台詞集

地下水道の悪夢 闇にはうもの




レオナルド
「へへへ……。
 あの野郎、今ごろまたベッドで
 おねんねだぜ。▽

ハインリヒ
「少しやりすぎじゃないのか?
 キングに見つかったら
 ただじゃすまないぜ。▽

レオナルド
「ふん。
 わかりゃしねえよ。▽
 それよりも早いとこ済ましちまおうぜ。
 今夜は妙に、ネズミどもが騒いでやがる。▽

ハインリヒ
「なんだ、おまえらしくないな……。▽
 じゃあな、そっちは頼むぜ。▽

レオナルド
「いけねえ、いけねえや……。
 首の後ろがチリチリしやがる。▽
 何か、とてつもねえヤツが
 ひそんでやがる。▽


ハインリヒ
「むっ……▽

ハインリヒ
「……なんだ?▽

ハインリヒ
「フッ……気のせいか。▽


ハインリヒ
「なにっ!!


レオナルド
「ちっ。
 出やがったな!▽


レオナルド
「なんだありゃ!!

レオナルド
「まさか……
 こんな……化け物とは……。

レオナルド
「く……
 来るな……。

レオナルド
「うわーーーーーー


フェイ
「…………。
 ここは、……医務室か?▽

シタン
「やあ、フェイ。
 目が覚めましたか……。▽

フェイ
「先生、……俺は一体?
 なぜ、ここに……?▽

シタン
「バトリング競技中に起きた
 突然の爆発……
 覚えていませんか?▽

フェイ
「……そうだ、あの爆発に俺は……
 あれで意識を……、そうか。▽

シタン
「……大規模な爆発でしたが
 機体がヴェルトールで
 あったことが幸いでした……▽
 もし他の機体だったら
 今頃どうなっていたことか……
 まあ、無事で何よりです。▽

フェイ
「……ヴェルトール
 あいつのおかげか……。▽

フェイ
「……先生。
 あれから何日経ったんだ?▽

シタン
「あの事故から
 1日しか経過していませんよ。
 ひかく的軽傷でしたからね……▽

フェイ
「そうか、……1日か。
 …………。▽

シタン
「どうかしたんですか
 フェイ……?▽

フェイ
「なにか、嫌な夢をみた……
 思い出せないけど……
 嫌な夢だったのは覚えている……▽

シタン
「夢……、ですか?▽

フェイ
「……いや、いいんだ。
 気にしないでくれ、先生。▽

シタン
「…………。▽

フェイ
「先生、バトリング再開だ。
 早いとこ、この爆弾首輪を
 外さないとな。▽

シタン
「フェイ、
 体のほうは大丈夫なんですか?
 あまり無理をしては……▽

フェイ
「そんなこと言ってられないよ。
 時間は待っちゃくれないんだ……。
 こうしてる間にも……▽

シタン
「……そうですね。
 わかりました、フェイ。▽
 私たちは
 一刻も早くここから出なければ
 ならないのですから……▽

シタン
「ですが、いきなり
 動かす訳にはいきません。
 もう少し休んで下さい……▽

フェイ
「わかったよ、先生……
 もう少……し休んで……


シタン
「…………。
(しばらくは医者と囚人……
 お互い、別々に行動しましょう)▽


受付嬢
「突然の機体トラブルで先日の
 対戦者“レオナルド・スナイパー”
 が本選参加権を拒否……。▽
 同じく、“ハインリヒ・クライブ”
 機体トラブルで本選参加権を拒否。
 結果、フェイ様は不戦勝。
 2日目の出場権を獲得しております。▽

受付嬢
「本日は、競技2日目、2戦勝利すれば
 第3戦の出場権を獲得できます。▽
 競技2日目、エントリーしますか?

→エントリーしない


→エントリーするぞ

受付嬢
「搭乗者・フェイ様の
 エントリーを確認しました。
 ……しばし、お待ちください。▽

搭乗機・ヴェルトール……
エントリーパドックに転送終了
ゲートチェック・スタンバイ。▽

搭乗者・フェイ様
パドックへお進み下さい。


受付嬢
「本日の競技最終戦、これを制すれば
 明日の第3戦・出場権獲得です。▽
 競技最終戦、エントリーしますか?


受付嬢
「本日のバトリング競技は
 すべて終了しました。
 お引き取りください……。▽


シタン
「…………。
(お疲れさまです、フェイ。
 今日はもうベッドお休みなさい)▽


受付嬢
「本日は、競技3日目、2戦勝利すれば
 決勝前戦の出場権を獲得できます。▽
 競技3日目、エントリーしますか?


受付嬢
「本日の競技最終戦、これを制すれば
 明日の決勝前戦・出場権獲得です。▽
 競技最終戦、エントリーしますか?


フェイ
「んっ?
 誰か降りてくる……
 ハマーの奴か?▽

リコ
「……久しぶりだな、小僧。▽

フェイ
「おっ、おまえは!?
 リコ、なぜ……▽

リコ
「まあ落ち着け、小僧。
 別に貴様と戦う為に
 ここに来た訳ではない……▽

フェイ
「じゃあっ、なぜ
 おまえがこんなところに来る!?
 他に理由があるとでも言うのか!▽

シタン
「何事ですか?
 仮にもここは寝室ですよ。
 もう少し静かに……▽

シタン
「誰かと思ったら
 フェイじゃないですか?
 それにバトリングのキング……▽

シタン
「なぜ、貴方のような方が
 こんな囚人宿泊施設なんかに。
 ……何か特別な用事でも?▽

リコ
「そうだ。▽
 ……バトリング緒戦の
 爆発事故の件でここに来た。▽

フェイ
「爆発事故?
 ……あの時のか。▽

シタン
「フェイが巻き込まれた
 あの競技中の爆発事故ですね。
 それが何か貴方に関係が?▽

リコ
「……済まなかった。
 あの爆発事故は
 俺の部下が仕組んだことだ。▽
 部下共は洗礼の結果がどうあれ
 何かと新参者のおまえが
 気に入らなかったらしい……▽

シタン
「それで事故に見せかけて
 フェイを……▽
 ですが、なぜ今頃になって?
 彼等が、自ら犯した罪を
 証言でもしたんですか?▽

リコ
「……あいつらはもういない。▽
 医者の先生、何も知らないのか?
 今、この帝都-D区画で
 何が起きているかを……▽

シタン
「ここの地下水道で起きた
 謎の連続殺人事件ですか?▽

リコ
「……そうだ。▽
 手練のバトラーたちが
 連続的に殺されている事件。
 その殺された犠牲者は
 すべて俺の部下……▽

リコ
「小僧……いや、フェイ。
 おまえをワナにかけ、亡き者に
 しようとした俺の部下達だ。▽

フェイ
「だからどうだっていうんだ!?
 それと俺に何の関係がある!▽

シタン
「……殺害されたバトラー達が
 フェイをワナにかけ
 殺そうとしたから……▽
 それを知ったフェイには
 彼等を殺す十分な理由がある……
 恨みによるバトラー達への報復。
 そして、“殺人”という訳ですね。▽

フェイ
「……この俺が、
 犯人だとでも言うのか?▽

リコ
「そういうことだ。
 今朝、新たな犠牲者が出た。
 これで犠牲者は五人だ!▽
 地下水道で人が死ぬのは
 別に珍しいものではない。▽
 弱ければ死ぬ、それが摂理だ!
 だが、
 立て続けに五人ものバトラーが
 殺されたのだ!▽
 今回の事件、
 前例がないだけに
 おまえを疑っていないと言えば
 嘘になるが、黒だとも思えん。▽
 おまえの無実を証明できるのは
 五人ものバトラーを殺せる
 怪物がいたとしたらの話だ。▽

リコ
「部下のこともあるんでな
 これから地下に潜ってみる。
 伝えたい事はそれだけだ……▽

フェイ
「待ってくれ、この俺も……
 この俺も一緒に行かせてくれ。
 自分の無実は自分で証明してみせる!▽

リコ
「…………おまえとか?
 ふっ、別に構わんさ……。
 だが自分の身は自分で守るんだな。▽

シタン
「あらぬ嫌疑をかけられてしまった
 以上、フェイ自身の手で
 解決するほかありませんか……。▽
 …………仕方ありませんね。
 その地下水道の件、
 私も一緒に同行させて貰いますよ。▽

リコ
「……医者の先生がか?
 どうなっても知らんぞ……▽


▼D区画を出ようとする

リコ
「待て、フェイ。
 バトリングでの決着は
 すべてが解決してからだ。▽

フェイ
「……そうだったな。
 まずは殺人事件の
 真相を究明しなきゃな……▽


おい、ちょっと……って!?
あ……あなたは、
キ、キング!!▽

リコ
「地下水道の警護ごくろう。
 これから俺が地下に潜る……
 この2人以外は誰も入れるな。▽

わかりました、キング!!▽


フェイ
「一体この中のどこにいるんだ?▽

リコ
「そいつを探すんだよ。▽
 もし、本当にそんな怪物がいる
 としたらの話だがな。▽

フェイ
「本気で俺を疑っているのか?▽

シタン
「シッ。静かに。▽

フェイ
「!? ……▽

リコ
「どうした。先生……。▽


シタン
「!? ……
 とにかく……探してみましょう。▽


▼現場を調べずに下へ降りようとする

リコ
「もう少し、この階を調べて
 みようぜ。殺人の現場が、
 あったはずだ。▽
 何か手がかりが、
 あるかもしれないぜ。▽


▼先に東の現場を調べる

フェイ
「ここは……!?▽

リコ
「どうやらここが、
 殺人の現場らしいな。▽

シタン
「…壁に何か書かれていますね……▽
 赤……
 赤い……、化け物……▽
 と、読めます。▽

シタン
「これは、ダイイングメッセージ
 ですね。▽

リコ
「つまり、死ぬ間際に書いたって
 ワケか。▽

シタン
「赤い化け物ですか……

シタン
「たいへん興味深いですね。▽

フェイ
「!? ……▽

リコ
「うへ! このゲル状の物は、
 なんだ? きったねーな……。▽


▼後に調べる

リコ
「ここで、やられたらしいな。▽

フェイ
「ここもそうか……。▽

リコ
「おい! こりゃ向こうにあったものと
 同じものだぜ……。▽

シタン
「…壁に何か書かれていますね……▽
 赤……
 赤い……、化け物……▽
 と、読めます。▽

シタン
「これは、ダイイングメッセージ
 ですね。▽

リコ
「つまり、死ぬ間際に書いたって
 ワケか。▽

シタン
「赤い化け物ですか……

シタン
「たいへん興味深いですね。▽

フェイ
「!? ……▽

リコ
「何かがいることは、
 確かなようだな……。▽


フェイ
「壁に血で、文字が書かれている▽
 (赤い化け物……)と、ある。▽


フェイ
「ゲル状のものが、
 こびり付いている。▽


▼先に西の現場を調べる

フェイ
「ここは……!?▽

リコ
「どうやらここが、
 殺人の現場らしいな。▽

フェイ
「!? このゲル状のものはなんだ?▽

リコ
「人間のものじゃあねえな……▽


▼後に調べる

リコ
「ここで、やられたらしいな。▽

フェイ
「!? このゲル状のものはなんだ?▽

リコ
「向こうの下水口にもあったぜ。▽


シタン
「あれを、見なさい。▽

リコ
「あれも同じものなのか……?▽

フェイ
「化け物の残したものなのか?▽

シタン
「まだ、断定は出来ませんが、……
 可能性は高いでしょうね。▽


フェイ
「人間のものではない、ゲル状のものが
 こびり付いている。▽


シタン
「!? ……

リコ
「どうした。先生……
 なにかいるのか?▽

シタン
「すず……
 すずの音が聞こえました。▽

フェイ
「すず……?▽

リコ
「すず……! すずか……。▽

フェイ
「何か知っているのか?▽

リコ
「そういやあ、地下で不気味な
 すずの音色を聞いたって、
 うわさしてたな……。▽


フェイ
「ここもか……。▽

リコ
「むっ! ……またこの匂い。▽
 かすかに、焼ける様な……▽

シタン
「焼ける……?
 うーん。なるほど……。▽

リコ
「おい! あれを見てみな。▽

リコ
「あそこの下水口にも、例のゲルが
 あるぜ。▽

シタン
「どうやらあのゲルは、化け物の残して
 行ったものに間違いない様ですね。▽


フェイ
「かすかに焼ける様な匂いがする……▽
 以前どこかでかいだことのあるような
 気がする。▽


フェイ
「これは……?▽

リコ
「こいつはネズミを駆除するマシンだ。▽

リコ
「通称
 『ネコイラズでチュー』だっっ!!▽

フェイ
「で……。▽

シタン
「なんですか? それは。

リコ
「いや……。
 べ、べつに壊れたところはないが、
 なんで動かねえんだ?▽

リコ
「ちょっと調べてみようぜ。▽

フェイ
「!? ……▽

フェイ
「……む! なにか奥に
 はさまっているぜ。▽


▼下水処理施設へ行ってない

 …………!? なんだこれは?▽


▼下水処理施設へ行った

 …………!? やっぱりあったぜ!▽


  『カギの束』を手に入れた。
 ▽

リコ
「!! ……そいつはバルガスの
 持っていた、下水道の
 共通のカギだぜ!▽
 そうか! 落ちていたカギを
 こいつが巻き込んで
 動かなくなっていた……ってワケか。▽


▼下水処理施設へ行ってない

フェイ
「どこで使うカギなんだ?▽

リコ
 「そいつは下水処理施設のカギだ。▽

シタン
「……下水処理施設?▽

リコ
 「すべての下水が集まる場所だ。▽

シタン
「そこが怪しいですね……。▽
 それはどこにあるんですか?▽

リコ
「ここからだと北東の扉をぬけて
 一番奥の滝の側だ。▽

フェイ
「よし、行って見るか。▽


▼下水処理施設へ行った

フェイ
「これであの扉は開くのか?▽

リコ
 「ああ、そのはずだ。▽


フェイ
「ここもそうか……▽

リコ
「ここの下水口にも、ゲルがあるぜ。▽

シタン
「ここの下水口はどこに
 つながっているのですか?▽


▼鍵を取った

リコ
「すべて地下の処理施設へ
 つながっているはずだ……▽


▼鍵を取ってない

リコ
「地下の処理施設へつながっている
 はずだ……▽

リコ
「……そうか! たしか、すべての
 下水が集まる場所があったはずだ。▽


シタン
「!? ……


リコ
「おい! いまのは……▽

フェイ
「ああ。▽

シタン
「なにかがうろついているのは、
 間違いないようですね。▽


▼鍵を取った

シタン
「やはりそこが一番
 怪しいですね。▽


シタン
「その下水が集まる場所は
 わかりますか?▽

リコ
「うーん……
 ここからだと、ちょうど東の
 一番奥の滝の側だな。▽


フェイ
「すべての下水口が集まる場所が
 滝のそばにあるらしい……▽


リコ
「ここにもゲルはあるが……
 近くに、殺人現場はねえなあ……?▽

シタン
「確かに
 おかしいですね……▽

フェイ
「……?▽


▼B1FとB2Fを繋ぐ扉

フェイ
「……? むっ? ……なに?▽

リコ
「……なにやってんだ。▽

フェイ
「くそ……カギははずれたが、
 とびらが開かないぜ……。▽

リコ
「どいてな。
 こんなものはなあ……ぐっ
 ……ぐおっ、あれっ、▽
 ……そりゃー…………はあはあはあ。▽

シタン
「どうしました?
 ……あっ。▽

リコ
「バカヤロー。
 引いて開けるんじゃねーか。
 押してどうする、▽
 まったく……▽


じじい
「なんじゃおまえら。▽

リコ
「おい! じいさん。
 なんでここにいるんだ?▽
 入り口は閉鎖されてるはずだぜ。▽

じじい
「ふん。
 わしは昔からここに住んで
 いるんじゃ。▽

リコ
「こんな物騒なとこに一人でか?▽

じじい
「わしは見ての通りの亜人でな、
 化け物どもも襲ってこんのじゃ。▽

じじい
「じゃがな。
 最近、新参者が住み着きおって
 ここを荒しまくっておるんじゃ。▽

リコ
「なに! 本当か?
 オレ達はそいつを探しているんだ。▽

じじい
「おお!
 あんたらが退治してくれるのか。▽
 分からないことがあったら
 なんでも聞いてくれ。▽
 協力するぞい。▽


じじい
「この奥は危険じゃ。
 近づかん方がええぞ。▽


じじい
「あの扉にカギが掛かっておったか……。▽
 落ちていたらわしが見つけておるはずじゃ。
 それがないとすると……▽
 おお! そうじゃ。
 落ちているゴミはすべて
 あいつが掃除しているんじゃ。▽

フェイ
「あいつ?▽

じじい
「ほれ。
 そっちで動いているやつじゃ。▽

じじい
「しかし、おかしいのお。▽
 そんなもん巻き込んだら
 動かなくなるはずじゃが……。▽

じじい
「そう言えば……▽
 北西の扉をぬけた、さらに奥の方に
 壊れたヤツがあったかのう。▽


じじい
「下水口が集まる場所じゃとな?▽

 それなら、ここから北東の
 方角に行くと、滝があってな。
 そこにある扉の中じゃ。▽


じじい
「そのカギは、下水道の共通のカギじゃな。▽
 これでこの奥の滝の側にある部屋に
 入れるのお。▽

じじい
「十分気を付けてはいるんじゃぞい。▽


じじい
「おう、カギを見つけたようじゃな。▽
 これでこの奥の滝の側にある部屋に
 入れるのお。▽

じじい
「十分気を付けてはいるんじゃぞい。▽


じじい
「なに! もぬけのからじゃと。▽
 うーん。なにか、やつを
 誘き出す方法があるはずじゃ。▽

じじい
「その部屋にはなにも
 なかったのかの?▽


じじい
「ほう、このすずで、誘き出すんじゃな。▽

フェイ
「どこで鳴らせばいいんだ?▽

じじい
「うーむ。そうじゃのう……▽

じじい
「やつが出入りしている下水口には
 ゲルが必ずあるはずじゃ。▽
 そして、やつは殺人現場には
 二度と近づかん。▽

フェイ
「近くに殺人現場がなくて、
 ゲルのある下水口だな。▽

じじい
「そうじゃ。
 確か……このフロアの北の方に
 あったような気がするぞい。▽


じじい
「おお! あんたらか。
 おかげでここも住みやすくなったわい。▽
 まあ、ゆっくりしてってくれい。▽


シタン
「現場の近くには、必ずゲルが
 ありますね。▽
 しかも、一度きりのようです。▽

リコ
「……どういうことだ?▽

シタン
「同じ現場には、
 二度と現われない……
 と、いうことでしょうか。▽

フェイ
「!? ……▽


フェイ
「どうやらヤツは、同じ殺人現場には
 二度と現われない様だ……。▽


▼鍵を持ってない

フェイ
「ここがそうか……。▽

リコ
「おい! 気い付けろよ。▽

フェイ
「ぐぐ……

フェイ
「開かないぜ……。▽

リコ
「まかせな!▽

リコ
「ぐぐっ……
 くそー! 開かねー。▽
 このやろー!▽

フェイ
「おい……▽

リコ
「……くそ!
 ……ダメだ……カギがないと
 開かねえ。▽

シタン
「すず……!?
 中からすずの音がします。▽

フェイ
「!? やはりあのすずはヤツが……。▽

フェイ
「カギはどこにあるんだ?▽

リコ
「殺されたバルガスが
 持っていたはずだ。▽
 それをどこかに落とした
 となると……▽
 ……ネズミでも拾って
 くれればなあ……▽

フェイ
「どこかに落ちていることは、
 確かなんだな?▽

リコ
「落ちていればすぐに見つかる
 はずだが……▽

シタン
「とにかく、探すしかないでしょう。▽


フェイ
「カギはどこかに落ちているらしい。▽


フェイ
「うーむ、これか……▽

フェイ
「……くそっ、違う……
 これだなきっと……▽

フェイ
「……なにっ。▽

リコ
「……はやくしろよ……▽

フェイ
「なんでこんなにあるんだ!▽


リコ
「これだろ……

フェイ
「違うじゃん……
 あー、これだな……。


フェイ
「…………! ふーっ。開いたぜ!▽

リコ
「かくごはいいのか……?▽

フェイ

→もちろんだぜ。

フェイ
「いいか、行くぜ。▽

フェイ
「せーの!


→ちょっとまった。

リコ
「バカヤロー!
 待ってられるか、つーの。
 いくぜっ!!

フェイ
「わ、わっ! ちょ、ちょと……


フェイ
「なにっ!?▽

リコ
「いねえ……▽

フェイ
「上!!▽

リコ
「おどかすな……。▽

フェイ
「いないか……。▽

シタン
「どうやら、ここの下水口を通って
 外へ移動しているようですね。▽

リコ
「くそっ!
 どうすればヤツを、
 見つけだせる……。▽

フェイ
「!? ……。▽


フェイ
「これは……!?▽

 お守りの鈴を手にいれた。▽

フェイ
「なぜヤツはこんなものを……?▽

リコ
「まてよ!
 それでヤツを、おびきだせる
 かもしれないぜ!▽

シタン
「うーん……ここにはもう、現われない
 でしょうね。▽

リコ
「じゃあ、いったい
 どこで使うんだ?▽

シタン
「これまでの情報を、よく整理して
 考えてみてください。▽

フェイ
「……???▽


フェイ
「下水口にゲル……
 たしか、何ヶ所かこう言う場所
 があったはずだ。▽

シタン
「そうですね。
 その中に、化け物の出入りしている
 下水口が、一つだけあるはずです。▽

フェイ
「そうか!
 そこですずをならせば、ヤツを
 おびき出せるぜ。▽


▼外れ

フェイ
「ここで使って見るか……?▽

シタン
「うーん。
 現場が近くにありますから、
 ここではないでしょう。▽


フェイ
「……! ここだっ!!▽

シタン
「……確かに。近くに現場もなく、
 ゲルのある下水口はここだけですね。▽

フェイ
「よし。ならすぜ!▽


フェイ
「むっ!


シタン
「来ましたよ!


リコ
「……ど、どこだ!!

フェイ
「……!!

フェイ
「うしろだっ!!

リコ
「なにっ!!


リコ
「こいつは、一体なんなんだ……。▽

フェイ
「なぜ、すずなんか……
 持っていたんだ……。▽

シタン
「……人なみの知能が、
 あったようですね。▽

シタン
「いえ。
 残っていた……、
 と言うべきでしょうか。▽

リコ
「なに! どういうことだ?
 まさか……▽

フェイ
「!? ……。▽

シタン
「……いずれにしても、
 悲しいことです……。▽


リコ
「じゃあな……
 宿舎で待ってるぜ。▽

リコ
「うっ……。▽

フェイ
「おい……その右腕。
 まさか、さっきの戦闘で……▽

リコ
「なんでもねえよ……。▽

シタン
「彼はあの怪我で、バトリングに
 臨むのでしょうか?▽

フェイ
「!? ……▽


天帝
「目醒めたか……▽

シタン
「はい。▽
 二度目……正確には三度目と
 なりますでしょうか。▽

シタン
「……▽
 一つお聞きします。
 何故このような場所に……
 よもや御老方が……?▽

天帝
「否。▽
 彼等はむしろ早急な処分を
 望んでおる。▽
 無理もない。
 記憶の深層に刻み込まれた
 “おそれ”の対象だからな。▽

シタン
「では……▽

天帝
「うむ。
 恐らくは、な……▽

シタン
「処分するにはいささか早計。
 あの男の目的が判明してからでも
 遅くはないかと……▽

天帝
「卿がそう判断するのであれば、
 そうするがよい。▽

シタン
「御意。▽
 それでは私は……▽

天帝
「しばし、待て……▽

天帝
「……そうか……▽

シタン
「何か……?▽

天帝
「彼等の……裁断が下った。▽

シタン
「……と、いいますと……▽

……粛清だ。



    

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