台詞集
大海原のタムズ、海の男の心意気
フェイ
「エリィ!
おいエリィ!
起きろよ!▽
エリィ
「おはよう、
フェイ。
早いのね。▽
フェイ
「何寝ぼけたこと
言ってんだよ。
あれ見ろ! あれ!!▽
エリィ
「え?▽
驚いたよ。
まさか、こんな大海原で
漂流している人間がいるとはね。▽
しかも2体のギアと
一緒に、とは聞いた事もない。▽
エリィ
「あ、ありがとう。
助けてくれて……▽
礼なら艦長に言うといい。
海で漂流してる君たちを
助ける指示を出したのは、
我がタムズの艦長だ。▽
フェイ
「タムズ?
艦長……?▽
海上都市タムズ。
それが今君たちのいる
場所の名前だよ。▽
そしてこの船の艦長は
変わった男でね。▽
まあ、会ってみるといい。
もちろん、悪い人間
ではないよ。▽
エリィ
「あの……
私たちのギアは?▽
ああ、心配しなくていい。
物資搬入口からタムズ内部の
ドックに搬入しておいた。▽
海水が入りこんでいたので
修理には時間がかかるかも
しれないが。▽
フェイ
「修理……してくれるのか?▽
親切すぎて怪しいぐらいに
思っているのかい?▽
無理もないかな。でも、
そういう人なのだから
仕方がないよ、艦長は……▽
さて、そろそろ僕は
行かせてもらうよ。▽
そんなに暇な身分でも
ないのでね。▽
ゆっくり船内でも見ながら、
ブリッジに来るといい。▽
艦長はきっと君たちに
会いたがっていると思うよ。▽
では……▽
エリィ
「フェイ、
どうしたの?▽
フェイ
「あいつ、どこかで
見たことがある気が……
まあ、いいか。▽
艦長
「お、おめえらは、
ギアと一緒に漂流してた
酔狂モン共だな。▽
フェイ
「別に好きで漂流してた
わけじゃ……▽
艦長
「がははは。まあ、そう
気を悪くするもんじゃねぇ。▽
海からの物資引き上げを
生業とする俺たちにゃ、
海から得られたものは
すべてお宝さ。▽
そう、お前らも、
大事な大事なお宝さ。
丁重に丁重に扱わねえとな。▽
エリィ
「あの……助けて頂いて、
感謝しています。▽
艦長
「おう、きれいな姉ちゃんだな。
そんな心配な顔すんない。▽
別に、つったもんだから
焼いて食おうって訳じゃねえや。
おめえらのギアもピッカピカにして
返してやらあ。▽
エリィ
「どうしてそんなに
親切にして下さるんですか?▽
艦長
「それはな……▽
俺が!▽
海の!▽
男だからだ!▽
……
……
艦長
「がっはっはっは……▽
艦長
「おう、そうだ腹減ってんだろ。
たらふく食わしてやらあ。▽
艦長
「ハーーーーーンス!
俺は客人をもてなすぞ。
後は任せた。▽
ハンス
「了解しました、艦長。
あまり度を越されぬように。▽
艦長
「わかってらあ、しかし
どうしておめえだけ
そんなに冷めてるかねぇ。▽
ハンス
「艦長や他のみんなが
いい加減すぎるんですよ。▽
艦長
「へっ、わかったよ。▽
艦長
「先に行って準備
させてくらあ。▽
フェイ
「何だ?
あいつは……▽
エリィ
「悪い人では……
なさそうだけど。▽
艦長
「おう、遅かったじゃねえか。
っても、まだ完全に
準備できてねえけどもよ。▽
艦長
「おおい、まだかよ。
お客人を待たせるんじゃねぇぞ。▽
艦長
「悪ぃな。
こんな所でよ。
座るところもあまりねえ。▽
艦長
「だがよ、
ここからの眺めは最高だろ?
タムズ自慢のビアホールさ。▽
ブリッジからすぐビアホール
なんざ、ふざけたつくりだと
思うかもしれねえが、俺は
これでいいと思ってんのさ。▽
酒もうまく飲めねぇ人生なんざ
波に飲まれて消えちまえってね。
……ま、ここのおかげで
飲んだくれだらけだがな。▽
フェイ
「いつも、こんな風に
海を回遊してるのか?▽
艦長
「ああ、普段はな。
お前らをつりあげた
クレーンがあるだろ?▽
あれやギアを使って、
海からお宝を引き上げるのさ。
サルベージって俺たちゃ
呼んでる。▽
だが、最近はとんとお宝も
減ってきてな……
ま、それもこれまでよ。▽
大仕事が入ったのさ。
ま、依頼された仕事だがな。▽
エリィ
「大仕事?▽
艦長
「ああ、『教会』からの仕事でな、
今度『教会』が、大サルベージ計画を
起こすのさ。▽
詳しくは俺も知らねえがな。
何でもすげえお宝が眠っている
らしいぜ。▽
フェイ
「『教会』がなぜ
そんなことまで……?▽
艦長
「さあな。しかし、『教会』には
日頃から商売相手としても世話に
なってるからな。▽
ま、そうじゃなくてもこんな話
断るなんざサルベージャーの
風上にもおけねえってもんだ。▽
艦長
「お、ようやく準備も
できたようだぜ。
メシだ、メシ。▽
艦影捕捉。
……捜索対象ではないわね。▽
この型は……アヴェの海賊組織の
ユグドラシルとかいう艦と
一致するわ。▽
ドミニア
「ユグドラシル?
先の戦闘で沈めたはずでは
なかったのか?▽
撃沈の記録はされていないわ。
こちらも例の赤いギアの
攻撃で壊滅状態だったんだから。▽
ドミニア
「と、いうことは、
沈まなかった可能性も
ある訳か……。▽
データによれば、
たしかユグドラシルは
あのギアの母艦だったな?▽
ちょっと待って……
ええ、その通りよ。▽
ドミニア
「ならば丁度いい。
コントロールをこちらに
まわしてくれ。▽
丁度いいって
どうする気?▽
ドミニア
「無論沈める。
二度も閣下の手を
わずらわせることはない。▽
待ってよ。閣下からの指令は
消えた空中戦艦の捜索でしょ?
任務外のことを容認する訳には
いかないわ。▽
それにそろそろどこかで
補給しないと。
燃料も少ないんだし。▽
ドミニア
「これだけあれば十分。
やってみせるさ。▽
もう、一度言い出したら
聞かないんだから!▽
それと、水の中は陸の上の
ように簡単にはいかないの。
わかっているわね?▽
ドミニア
「当然だ。すまんな、
ケルビナ。▽
エリィ
「いくら食べてなかったからって
よくそんなに次から次へとお腹に
入るわね?▽
艦長
「がっはっはっはっは……
いいじゃねえか、
いいじゃねえか。▽
気に入ったぜぇ、
その食いっぷり。
だてに漂流はしてねえな。
そう……▽
男は!▽
度胸と!▽
食い意地だ!▽
……
……
艦長
「がっはっはっは……▽
エリィ
「?
今、揺れなかった?▽
フェイ
「気のせいだろ。▽
エリィ
「やっぱり!▽
艦長、副長が
お呼びですぜ。▽
艦長
「おう、わかった。
今行く。▽
艦長
「どうやら何かあったみてえだ。
すまねえが俺は艦橋に
戻ることにすらあ。▽
艦長
「ま、おめえらはゆっくり
してってくれや。▽
フェイ
「なあ、エリィ、
水柱か? あれ。▽
エリィ
「私には遠くてよく見えないけど。
でも、だとすると……戦闘?▽
フェイ
「俺達も艦橋に行ってみるか。▽
エリィ
「ええ。▽
艦長
「このタムズのそばでドンパチ
やらかすたあ、いい度胸じゃねえか。
海の男の血が騒いでくらあ。▽
艦長
「なあハンス、
もう大砲も長い間
ぶっ放してねえや。▽
ここいらで俺たちも
ケンカに乗っかる、
ってのはどうだ?▽
ハンス
「冗談でしょう?
敵も味方もない戦闘に
何でタムズが加わるんです?▽
それに大砲なんて、
艦長が酔狂で付けただけの
役立たずのシロモノじゃ
ないですか。▽
艦長
「ちっ。全くてめえって奴ぁ
海の男のロマンってモンが……▽
フェイ
「いったい、
どうしたんだ?▽
艦長
「どうやら潜水艦が
襲われてるみてえだな。▽
フェイ
「潜水艦?▽
フェイ
「あ、あれは………▽
フェイ
「!
この船は!?▽
エリィ
「何?
どうしたの?▽
フェイ
「こいつは、
ユグドラシルじゃないか!▽
エリィ
「それって
バルトさんの?▽
フェイ
「ああ。
そうか、あいつ、
生きてたんだ!▽
よしっ!
こうしちゃいられない!
行くぞ!▽
エリィ
「行くって
どこへ?▽
フェイ
「決まってるだろ?
助けにさ。▽
エリィ
「ギアもないのに?▽
フェイ
「あ……▽
艦長
「まあ、待ちな。▽
艦長
「おう、地下ドック!
こちらブリッジだ。
お客人のギアはどうなってる?▽
もう少しで
修理も完了しやす。▽
艦長
「2分だ。▽
は?▽
艦長
「2分で終わらせろい!
それで物資搬入口を通して
甲板へ搬出!▽
へ、へいっ!▽
艦長
「よーし、おめえらのギアは
甲板に運ばせる。とっとと
行って暴れてきな。▽
それと装備が不安なら、
物資搬入口のショップで
新しい装備も買って
いった方がいいぞ。▽
ハンス
「何言ってるんですか、
艦長!!▽
この大事な時期に
戦闘に巻き込まれて
被弾でもしたら……▽
艦長
「うるせえ!!
お客人が友人を助けるために
戦うってんだ。▽
それを邪魔するようなマネが
できるわけねぇだろうが!
そんなことをしたら海の男の
名がすたるってもんだ!!▽
ハンス
「……分かりました。
けど、タムズとしては決して戦闘に
参加はしませんよ。▽
フェイ
「ありがとう。
それで十分だよ。▽
艦長
「甲板に行って待ってな
そっちに運ばせるからよお。▽
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