台詞集

漂流 星空の海にただよえば




エリィ
「やっぱり……ね。
 どうも不自然な浮き方を
 してると思ったら……▽
 でもそれが分かったところで
 取り出す術はない……か。
 足下にあるっていうのに、水と
 厚い壁で覆われてるなんて……▽

このヤロー!

待ちやがれ!

エリィ
「おそらく、ヴェルトールと
 ヴィエルジェ、ね。▽
 こんな所まで一緒なんて私たち
 幸運なんだか不運なんだか……
 ま、役に立たないんだから、
 どうしようもないけど。▽

エリィ
「どうやら私達のギアがこの下に格納
 されているみたいよ、フェイ
 でも結局手が出せないけど……▽
 ……何してるの?
 フェイ。▽

フェイ
「何してるの……って、見れば
 わかるだろ。魚を捕まえようと
 してるんじゃないか。▽
 さっきからまるで俺のことを
 馬鹿にしたように目の前を
 ピョンピョンと……▽

フェイ
「いたな!
 この野郎!!▽

エリィ
「ね、ねぇ、まさか
 それ捕まえて食べるなんて
 言わないわよね。▽

フェイ
「食べなきゃ死んじまうだろ。
 ……………よおし!!
 捕まえたぞ!!▽

エリィ
「じょ、冗談よね。
 お腹、こわすわよ。▽

フェイ
「食わないのか?
 ええと、何か焼くものが……▽

…………▽

エリィ
「ね、ねぇ、やめなさいよ。
 死んでも知らないから。▽

フェイ
「大丈夫だって。
 腹のなかに入れば皆一緒さ。▽

エリィ
「ホントに知らないわよ……
 …………フェイ!!▽

フェイ
「どうした!?
 魚が逃げ出したか?▽

フェイ
「なんだ、いるじゃないか……
 ……あれは!▽


フェイ
「あれは……砂漠で
 見た奴だ。あの時よりも
 かなり高く飛んでるけど。▽

エリィ
「シェバト……ね。
 普通はあの位の高度で
 飛行してるわ。▽

フェイ
「シェバト……
 どこかで……
 そうだ! あの妙な仮面の男!▽
 親父が武官をしてたって……。
 あの円盤が、仮面の男や先生の
 言っていた、親父とおふくろの
 いた国だって言うのか?▽

エリィ
「そうなの?
 それは私には分からないけど……▽
 ソラリスの管理の外にある国。
 ソラリスと同じように障壁が働いて
 普通では捉えることのできない国。
 それがシェバトなの。▽

フェイ
「あんな高い所をいつも
 飛んでるのが、国、なのか?▽

エリィ
「ええ、驚くのも無理ないわよね。
 普段はアクヴィと呼ばれる
 エリアを中心に移動してるもの。▽
 おそらくあなたが見た時は、
 何か特別の目的があったんじゃ
 ないかしら。それでおそらく
 低空飛行を……。▽

フェイ
「シェバト……


……。▽

イテェ……。▽

バルト
「やっぱバルトミサイルは
 まずかったか……。▽
 先生たちは救出できたけど……。
 フェイとエリィは
 どうなったんだろう……。▽

バルト
「きっと……、
 きっとどこかで生きてるよな。
 そして、また……。▽

バルト
「くそっ!
 潮風ってのは目に染みるな……。
 これが海ってやつか……。▽

バルト
「とりあえず、ちゃんと
 あの二人に謝んなくちゃな。▽


シグルド
「若、あの二人にはちゃんと
 謝るべきです。▽


メイソン
「あっ、若!
 もっとこの部屋へ来てですな、
 王子としての教育を
 しっかりとなさらねばこの爺、
 教育係として父上であられる先王
 エドバルト4世に会わす顔が
 ありませぬ。
 全く、このような小言を言っても
 まるで聞いておらぬのですからな。
 先王は平和を好まれる
 心の優しいお方でした……。
 それなのに若と来ては
 ミサイルに自分の名前をつけて
 おまけにそれを未確認の飛行機に
 命中させて、
 もっと悪いことに
 そこには親友であられる
 フェイ様たちが
 のっておられた……。▽

メイソン
「とにかくシタン様と
 リコ様には謝るのですぞ!!▽
 あの二人はギア格納庫の方へ
 行かれたようですが……。▽


▼マルーの部屋

バルト
「ここはやめとくか……。▽


シタン
「あ、若くん。
 何か用ですか?▽

バルト
「え、えっと……、
 ゴリアテを撃ち落としちまったのは
 マジで……▽

シタン
「ああ、そのことですか。
 いや、仕方無かったと思いますよ。▽
 でも、早とちりは
 あなたの悪いくせですよ。
 王たるものは常に冷静で
 なくてはなりません。▽

(爺と同じ事言ってら)▽

バルト
「あぁ、分かってるって。
 ところでさ、先生に聞きたいことが
 あんだけど……。▽

シタン
「ん?
 珍しいですね。▽

バルト
「実は、今俺たちがのってる
 ユグドラシルの同型艦の
 ことなんだ。▽
 昔、親父が
 キスレブとの和平が進んだから
 廃艦にした、って言ってたから
 存在は知ってたんだけど。▽

シタン
「ふむ。
 で、何が疑問なのですか?▽

バルト
「この艦についてた紋章さ。
 我が王家の紋章じゃねぇんだ。
 見てくれよ。▽

シタン
「これは……。▽

バルト
「やっぱ知ってんのか?
 一体どこの紋章だ?▽

シタン
「確実なことは言えませんが
 シェバトの紋章に似てますね。▽

バルト
「シェバト?
 一体どういうことだ?▽

シタン
「もしかするとユグドラシルは
 あなたのお父上が作られたのでは
 ないのかもしれませんね。▽
 当時の技術力では解明できない
 ポテンシャルを秘めてますから。
 お父上はその力を恐れて封印されて
 しまわれたのかも。▽

バルト
「う〜ん、なるほど。
 こいつはもともと俺たちの
 もんじゃないかもしれないのか。▽
 だったら会ってみてぇな、
 こんなすげぇものを作った奴等に。▽

シタン
「意外に近くに
 いるかもしれませんよ……。▽

バルト
「ん、なんか言った?▽


▼先にシタンと話す

シタン
「いえ、なんでもないです。
 それよりリコには
 謝っといた方がいいですよ。▽
 そのタンコブだけでは
 済まされないかもしれませんが。▽

バルト
「ああ。▽


シタン
「リコなら
 自分のギアを見てましたよ。▽


▼後にシタンと話す

シタン
「いえ、フェイたちは
 元気かなって。▽

バルト
「……。
 すまん、俺のせいで。▽

シタン
「い、いえ、
 そんなつもりで言ったのでは……。▽
 大丈夫です、
 彼らはちゃんと
 生きてますよ。▽

バルト
「全然根拠がなさそうだけど
 先生が嘘でもそう言ってくれると
 助かるよ。▽


バルト
「な、なぁ……。▽

バルト
「おい?▽

……。

バルト
「シカトすんじゃねぇよ!!
 わざわざ謝りに来て
 やったんじゃねぇか!▽

リコ
「……。
 なんだ、さっきからゴチャゴチャと
 うるせぇな。▽
 さっきのでケリつけたつもりだ、
 俺は。
 昔の話をグダグダするのは
 好きじゃねぇんだ。▽

……。▽

リコ
「それよりな、俺が気になってんのは
 あそこの2体のギアだ。
 お前ら何者だ?▽
 あんなチューンでよく動かせるな。
 俺とフェイぐらいだと
 思ってたぜ、
 あんなのを動かせるのは……。▽

バルト
「さすがバトリングチャンプ、
 いや元チャンプ……、か?▽
 恐れ入ったぜ、
 一発であのギアの性能を
 見抜くとはな。▽

リコ
「やっぱ暗い監獄の中だけじゃ
 この世はわかんねぇか。
 こいつぁ、おもしれぇ。▽
 このままトンズラしちまおうと
 思ったが気が変った。
 便乗させてもらうぜ、
 海賊の親分。▽

バルト
「ああ、いいだろう……。▽


リコ
「シタンなら
 ギアショップにいたぜ。▽


また……さっきより
流されたみたい。


……流されっ放し……か。
今の俺みたいだな。


え?


結局俺は状況に流されて
ふらふらと行動している
だけなのかもな。


そんな……
そんなことないでしょ?

アヴェでバルトさん達に
協力してあげてたじゃない。

キスレブのことにしたって、
あんなに必死に守ろう、
助けようって。

私の事だって何度も
気遣ってくれて。


いや……
やっぱだめだよ、俺は。


どうして?


きっと心から協力したい
なんて思っちゃいないんだ。

誰かに必要とされたい、
何かをしてあげれば……

そうすれば、自分の居場所が
出来るって、いままで
行動してきた気がする……。

そうやって癒されている
自分がいるんだ。

たしかにそれはゼロじゃあない。
だけど、一でもないんだよ。

そんな風に流されて
行動しているうちに
エリィと出会って、
今は海の上。

すまない……。
巻きこんでしまって。


気にしないで。

私ね、考えてみたの。

何で今自分はここに
居るんだろう。

あのまま戻っても良かった。

それなのに、どうして
戻らなかったんだろう……って。

それは多分、
あなたが何もしないより、
何かしている方がいいって
言ったから。

だから私も、
何かしてみようって気持ちに
なれたんだと思う。

一で無くてもいいじゃない。
たとえそれがごくわずかでも、
何度もくり返せば
一になるでしょ?

それは……
ゼロじゃないもの。


そうだな……
ごめん……。

フェイ
「助かったら……戻るのか?▽

エリィ
「原隊への復帰はしないと思う。
 今はいたくないって気持ち強いし……▽
 それに、軍にいなくても、
 きっと私にも何か出来ること
 あるはずだから。
 だから国には戻ろうと思うの。▽

フェイ
「大丈夫なのか?
 軍の方は。▽

エリィ
「別に表だって
 裏切った訳じゃないから。▽
 多分作戦行動中に
 行方不明ってことで
 処理されていると思う。
 大丈夫よ。▽

フェイ
「そうか。エリィだけでも
 助かるといいな。きっと
 やるべきことが見つけられるよ。▽

エリィ
「癒されてるって……
 言ったよね?▽

フェイ
「ああ。▽

エリィ
「思い詰める事ないと思う。
 誰だってみんなそうやって、
 お互い見返りが欲しいから、▽
 自分の中の何かを
 他人に分け与えているんだよ。▽
 ……私だってそう。
 さっきの非常食、
 無理して食べてくれたでしょ?▽


うげーっ!▽

エリィ
「ね、ねぇ……
 ちょっと、大丈夫?▽

エリィ
「だから、あんな不気味な生き物
 食べない方がいいって……。▽

フェイ
「ま、まずいのなんの。
 こんなまずい物食ったのは。
 先生の手料理以来だぜ……。▽

?▽

フェイ
「でも何とかしないと、
 本当に死んでしまうぞ。▽

エリィ
「仕方ないわね。
 もう少しとっておく
 つもりだったけれど……▽

エリィ
「これであと一日くらいだったら
 なんとかなるわ……。▽
 でも非常時のカロリー補給だけを
 追求したものだから、味の保証は
 出来ないけど。▽

フェイ
「んんん!?
 何だ?
 このボソボソしたのは?▽

エリィ
「やっぱり……
 口に合わない?▽

フェイ
「え? い、いや……
 うまいよ。うんうまい。▽
 せっかくエリィが
 分けてくれたものが
 まずい訳ないじゃないか。▽


エリィ
「さっきの非常食、無理して
 食べてくれたでしょ?▽
 自分だけ生き残ろうって
 思ったら、独り占めした方が
 いいに決まってる。▽
 でもね、無理して食べて
 くれているあなたの姿見て、
 私も癒されていたんだ。▽
 分けてあげて
 良かったなって……
 それで少し元気出たもの。▽

フェイ
「自分の為に?▽

エリィ
「そう。自分の為。
 独善的なもの。
 でもね、最初はね、それでいいのよ。▽
 そうやって少しずつ与えることの
 喜びを学んでいけば、いつか他人の
 為に自分自身の大切な部分を
 分け与えることが出来ると思うの。▽
 きっと……
 ……いつか。▽

エリィ
「あ……▽

フェイ
「?
 どうした?▽

エリィ
「ううん。何でもない。ただ、
 昔同じ様なこと、あなたに
 言った覚えがあったような……▽
 気のせいね。だってこの前
 知り合ったばかりのあなたに
 言える訳ないものね。▽

エリィ
「気のせいよね……▽



    

前へ← 台詞集TOP →次へ

メール
Copyright © 2008 SQUARE ENIX CO., LTD All Rights Reserved