婚式は……。▽
 このまま何事もなく
 くらして行ければ、それで
 よいのかも知れないな……。
 人の子として……。▽

シタン
「さて、と。それじゃ、
 ジャイロの調整だけでも
 すませておきますか……。▽

シタン
「むっ……!?

シタン
「こ、これは……
 まさか……、予兆なのか……?▽

シタン
「………。
 はじまると言うのか……?▽


フェイ
「ふーっ!
 食った、食った!▽

フェイ
「やっぱりうまいや、
 ユイさんの料理は!▽

フェイ
「ユイさん、どうも
 ごちそうさま!▽

ユイ
「どういたしまして。
 私の料理でよければ、
 いつでもどうぞ。▽


▼鳥のタマゴを渡した

ユイ
「それに今夜の親子パンは、
 フェイがとってきてくれた
 栄養満点のタマゴのおかげよ。▽

体重がすこうし増えたが、
かわいそうなことしたかな……
という気もした。ちょっとだけ。▽


シタン
「必要な機材は、明日の朝、
 私が責任もって村まで
 とどけますから、ご心配なく。▽
 デリケートな機材を
 あなたにまかせるには、正直
 かなりの勇気がいりますからね。▽

フェイ
「………。
 どこかで聞いたセリフだな。▽

フェイ
「まあ、いいや。
 それじゃ、また明日、先生。
 おやすみなさい、ユイさん、ミドリ。▽

ユイ
「おやすみなさい。
 明日の結婚式が楽しみね。▽

ミドリ
「………。▽

フェイ
「それじゃ、おやすみなさい、先生。▽

シタン
「ええ、おやすみなさい。▽

シタン
「あ、フェイ!
 くれぐれも気をつけて……。▽

シタン
「ああ、その……
 暗いですから、夜道は……。▽

フェイ
「どうしたんだ、先生?
 なんでもないさ、このくらい!
 それじゃ、また明日。▽


!?

フェイ
「あれは……?


フェイ
「巨人……?▽

フェイ!!

フェイ
「先生っ!
 ラハン村の方へ飛行物体が!!▽

シタン
「あなたも見ましたか。
 機影からして、隣国キスレブの
 ギア集団ではないかと。▽

フェイ
「あれが……
 ギア……。▽

シタン
「!!
 いけないっ、
 ラハン村の方ですよっ!▽

フェイ
「さっきのかっ!?▽

シタン
「急ぎましょう!▽

フェイ
「ああっ!▽



    

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